第2回自然と親しむ子ども山登り教室(雲取山)山行報告
NO.
日付
山名
参加者
会員 障害者
0名
健常者
13名
1
平成20年6月5日〜6日 雲取山 合計 15名 会員外
(賛助員含む)
障害者
0名
健常者
2名
  コースタイム:
7/5 お祭(10:25)…塩沢橋(12:00-12:30)…林道終点(13:35-13:45)…
   三条の湯(14:15)
7/6 三条の湯(4:05)…三条ダルミ(7:25-7:50)…雲取山(8/35-8:50)…
   奥多摩小屋(9:30-9:40)…七ッ石山(10:30-10:40)…堂所(12:30)…鴨沢(14:25)
天候:
7/5 晴れ後
曇り一時雨
7/6 晴れ後
曇り一時雨

★7月5日
 奥多摩駅からバスでお祭に向かう。乗客が非常に多く、バスが1台追加で出てくれた。後から追いかけてくるYAさんを除いて、他のメンバーはお祭で集合し、後山林道を歩き始める。昨年と同様、この林道にはオオルリが多い。しかし、なかなか姿をはっきり見ることはできなかった。

 塩沢橋で昼食にする。K君は東京都の水源に興味があるようで、石柱があるたびに、写真を撮ってほしいとせがまれた。

 林道終点から、山道に入る。沢沿いの道は、急斜面に付けられているため、子ども一人に大人が前後に二人付き、慎重に歩く。

 三条の湯まで10分という看板を過ぎて、少し行くとテントが見えてきた。橋を渡って、ジグザグの道を上がると、そこが三条の湯だ。受付を済ませ、すぐにお風呂に入って汗を流す。すると、激しい雨が降り始めた。着くのがあと1時間遅ければ、間違いなく、この雨に掴まっていた。幸運を喜び、YOさんの指導で整理体操をして、身体のこりをほぐした。

 夕食を済ませ、早々に床につく。20時頃、ヒメほたるが見られるかも知れないということで、子どもたちと一緒に小屋の植を探したが、見つからなかった。

★7月6日
 今朝は3時起床。K君は、あまり眠れなかったようだ。

 朝食の弁当をザックに詰め、準備体操をして、出発する。4時5分に出るが、まだ谷間は暗い。ヘッドランプを付けて歩き始める。足を踏み外さないように慎重に歩を進める。

 JちゃんとK君は、睡眠不足であまり体調が良くないようだ。荷物を分担して、ゆっくりと登っていく。
 展望の良い尾根上に出ると、飛龍山がのぞまれた。この頃には、子どもたちも元気を取り戻していた。三条ダルミへの長いトラバース道を、少しずつ高度を上げながら歩く。もうそろそろと思うが、なかなか着かない。それでも左上の縦走路を歩く人たちが見え始めると、ひょいと三条ダルミに飛び出した。まだ、朝食を食べていない人たちは、ここで朝食にする。ブヨなどの虫が顔の周りを無数に飛び交い、少しでも避けようと場所を変えるが、なかなか離れてくれなかった。

 ここから最後の山頂への登りが始まる。振り返ると、後に見える飛龍山ともう同じくらいの標高だ。山頂から降りてきた人に「富士山が見えましたか」と誰かが聞くと、「見えましたよ」という返事に歓声が上がる。とにかく、今回の子ども山登り教室は、すかっと晴れる日がなくて、富士山を一度も見ていない。今回こそはと期待が高まる。山頂の手前で、Hさんが富士山を見つけた。霞んでぼんやりとだが山頂に雲をかぶったり、残雪のある富士山が望めた。やっと役目を果たせたような嬉しい気持ちにさせられた。

 最後の登りを頑張ると、山頂の一画にある避難小屋に到着する。ここにザックを置き、山頂を往復する。燦々と降り注ぐ太陽の下で、写真を撮ったり、ビデオを回したりして楽しむ。東京都の最高峰に立って、気分もハイになったようです。
 山頂からは、富士山の他に、西側に飛龍山、その右手奥に金峰山や国師ヶ岳、甲武信ヶ岳が見えていた。

 避難小屋に戻り、休憩のあと下山にかかる。防火帯として切り開かれた尾根だが、ここはいつも気持ちよく歩ける。ビンズイが枝先で、こっちを見てほしいと主張しているように、近くで元気に囀っていた。
 奥多摩小屋で休憩し、マルバダケブキの葉が無数にある尾根を歩き、ブナ坂に到着する。今回は、ここから七ッ石山に登ることにする。七ッ石山は雲取山の最高の展望台だが、雲取山の山頂付近は、すでに雲がかかり始めていた。

 水場で冷たい水を補給し、七ツ石小屋を通過し、ぐんぐん下る。ただ、足がいたいと言いはじめたK君は、疲れが出てきたようだ。堂所の手前で昼食にする。Hさんが、ラーメンを作ってくださり、それを食べた子どもたちは、力を快復して元気に歩き始めた。

 鴨沢からのバスは、予定よりも1本遅れるかなと思ったが、順調に下っている。左手の下に林道も見え始めた。廃屋を過ぎ、畑を横切って、車道に飛び出した。ここから、もう少し山道を頑張って降りると、バス停に到着した。ポツポツと降り始めた雨は、私たちがバス停に着くと同時くらいに雨足を強めてきた。今回は、雨も降ったが、ほとんど濡れることがなく、ラッキーでした。

 奥多摩駅でもえぎの湯に行くグループとそのまま帰るグループに分かれて、解散にする。びっしょりかいた汗を流し、すっきりして帰宅の途につきました。もえぎの湯から駅まで、車で何度も往復していただいたHさんに感謝いたします。

記:網干

2008年度活動報告(その他)に戻る