子ども登山教室スタッフ養成読図講習(畦ヶ丸)山行報告
NO.
日付
山名
参加者
会員 障害者
1名
健常者
3名
1
平成23年1月29日 畦ヶ丸 合計 4名 会員外
(賛助員含む)
障害者
0名
健常者
0名
  コースタイム:大滝橋(9:40)…マスキ嵐沢(10:20-10:25)…一軒屋避難小屋
         (11:00-11:10)…大滝峠上(12:00-12:35)…畦ヶ丸山頂(13:30-13:55)
         …善六ノタワ(14:35-14:45)…本棚沢出合(15:35-15:50)…
         西丹沢自然教室(16:50)
天候:
晴後雪のち晴れ

 今日は、4人だけの少数メンバーだ。天気予報はあまりよくなかったが、空は薄曇りで、まずまずの天気だ。

 大滝橋でバスを降り、地図で現在位置を確認しながら登っていく。天気も良くなり、時折日が差し込むようになった。雪もなく、冬枯れの山道を気持ちよく歩く。権現山から伸びる尾根を回り込んで、河原におり、鎖の付いたところを登っていくと、マスキ嵐沢に着く。この付近は、花崗岩のようで、沢の石の多くは白い。土もざらざらで、花崗岩が風化したものだ。
 河原にあったミツマタに緑色のきれいな繭がぶら下がっている。名前を思い出せなかったが、ウスタビガの繭だった。

 マスキ嵐沢からは、ジグザグに登り、尾根をトラバースして大滝沢に戻る。こそから少し行くと、一軒屋避難小屋だった。同じバスに乗っていたご夫婦が休んでいた。

 ここから上は、25000分の1地形図では、登山道に沿って「東海自然歩道」という字が書かれていることと、小さな尾根が入り組んでいることで、登山道が沢を通っていると言うことが分かりにくかったようだ。しかし、Nさんが持ってきた縦横2倍に拡大した地図は見やすくてとても助かる。この付近は、日が当たらないこともあって、雪がうっすらと積もっている。沢の付近は一部凍っていたが、水流はしっかりとある。

 沢から離れ尾根に取り付く。ここを上がったところが、大滝峠上である。ここで昼食にする。先程のご夫婦も休んでいた。Nさんが持ってきたクマ肉の缶詰をいただく。少し硬いが、昔食べたくじらの缶詰のような味がする。また、シカのカルパスもいただいた。こちらも少し硬く、独特の味がした。どちらもビールのつまみにはちょうど良さそうだ。

 大滝峠上からは、南にある屏風岩山がよく見えていた。ここから登っていくと、右手の葉を落とした木々の向こうに檜洞丸が見えてくる。山頂付近の木々も白くなっていた。登山道にはアセビの木が増えてきた。もうつぼみを付けて、春を待っているようだ。

 5つほどの小さなピークを超えた山頂手前のピークには、畦ヶ丸避難小屋がある。先程のご夫婦は、昼食中だった。この頃には、すっかり曇ってきて、ちらちら雪が降りだした。

 ようやく山頂に到着し、ご夫婦と写真を取り合う。ご夫婦は、長居はできぬと、西沢方面にすぐに下っていった。こちらは、Tさんがお湯を沸かしてくださり、みんなで生姜湯をいただく。体が温まって、元気が出る。しかし、雪はすっかり本降りになってきた。

 私たちも早々に下山にかかる。しかし、少し歩きはじめると、雪は止み、日が射しはじめ、周囲の山の展望も良くなってきた。大きな大室山が木々の間からよく見える。檜洞丸も見えていた。

 モロクボ沢側が切れたところを過ぎ、少し行ったところが善六のタワだった。私たちは、少し手前のテーブルのあるところで休憩した。

 善六のタワからは、急で小さな尾根をぐんぐん下っていく。両側から枯れ沢が落ち、合流するところが標高920m付近だ。みんなは、もう本棚沢の当たりと思っていたようだが、甘い甘い。ここから山腹をトラバース気味に下り、沢を渡って、小さな尾根のピークのところから、もう一度、急な小尾根を下る。右手から、轟々と言う沢音が聞こえてきた。これが本棚沢だ。音は、本棚(滝)の落ちる音だった。かなり大きな立派な沢だった。

 ここからは西沢に沿って下っていく。丸太の橋を何度も渡り返す。堰堤がでてきて、階段で下りるが、西丹沢の吊り橋は、まだ左の尾根の末端まで行かないと着かない。大きな堰堤は、二つ目を超えると、もう近かった。

 バスの時間に遅れず、ちょうど良い時間に西丹沢自然教室のバス停に着いた。こちらがバスの時間を10分ほど間違えていて、ゆっくりしていたら、バスがドアを閉めて動き始めたので、驚いて止めたが、運転手さんに文句を言われてしまった。「バスが発車するけど、あんたら乗らないのか?」と言ってもらえたら、気持ちよく感謝したのに。

 ということで、最後が拍子抜けでしたが、なかなかおもしろいコースで、読図の勉強になったのではないでしょうか?

記:網干

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