第3回自然と親しむ子ども山登り教室(景信山)山行報告
NO.
日付
山名
参加者
会員 障害者
5名
健常者
20名
1
平成21年4月19日 景信山 合計 28名 会員外
(賛助員含む)
障害者
0名
健常者
3名
  コースタイム:小仏(10:55)…景信山(12:20-13:20)…小仏峠(13:45-13:55)…
         城山(14:25-14:40)…林道(16:05-16:25)…日影(16:30)
天候:
快晴

 今日は、第3回自然と親しむ子ども山登り教室の最初の山、景信山だ。帰りに日影からバスに乗れるかどうかという心配があり、日影から先に城山に登ろうかと思ったが、景信山からの下りの方が急だという意見もあったため、当初の予定どおり、小仏バス停から登ることにする。

 今回は、本隊12人の他に、別動隊が16人だったため、別動隊をさらに2班に分けて、3班で、行くことにする。まず自己紹介をした後、ラジオ体操を行ってから出発する。

 最初は舗装道路だが、突然、野鳥のイカルが間近に一瞬だけだが現れてくれた。木々の花や足下のイチリンソウやニリンソウなどを楽しみながら歩く。今回は、別動隊で3歳のSちゃんも参加しているので、後をふり返るが、あまり遅れていないようだ。

 道路が大きく曲がったところから、登山道に入る。まずは急な階段上りから始まる。この下には、中央高速の小仏トンネルが走っている。しばらく登って、尾根上に出たところでひと休み。桜が咲き、足下にはイカリソウが咲いている。ここからは、なだらかな道を徐々に高度を稼ぎながら登る。タチツボスミレが無数に咲き、夏鳥のヤブサメの声も聞こえる。

 空が近づいてくると、景信山の東尾根に出る。ここは、新緑がひときわ美しい。やわらかな緑と共に、ナガバノスミレサイシンが咲き、カンアオイの地味な花も見られた。ここからもう少し急な登りを頑張ると、足下にニオイタチツボスミレを見つけた。鼻を近づけて匂いをかいでみると、香水のようなよい匂いがする。前の人が匂いを全部吸い取ってしまったのか、後の人たちは匂わなかったという。不思議だ。

 ここから少しで、山頂に通じる階段に飛び出す。3歳のSちゃんも一人で登ってくる。

 桜が咲き乱れ、陽光に満ちた山頂に到着すると、さすがに大勢の人たちがいた。私たちは、桜の木の下でお昼にする。関東平野が一望に望まれ、最高の展望を楽しみながら食べる昼食は格別だ。

 みんなで写真を撮ってから城山に向けて出発する。男の子たちは力があり余っている。下りも早足でスイスイ下っている。Sちゃんは、中1のお兄ちゃんに手を引かれて歩く。今回が初登山となる小6のMちゃんは、おばとなるTさんと一緒に、山の自然をしみじみと感じながら歩いている。昨年のリベンジで参加した小5のK君は、中1の男の子二人に圧倒されながらも、お兄さんたちといろんな話をしながら楽しく歩いている。

 中1の二人はとにかく元気いっぱいで、城山もスイスイ登っていく。Sさんから一緒に歩いてもらい、城山の山頂で、後続の人たちを待っていた。城山の山頂は、いろんな樹木が植えられて、庭園のようだ。花は美しいが、ちょっと手を入れすぎではないかと思った。

 ここから、日影までの下りは、かなり長い。先頭の子どもたちは、林道を真っ直ぐに行ってしまったため、呼び止めて、左側の山道に入ってもらう。別動隊にいた昨年、子ども山登り教室を卒業したJちゃんは、本隊に加わって、水を得た魚のように、みんなと話で盛り上がっている。

 左下に高速道路を見ながらぐんぐん下り、右手の斜面に入っていく。左手にも道があるそうだが、気づかなかった。少し外傾した登山道を慎重に下り、日影沢に下り立つ。子どもたちは、河原で遊びたいという。その間に、Aさんからタカオスミレを探していただき、見に行く。花は終わりかけていたが、特徴ある葉で確認できた。

 臨時バスを出してもらえないか、電話番号を控えてきたSさんにバス会社に電話していただくが、3台のバスを全て出して、運行しているので、乗れるはずだということだった。日影のバス停で少しバスを待ち、最初に来たバスに全員乗り込んで、高尾駅に向かった。

 ぽかぽか陽気のすばらしい天気の中で、みんなが無事に下りてくることができました。次の伊豆ヶ岳も、みんなで楽しく安全に登りましょう。

記:網干

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