白毛門山行報告
NO.
日付
山名
参加者
会員 障害者(視障)
1名
健常者
2名
1
平成16年3月14日 白毛門 合計3名 会員外 障害者
0名
健常者
0名
  コースタイム:土合山の家(7:15)…1,154m(9:15,9:30)…松ノ木沢の頭(10:35,11:00)…
         白毛門(12:00,12:10)…松ノ木沢の頭(12:45,13:15)…土合(14:55)
天候:
雪のち晴れ

 朝、土合山の家で準備をしていたら、靴下を履いた足に熱湯をこぼしてしまった。大急ぎで風呂場に行き、身を切るような冷水で足を冷やす。5分くらい冷やして部屋に戻ったら、Kさんがまだ20分くらいは冷やさないとダメだということなので、また風呂に戻って、冷やし続けた。
 そんなことがあり、天気も雪が舞っていたこともあり、何となく意気消沈して、山に登ろうという雰囲気にならない。テレビでは花の百名山をやっていて、しばらくそれを見てくつろぐ。番組も終わったところで、それでは行ってみようかと、準備をして、山の家を出る。

 やけどのところには、カット判を何枚か張った。多少ひりひりするが、歩けないことはなさそうだ。
 小雪の舞う中、登山口を目指す。白毛門沢の橋を渡るが、雪の上からこの橋の上に乗るところが非常に悪かった。ピッケルを雪に刺して下りたが、ここが今日1番の核心部だったようだ。

 尾根に入り、急登を頑張る。少し行ったところで傾斜が増したので、アイゼンをつける。すると、Nさんが、靴を間違ってきたとのこと。何と雪山なのに、間違って布製の軽登山靴できてしまった。気温が高いので、凍傷の心配は少ないが、アイゼンが付くかどうかが心配だった。しかし、ワンタッチ式に付いているバンドで固定したら、何とか歩けそうだったため、行けるところまででも行ってみることにする。

 アイゼンは外れることなく、順調に高度を稼ぐ。さすがに、登っても登っても、急登が続く。一時、晴れ間が見えそうになったが、すぐにガスが広がり、小雪が舞いだした。アイゼンをつけているとき、私たちを追い越していった二人パーティーが天気が悪いと言うことで、引き返してきた。
 しかし、しばらくすると、次第に視界が開けてきた。左手には位一ノ倉沢やマチガ沢も見え始めてきた。1,154mのピークを過ぎ、さらに松ノ木沢の頭の登りにかかる頃には、青空が広がってきた。松ノ木沢の頭に立つと目の前に白毛門が大きく見えてきた。ジジ岩ババ岩もよく見える。少し休憩し、白毛門沢側に張り出した雪庇に注意しながら、踏み跡をたどる。
 さらに急な雪稜を登り、山頂直下の岩場をアンザイレンして登ると、念願の白毛門山頂に到着。北の方には、笠ヶ岳や朝日岳が青空の下、よく見えていた。ただ、谷川岳は、相変わらず雲に隠れて見えない。
 記念写真を撮影して、下山にかかる。下りもしばらくの間、アンザイレンしながら下ることにする。

 苦労した登りも、下りは早い。あっという間に松ノ木沢の頭に到着し、ここで昼食にする。すでに、するめを焼き、アルコールを楽しんでいるパーティーもいた。我々は、その脇をおじゃまさせてもらって、休憩する。
 さらに、ぐんぐん下って、土合には14時56分到着。15時32分の電車にちょうど間に合い、ホームで電車を待つ。北の方に目をやると、今登ってきた白毛門が、大きく、そして高く聳えていた。

記:網干

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