ドンデン山山行報告
NO.
日付
山名
参加者
会員 障害者(視障)
3名
健常者
4名
1
平成15年5月10日〜11日 ドンデン山 合計 9名 会員外 障害者
0
健常者
2名
  コースタイム:ゲート(7:55)…アオネバ峠(10:00,10:25)…ドンデン山(11:30,12:05)…
         アオネバ峠(12:55,13:05)…ゲート(14:30)
天候:
曇り
 5月10日(土)〜11日(日)にかけて、『山仲間アルプ』設立後の初めての山行を、佐渡島のドンデン山で実施しました。

 土日とも好天を予報していた、週間予報が直前になって、思わしくない方向に修正されてしまいましたが、登山を行った日曜日は、雲が垂れ込めていましたが、時々薄日が差し雨は降らず、暑くもなく寒くもない、程良い気温で、歩くことができました。

 土曜日は、一夜の宿を提供していただいた宝屋旅館さんのご好意で、トキ保護センターや能楽の里を楽しませていただきました。その夜は、参加したメンバーで、楽しい語らいの時を過ごし、日曜日の登山に向けて鋭気を養いました。

 ドンデン山の登山は、行き帰りとも、宝屋旅館さんから車で送り迎えしていただき、本当にお世話になりました。
 ドンデン山登山口の少し手前のゲートで下ろしていただき、アオネバ渓谷に沿って登りはじめます。登山道に入る手前から、アマドコロやスミレの花が咲き、超ゆっくりペースで歩き始めました。
 渓谷にはいると、山の花が次々に現れてきます。ニリンソウ、タチツボスミレ、オオタチツボスミレ(?)、オオイワカガミなどの群落が、これでもかこれでもかと続いています。さらにシラネアオイが現れます。シラネアオイは、下の方では、もう花が終わりかけていましたが、上部に行くにしたがってきれいな花弁を付けていました。とにかく、こんなに多くのシラネアオイを見たのは、初めてです。下の方から、ずっと上まで続いていました。さらに、ヒトリシズカも群落を作り、こんなに多くの花を見たのは初めてです。

 木々の梢では、オオルリやホオジロがさえずり、私たちが登ろうとしている先では、ミソサザイが元気な歌声を張り上げています。

 渓谷は、上部に行くと傾斜を増し、少しきつい登りになります。すると、今までの花に加えて、カタクリが群落を作り、キクザキイチゲも姿を現してきました。オオミスミソウも何とか見ることができました。

 登り着いたアオネバ峠は、気持ちの良い枯れた草原状になっていました。遠くに、ポポンポポンというツツドリの声が聞こえたり、ジュウイチの声も聞こえます。ドンデン池方面からドンデン山の山頂を目指します。とても大きな葉をのばしたザゼンソウに会ってビックリしたり、地元の方と出会ったりしながら、草原状になった山稜を横切っていきます。湿原には、ミズバショウも咲いていました。日本海を見下ろしたり、佐渡の山々を眺めたりしながら、ドンデン山への最後の登りを頑張ります。

 山頂に到着すると、目の前に今まで見えなかった佐渡の最高峰金北山が目の前に見えてきます。展望の良い山頂で、お昼を食べ、南側の林道に向けて下ります。林道から先程のアオネバ峠に戻り、一面のお花畑といえるアオネバ渓谷を引き返して、予定より少し早めに登山口に下り立ちました。

 はじめた歩いたアオネバ渓谷は、花の多さに感動しきりでした。とにかく絶えることなく、多くの花が群落を作って出迎えてくれました。ぜひ、また機会を見つけて来てみたい山です。

記:網干

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