十文字峠山行報告
NO.
日付
山名
参加者
会員 障害者(視障)
7名
健常者
8名
1
平成16年5月29日〜30日 十文字峠 合計 15名 会員外 障害者
0名
健常者
0名
  コースタイム:
 5/29 梓山(12:10)…毛木平(13:40,13:50)…八丁の頭(16:00,16:15)…十文字小屋(16:50)
 5/30 十文字小屋(8:05)…八丁の頭(8:35,8:50)…毛木平(10:40,11:00)…梓山(12:20)
天候:
5/29 曇り
5/30 快晴

★5月29日
 この週末は雨の予報です。雨対策をして家を出ます。家を出るときは、まだ天気が良くて、みんなで家を出るとき降っていなくて良かったと言っていました。
 ところが、甲府付近になると、日が差し始め、まずまずの天気になってきました。ただ、八ヶ岳方面には雲がかかっていて、これからの悪化が気になります。

 小海線の車窓からは、ヤマツツジやレンゲツツジの美しい花を楽しめました。梓山でバスを降り、長い車道を歩きます。遠くでカッコウの声が聞こえ、上空にはヒバリが歌います。電線には、キセキレイが止まっています。車道が土の道になる手前で、ノビタキの雌が現れてくれました。
 土の道になったとたんに、道の両側にベニバナイチヤクソウの大群落が現れ、みんな大歓声です。まさかここで群落を見られるとは思わず、写真を撮りながら進みます。さらに行くと、ツマトリソウも現れました。
 毛木平でトイレをすまし、いよいよ山道にかかります。千曲川を新しい橋で渡り、八丁坂に向かいます。登山道の脇には、コミヤマカタバミがたくさん咲いていました。上を見上げると、カエデの若葉が美しい。次第に急になる道をジグザグに登り、八丁の頭で休憩します。ここからは、多少のアップダウンがあるものの、わずかな登りで峠に着きます。途中、カラマツの初々しい緑の美しいところがありました。峠に着くと、そこはシャクナゲに包まれていました。小屋泊まりの人やテント泊まりの人たちが、小屋の周りに大勢集まっていました。小屋の管理人さんに挨拶をして、部屋に入ります。大勢の泊まり客がいますが、私たちは一部屋を借りることができました。

 まだ夕食まで時間があるので、かもしか展望台に行くメンバーと、小屋で乾杯をするメンバーに分かれます。ただ、かもしか展望台まで行けなかったため、また明日、天気が良かったら行くことにしました。
 夜は、小屋に来てくださった方がギターを引いてくださいました。私たちも加わって、山の歌をリクエストしたり、踊ったりして、楽しいひとときを過ごさせていただきました。

★5月30日
 今日は、予報が全く外れて、昨日よりも良い快晴でした。誰のおかげで、こんなに素晴らしい天気になったのでしょう。
 朝食が予定より早く出たので、食後にみんなでかもしか展望台まで行きます。水場の付近は、苔むしてしっとりとした雰囲気です。Hさんに苔に触ってもらいます。HさんとAさんは、野鳥のさえずりの録音に挑戦します。ルリビタキやミソサザイ、ヒガラ、遠くアオバトの声が聞こえましたが、うまく録音されたでしょうか?

 小屋で甘酒をいただいてから、下山にかかります。今日は、まだ朝のため、昨日よりも野鳥たちの歌声が活発です。メボソムシクイやルリビタキ、ミソサザイなどが盛んにさえずり、キクイタダキは、小さな金属質の声を聞かせてくれます。頭のすぐ上でオオルリの声がしましたが、姿を見つけることはできませんでした。木々は、どこまでも鮮やかな緑色で、野鳥たちの歌声を楽しんでいるようでした。
 毛木平から千曲川沿いの道を行こうと思いましたが、時間的に余裕がなくなり、来たときと同じ高原野菜畑の中の道を行くことにします。暑くて参りながらも、カッコウの歌声が心を和ませてくれます。千曲川の畔にあった広場で、昼食を取り、バスを待ちます。バス停で、昨日小屋でギターを弾いてくださった方とお会いし、お礼を言って分かれました。
 思いがけない好天に恵まれて、とても得をした気分で、バスに乗り込みました。

記:網干

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