三ノ木戸山山行報告
NO.
日付
山名
参加者
会員 障害者
4名
健常者
9名
1
平成20年3月24日 三ノ木戸山 合計 14名 会員外
(賛助員含む)
障害者
0名
健常者
1名
  コースタイム:奥多摩駅(9:50)…標高900m付近(12:00-12:25)…
         三ノ木戸山(13:20-13:30)…奥多摩駅(15:50)
天候:
快晴

 昨日の春一番は、激しい強風と砂埃を巻き上げて去っていったが、大平洋に出た低気圧はさらに発達して、今日も激しい強風が吹いている。
 奥多摩駅のタクシー会社は、予約をさせてもらえない。駅でしばらく待ったが、タクシーが来そうにないので、駅から直接登れる石尾根経由六ッ石山を目指すことに変更して出発する。
 車道から山道になり、階段を上がってまた車道に出たところで、Sさんがフクジュソウを発見。眩しい太陽を浴びて、花弁が金色に輝いている。周囲より10℃も高い花弁の中で、温められた虫たちは、元気になって花から花へと飛び回るそうな。つややかな花は、まさに金杯だ。
 山道となるが、軽アイゼンはまだ付けず、登っていく。上空でゴーゴーと強風がうなりを揚げている。それを聞きながら、凍って滑りやすい所も、そのまま登り、尾根の上に飛び出す。ここで一気に強風の洗礼を受ける。雪も増えてきたため、軽アイゼンを装着する。
 固く締まった雪の道を、アイゼンを利かせて登っていく。右手には本仁田山がよく見える。とにかく風が強く冷たい。風を避けられるえぐれた登山道で昼食とする。AさんとTさんの目出帽はペアルックだ。
 ここから少し登ると、雪の溶けた南側斜面を行くようになる。この付近は、二重山稜となっている。左手は北側になるため真っ白だが、南側は落ち葉が積もってかさこそと踏みしめる音が心地よい。南側と北側の違いが大きく、おもしろい。
 暖かな日だまりの所で、Tさんは待っているという。目標の六ッ石山は無理なので、今日は目の前の三ノ木戸山までとして、登ることにする。北側斜面をトラバースする夏道を見送り、直接尾根上を歩いて三ノ木戸山に登る。右手には最初の目標とした六ッ石山が見えていた。
 三ノ木戸山の山頂からは、御前山、三頭山、大岳山などが南側に見え、北側には本仁田山、川苔山、そして長沢背稜の山々が見えた。記念写真を撮って、Tさんが待つ所に下る。ここからは順調に下る。ヤマガラやヒガラが囀っていた。
 奥多摩駅に着き、解散した後、駅の2階にある食堂でくつろぐことにする。食堂の方が、今日の風は、今までに経験したことがないほど強い風だと言っていた。誰にも登山者に会わない静かな山行を終えて、電車を待つまでの時間をくつろいだ。

記:網干

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