篭ノ登山・湯ノ丸山山行報告
NO.
日付
山名
参加者
会員 障害者(視障)
3名
健常者
8名
1
平成17年6月18日〜19日 篭ノ登山・湯ノ丸山 合計 11名 会員外 障害者
0名
健常者
0名
  コースタイム:
6/18 湯ノ丸ロッジ(13:30)…湯ノ丸山(15:40,15:55)…烏帽子岳との鞍部(16:35,16:40)…
    湯ノ丸ロッジ(17:50)
6/19 兎平(8:20)…篭ノ登山(9:35,10:10)…水ノ塔山(11:40,12:10)…高峰温泉(13:35)

天候:
6/18 曇り
6/19 晴れ後雨

★6月18日
 小諸駅まで迎えに来てくださった湯ノ丸ロッジの車に乗って地蔵峠に向かう。峠の少し下からレンゲツツジが咲いていて、歓声が上がる。
 ロッジで昼食をいただき、地蔵峠に向かう。カッコウの声が近くで聞こえ、誰かが「横断歩道が近くにあるの?」とまじめに聞いていた。

 地蔵峠のレンゲツツジは8分咲きくらいだろうか? リフトの脇を歩いて登る。足下には、シロバナノヘビイチゴやキジムシロなどがたくさん咲いている。先頭は、ぐんぐん登っていったが、こちらは周囲の花を楽しみながら登る。コイワカガミ、ベニバナイチヤクソウ、ツマトリソウなどが咲いている。レンゲツツジは、とても濃い色をしている。

 つつじ平は、まだ花が咲き始めたばかりで、残念だったが、ここが満開になったら、一面の朱色に染まることだろう。足下には、クサボケやマイヅルソウ、ミヤマキンポウゲ、スズラン、タチツボスミレ、ツマトリソウが咲いている。次第に傾斜を増してくると、ムラサキヤシオツツジやコケモモ、ミツバオウレンも咲いている。

 山頂に着いたが、残念ながらガスに巻かれていた。昨年から3回目の山頂だが、展望に恵まれたことが一度もない。どうも相性が良くないようだ。記念写真を撮影して、烏帽子岳方面に下る。下り始めるとガスが少し晴れはじめた。足下には、ツガザクラも咲いていた。鞍部から地蔵峠に向けて登山道を行く。途中、レンゲツツジの群落があり、写真撮影をして楽しむ。

 夜のロッジは、オカリナの演奏や歌と踊りで楽しんだ。

★6月19日
 今日は、早起きをして早朝バードヒアリングを楽しむ。カッコウ、ホトトギス、ホオジロ、ヒガラ、アカハラ、カワラヒワ、キセキレイなどが近くで歌を披露し、遠くでツツドリやジュウイチも聞こえた。アカゲラだろうか、すぐ近くでドラミングが聞こえ、視覚障害者のIさんも楽しんでいた。

 美味しい朝食をいただき、車で兎平まで送っていただく。
 朝日が差し込み、新緑がさわやかな光に包まれている樹林の中を、のんびりと歩く。足下には、コイワカガミやミツバオウレン、ツマトリソウなどがたくさん咲いている。遠くでは、ジュウイチの声やツツドリの声もした。ホトトギスやカッコウは、ひっきりなしに聞こえている。

 ザックを下ろして休憩していると、見慣れない小さな花が咲いていた。後で聞いたらイチヨウランだった。始めて出会ったランの仲間に感激し、写真を撮って、山頂を目指す。

 篭ノ登山の山頂付近は、ビンズイの天国だった。さえずり飛翔を繰り返し、時折、ツイーツイーというビンズイのさえずりの特徴が入る。山頂では、Nさんのオカリナを聞く。Nさんのオカリナは、すっかり定番となった。

 山頂を後にして、水ノ塔山に向かう。稜線は少し痩せていて、気を使って通過する。足下にはキバナノコマノツメが咲いている。こちらにはレンゲシャクナゲが全くないが、代わりにアズマシャクナゲが次々に現れ、すばらしい色合いで楽しませてくれる。アズマシャクナゲは、朱の濃いものから白に近いものまでいろんな色で楽しませてくれる。地味なタケシマランの花も咲いていた。コケモモやツガザクラもたくさん咲いていて、花のオンパレードだ。

 水ノ塔山の山頂で少し早いお昼にしていると、雨がポツポツ落ちてきた。雨具を付けて、山頂直下の岩場を下る。岩が大きいため、慎重にサポートして、全員無事に通過する。岩場を下っていると、目の前にホシガラスが止まってくれた。普段見るものよりも、茶色だった。まだ若かったのだろうか?

 高峰温泉に着いて、汗を流し、疲れを癒す。温泉の前の餌代には、ホシガラスやキジバトが来ていた。帰りの車道脇には、レンゲツツジの群落があり、とてもきれいだった。帰りの高速バスの中で、登山は初参加のMさんが、早朝の野鳥のさえずりのシャワーが素晴らしかったと言っていた。山に泊まらなければ、出会うことのないすばらしいひとときと感じたようだった。

記:網干

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