桧洞丸山行報告
NO.
日付
山名
参加者
会員 障害者
3名
健常者
2名
1
平成15年11月16日 桧洞丸 合計 6名 会員外 障害者
0名
健常者
1名
  コースタイム:西丹沢(9:55)…ゴーラ沢出合(10:20,10:30)…展望園地(12:45,13:15)…
         1300m付近(14:00,14:10)…ゴーラ沢出合(16:00,16:10)…西丹沢(17:15)
天候:
晴れ

 夜半の雨が嘘のように、家を出る頃には、星空が広がっていた。2日ほど前までは、雨の予報だったが、昨日くらいから急に雲が早く動いて、雨を降らせる雲は、足早に東の空へ去っていった。
 今回は、新宿集合は4名だけ。家庭的な雰囲気で、新松田に向かう。新松田駅で待っていたTさんと一緒にAさんは、バスで西丹沢に向かってもらう。他の3名は、これまた新松田まで車で来てくださった、今回が初参加のHさんの車の乗せていただき、西丹沢に向かう。
 西丹沢からは、しばらく舗装道路を歩くが、少し行くと売店があり、パンを売っていたので、AさんとTさんが、みんなのためにパンを買ってくださり、ご馳走になる。
 車道から、沢沿いの道を登り、急な登りのあと、山腹をトラバースするように登る。桟道をいくつか過ぎ、峠のようなところに出ると、パッと視界が開け、木々の葉が美しい。紅葉した木や黄緑色の葉を付けた木などが美しい。ここから、さらにトラバースを続け、10時20分にようやくゴーラ沢出合に着いた。
 ここからは、急な尾根がまずは階段登りから始まる。 さらに、鎖の付いた岩場。そして、段差の大きい道をぐいぐい登っていく。対岸の林道と高さが同じくらいになったところが、標高880mくらい。さらに急登を頑張ると、傾斜が落ち、標高1,040mの小ピークに着く。そろそろ、昼食の時間だが、展望園地の方が良いだろうと言うことになり、展望園地まで登る。
 展望園地は、名前の通り、展望が良かった。うっすらとだが、雲の切れ目に富士山が見えている。白い衣装をまとった富士は、今年初めて見た。いろんなおかずを持ってきてくれたAさんとTさんから、お裾分けをたくさんいただき、みんなおなかは満腹。すでに、山頂まで行くのは無理だと分かっているが、いけるところまでいってみることにする。タイムリミットは、14時。
 ここからも、急登を繰り返し、時間を気にしながら登る。下山してくるパーティーと何度もすれ違う。14時になったところで、引き返すことに決定。標高は、約1,300mだ。山頂まであと300mくらいだが、まだ1時間くらいかかるだろう。

 下りは、急なため、慎重に下る必要がある。全盲のAさんのサポートをTさんにしていただき、私はUさんのサポートをする。統合失調症の病を持つUさんは、足下がおぼつかない。足の置き場や、掴まる木などを教え、ゆっくりと下る。Tさんは、自分のストックをUさんに貸してあげる。ストックの使い方が、まだぎこちないUさんだが、使ってみると、便利さに気づいたようだ。
 展望園地を過ぎ、かなりの高度を下ってきたが、そろそろバスの時間が気になり出す。対岸の車道と標高が同じくなるくらいのところから、TさんとAさんにペアで下ってもらう。ゴーラ沢で一旦追いついたが、その後、二人はペースを上げて下っていった。
 あとの4名は、Hさんにラストを固めてもらって、トラバース道をゆっくりと歩いていく。日はすでに落ち、谷の底付近にいるため、かなりくらいが、ようやく車道に到着。暗くなった車道を、ゆったりと歩きながら、Hさんの車に乗せていただいて、新松田の駅に。バスに乗ったTさんとAさんは、少し遅れて、駅に到着。
 電車の中で、Tさんが、終わってみると楽しかったと言ってくださる。山頂に行けなかったけど、かなり充実した山行でした。

記:網干

2003年度活動報告(山行)に戻る