霧ヶ峰山行報告
NO.
日付
山名
参加者
会員 障害者
4名
健常者
9名
1
平成21年12月26日〜27日 霧ヶ峰(車山) 合計 13名 会員外
(賛助員含む)
障害者
0名
健常者
0名
  コースタイム:
12/26 強清水(13:40)…ヒュッテ・ジャベル(14:20-15:05)…1,780mピーク…
     ヒュッテ・ジャベル(16:55)
12/27 ヒュッテ・ジャベル(8:25)…車山肩(コロボックルヒュッテ)…車山(10:45-11:20)
     …強清水(13:35)
天候:
12/26 曇り後晴れ、
12/27 快晴

★12月26日
 今朝方までの雨も上がり、車窓から青空が見られるようになってきた。甲斐駒や八ヶ岳を見ながら、各駅停車で上諏訪まで行く。上諏訪で昼食を食べ、特急組のみなさんと合流する。今回は、兵庫県からYさんも来てくださった。

 強清水でバスを降りると、まだ雲は多いものの、青空が広がっている。スキー場に流れる「神田川」を聞きながら、車道を歩く。山頂に気象庁のレーダーのある車山がよく見えていた。道路は、雪がなく舗装道路が出ていたが、北側の斜面になると、一面の雪道となった。観音沢の手前から案内にしたがって、ヒュッテ・ジャベルに向かう。樹林に囲まれた中に静かに佇む趣のあるヒュッテだ。

 ヒュッテに入って、不要な荷物を置き、八島ヶ原湿原方面に散策に行く予定で出発した。しかし、蝶々深山の北東側に出るコースを登っていったが、トレースがなく、道のないところを20センチくらいのラッセルをしながら進む。動物たちの足跡がたくさん付いている。キツネの可能性が高そうだ。後に車山を見ながら登っていくと、1,780mのピークに到着した。槍穂高連峰もシルエットとなって見えている。足下には八島ヶ原湿原が雪原となって見えている。

 日暮れまでそれほど時間がないので、急いで下山にかかる。ここも、道のないところを下っていく。時々、膝まで潜る時もあるが、がんばって下っていく。もうそろそろ八島ヶ原湿原からヒュッテに向かう道に出てもよいと思うのだが、なかなか出ない。日が暮れる前に、正しい道を見つけたいと思い、急いで下る。ようやく幅の広い林道のようなところに出た。しかし、まだ安心はできない。この道が正しい道なのかどうか確信できないため、速く歩いて地形などから確信を持ちたかった。すでに日は沈んでいるので、急いで探すことにする。林道が左手にカーブしたところで、ヒュッテの電気の明かりが見えた。これで、間違いがなかったことを確信できた。

 ヒュッテに着いて入浴をすませ、夕食後は、Mさんのフルートに合わせて歌ったり、他の4人パーティーの人たちと山の歌を歌ったりして、楽しい一時を過ごした。

★12月27日
 朝は7時に朝食をいただいたあと、準備をして8時半頃出発する。ヒュッテのご主人から、車山は北側から登るよりも、西側にある肩から登った方がよいというアドバイスをいただき、予定を変更して、西側から往復して、そのまま強清水に向かうことにした。

 朝日を受けてきらきら光る雪面や枯れ草に付いた霧氷が美しい。雪面には、新しい動物の足跡もあった。狸だったかも知れない。今日は、最高の天気だ。

 ふり返ると、北アルプスの槍穂高連峰がくっきりと見えている。手前には鉢伏山、右手には美ヶ原がよく見える。さらに登ると、乗鞍岳が見え、御岳も見えてきた。美ヶ原のすぐ左には鹿島槍も見える。さらに登ると、五竜岳も少しだけ見えてきた。

 車山の肩に到着すると、中央アルプスから南アルプスまで見える。南アルプスは、一番右に仙丈岳、その左には、間ノ岳、北岳、甲斐駒ヶ岳、そして鳳凰三山と続く。
 ここから、夏道から外れ、山頂に直接向かう踏み後を登る。スノーシューの人、ワカンの人、ツボ足の人とそれぞれだったが、ツボ足はやはり歩きにくい。時々、ズボッと足が潜ってしまう。それでも、みんな順調に登っている。気象庁のレーダーが間近に見えてきた。左手には浅間山が、山頂から噴煙(蒸気)を上げている。傾斜が落ち、山頂の一画になってくると、富士山が見えてきた。そして八ヶ岳がその全貌を見せてくれる。

 360度、最高の展望を見せてくれる車山山頂で、少し早い昼食タイムとする。北アルプスから南アルプスまで、そして富士山と八ヶ岳、浅間山、妙高連山まで、中部山岳の山々を恣に眺めながらの昼食は、何の変哲もないパンでもおいしくしてくれる。

 車山からは、幅の広い夏道を下る。しかし、こちらの方が雪が深かったように感じた。何度も潜りながら下り、肩でひと休み。ここから車道の上にある林道を歩こうとしたが、トレースがなく、ツボ足組には厳しいため、雪のない車道を歩くことにする。スノーシュー&ワカングループは、そのまま林道を歩く。

 車道は、遠回りだが、どんどん歩けるため、さすがに早く下れる。穂高連峰や中央アルプス、南アルプス、富士山などを眺めながら、車に注意して思い思いに下る。林道組と合流し、車道を歩いていくと、強清水からのバスが、予定時間のものがなく、50分ほど早いバスがすぐに出るとのことだったので、急いで後に声をかけ、何とか間に合って、全員バスに乗り込むことができた。誰もいない貸切状態のバスに乗って、雪の世界から冬枯れの世界へと戻っていった。

 2009年最後の山を無事に終えることができました。みなさまのご協力に感謝いたします。

記:網干

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