越前岳山行報告
NO.
日付
山名
参加者
会員 障害者
5名
健常者
7名
1
平成21年10月18日 越前岳 合計 13名 会員外
(賛助員含む)
障害者
0名
健常者
1名
  コースタイム:愛鷹登山口(10:10)…山神社(10:30-10:35)…富士見峠(11:25-11:35)
         …鋸岳展望台(12:05-12:40)…富士見台(13:20-13:30)…
         越前岳(14:00-14:15)…馬ノ背(16:10)…十里木(16:50)
天候:
晴れ

 昨晩の雨が上がって、今日はすばらしい天気に恵まれた。ただ、御殿場が近づくにつれて雲が多くなってきた。ただ、これは比較的低い雲で、雲の間から富士山がよく見えていた。

 愛鷹登山口に向かうバスの車窓から、ものすごく広い土地にススキが群生しているところが見られた。たぶん、ここは大野原なのではないかと思う。とにかく、こんな広大なススキの原は見たことがなかった。

 登山口で下車し、声出しのあと、舗装道路を歩きはじめる。山神社から山道に入り、富士見峠を目指す。岩が少し滑りやすいが、順調に高度を稼ぎ、愛鷹山荘前に着いた。ここでトイレを済ませ、富士見峠に向かう。ここで名前のとおり、富士山が見えると思ったが、残念ながら見えなかった。昔は見えたのだろうか?

 峠からは比較的緩やかな傾斜の登山道となる。しかし、途中で道がえぐれて、滑りやすく歩きにくいところが続くようになった。鋸岳展望台で昼食とする。位牌岳とギザギザの鋸岳がよく見える。足下には、キッコウハグマが咲いていた。

 さらに稜線を歩いていくと、きれいに紅葉したカエデやツツジが増えてくる。木々の間からは、富士山も見えてきた。紅葉を楽しみながら歩いていると、富士見台に到着した。着いた時は、富士山が雲に隠れてしまったが、少しすると全貌を表し、歓声が上がる。ここから撮影した富士山は、かつて50銭紙幣に使われたらしい。50銭紙幣など見たこともないが。

 ここまで来ると、標高差はわずかだ。ひょいと山頂に飛び出した。まずは、駿河湾方面が目に飛び込んでくる。駿河湾の右手に見えていたのは、伊豆半島だろう。山頂からは、手前の木々の向こうに富士山が見えた。富士山を背に記念写真。リンドウも咲いていた。

 山頂からの下りは、浸食の影響で根がたくさん出て、段差の大きいところが多い。かなり時間はかかったが、予定より早く山頂を出て、バスの時間にも余裕があるので、ゆっくりと下る。途中、富士山がよく見えるところで休憩する。とにかく、裾野までスッキリと富士山を見られる山はあまりないため、存分に富士山を見ることができる。

 さらに下ると、馬ノ背に到着。ここは、今まで以上に富士山がよく見える。ここまで来ると、足場も良くなり、明るいうちに十里木に降りられることが確信できた。

 十里木が近づくと、ススキが増えてくる。日が沈みかけ、斜行線がススキに当たって、金色に輝いている。何という美しさだろうか。ススキの向こうには、うっすらと赤くなった富士山が見えている。そんな風景を楽しみながら、下っていくと、十里木高原のバス停に着いた。しかし、ここは、富士駅に行くバスが通る路線で、御殿場行きは、もう少し、愛鷹登山口方面に行ったところにあるらしい。Mさんが持ってきてくださったガイドブックに書いてあり助かった。車道を歩き、十里木のバス停でバスを待つ。

 暮れなずむ空には、一番星が輝いていた。歩き通したみなさん、お疲れさまでした。

記:網干

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