唐松岳山行報告
NO.
日付
山名
参加者
会員 障害者
0名
健常者
7名
1
平成19年10月6日〜7日 唐松岳 合計 7名 会員外
(賛助員含む)
障害者
0名
健常者
0名
  コースタイム:
10/6 八方池山荘(8:35)…八方池(9:50-10:10)…丸山ケルン(12:20-12:35)…
    唐松岳頂上山荘(13:35)…唐松岳山頂と牛首を往復
10/7 唐松岳頂上山荘(7:30)…八方池山荘(11:00)
天候:
10/6 曇り後晴れ
10/7 快晴

★10月6日
 前日の夕方出発したグループは、八方の近くのペンションに泊まり、八方まで車で送っていただく。
 夜行バスで来たグループと合流し、予定より早く動き出したゴンドラリフトで上に向かう。ゴンドラリフト周辺はまだ紅葉していなかったが、黒菱リフトを降りると、池の周辺が紅葉していて、草紅葉の向こうに白馬三山が見えていた。
 最後のリフトを降りたち、八方池山荘から登りはじめる。とにかくすごい人数の登山者だ。ただ、日帰りで八方池までの人たちも大勢いるようだ。

 東側に雲が多く、日が当たっていないため、紅葉は見栄えがしない。それでも、白馬三山の上から覗いた青空が広がってきて、八方池を過ぎる頃から日が差しはじめた。五竜岳や鹿島槍ヶ岳方面の展望も楽しみながら、高度を稼ぐ。紅葉の美しい下の樺、上の樺と過ぎ、見晴の素晴らしい丸山ケルンに到着。途中の扇雪渓は、まだ少し残っていた。オオヒョウタンボクやナナカマド、オオバタケシマランなどの赤い実が、楽しませてくれる。
 最後のトラバース道を進むと、唐松岳頂上山荘の脇に飛び出した。剣岳がシルエットで迎えてくれる。小屋の受付を済ませてから、山頂を往復する。
 ほとんど枯れていたコマクサの中に、わずかに花を付けていたコマクサもあった。山頂の手前で、槍ヶ岳が頭を出した。富士山と共に、槍ヶ岳を見つけるとうれしくなる。山頂からは、富山方面の海岸線も見えた。

 山荘に引き返し、5人で牛首の岩場の様子を確認に行く。山荘からほんの少し上がると、すぐに岩場が現れる。しっかりとした鎖が付いているので、安心だが、岩場が苦手な人は足がすくむかも知れない。視覚障害者の人をサポートする場合は、ロープで確保する人と、足場を支持する岩に慣れた人が2人以上いる必要があると感じた。だいたいの様子が分かったところで、山荘に引き返す。これから、素泊まり組は夕食の準備だ。今日は、生野菜を使ったカレーライスと蟹サラダ。山荘の夕食よりも、良かったとか?

 黒部の谷から湧き上がった雲の向こうに夕日が沈んでいく。一瞬一瞬にさまざまな光景を描きながら、沈んでいく夕日。何枚もシャッターを切る。

★10月7日
 夜は満天の星空だと分かっていたが、風邪気味の体を早く元に戻そうと、しっかりと布団に潜り込んでいた。しかし、暖房と人いきれで、少々暑かった。
 小屋の裏の八方尾根の頭に登って、御来光を迎える。昨日の夕日と違って、静かな日の出だった。遠く八ヶ岳の右手に富士山が望めた。雲海の上には、雨飾山、火打山などの妙高山群や高妻山などの戸隠の山々、そして四阿山、浅間山、八ヶ岳、富士山、南アルプスなどが浮かんでいた。振り返ると、剣岳にも日が当たり、明るさがあふれてきたようだ。

 朝食を済ませ、7時30分に小屋をあとにする。今日は、昨日よりも素晴らしい快晴だ。遠くの山々を眺めながら下る八方尾根は楽しいの一言。見上げると、真っ青な空に巻雲や鱗雲が流れ、紅葉と共に、美しい秋を演出している。五竜岳や鹿島槍ヶ岳も、朝の斜光線を受けて、山肌に陰影が付き、立体感がある。八方池には、真っ青な空の下で、白馬三山や不帰岳が姿を映していた。第2ケルンからは、八方山経由で下ることにする。道はこちらの方がやや悪いが、展望は素晴らしい。大空には、いくつものパラグライダーが舞っていた。振り返ると、たおやかな尾根の向こうに、登ってきた唐松岳が遠くに見えていた。
 下山後は、バス停近くにある第一郷の湯に浸かり、汗を流してさっぱりして、白馬駅から特急で新宿に向かった。

記:網干

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