美し森山山行報告
NO.
日付
山名
参加者
会員 障害者
6名
健常者
11名
1
平成22年6月20日 美し森山・天女山 合計 19名 会員外
(賛助員含む)
障害者
0名
健常者
2名
  コースタイム:美し森駐車場(10:55)…羽衣の池(11:50-12:25)…川俣川(13:10-13:20)
         …展望台(14:20-14:30)…天女山(15:25-15:40)…甲斐大泉駅(16:40)
天候:
曇り後雨

 梅雨の季節は、天気予報が極めて難しい。週間予報では、今日の前後は、毎日、曇り時々雨、降水確率50%だった。頭を悩ませている予報官の顔が目に浮かびます。

 そんな状況でしたが、今日は、比較的良い予報でした。残念ながら青空は望めませんでしたが、この時期としてはまずまずの山歩きを楽しめました。

 清里からタクシーに乗り、美し森駐車場で下車。早速、ここでソフトクリームを食べる人もいた。今回は、SさんとYさんの奥様が初参加。自己紹介をして登りはじめる。

 レンゲツツジやさまざまなツツジがほぼ満開の状態で楽しませてくれる。黄色や白、色の混ざったもの、そして一番多い赤にも、真っ赤なものからピンクに近いものまで、さまざまなツツジがある。レンゲツツジが多いと思うが、交雑種や園芸品種も多いのだろう。

 登っていくと、権現岳や赤岳、横岳などの八ヶ岳がよく見えるようになってくる。美し森の石碑の前で記念写真を撮る。さすがにこの周辺は人が多い。

 ここから羽衣の池を目指して行くことにする。少し歩くと、クリンソウまで1分の看板があり、立ち寄ることにする。一面をピンクに染めたクリンソウの群生に歓声が上がる。足下には、サンリンソウも咲いていた。

 たかね荘への分岐を過ぎると、人が減って急に静かになる。すると、少し離れた岩陰でカモシカを見つけた人がいた。小2のS君は、カモシカを見るのは初めてだ。幸運に感謝です。

 しばらくカラマツ林を登っていくと、羽衣池に到着。ここで昼食タイムとする。羽衣池は、池の中にいろんな植物が生えていて、池というより湿地のような感じだった。昼食を食べている間に、間近でさえずるウグイスを見た人たちもいた。また、カッコウの声がこだまし、梢でビンズイやアオジもさえずっていた。また、ここのレンゲツツジは、非常に美しかった。

 羽衣池から山道を歩いて行くと、林道に出会う。ここから下ると、川俣川渓谷に着いた。休憩していると、近くの梢でオオルリを発見。今回、重い望遠鏡と三脚を持ってきた甲斐があった。望遠鏡をセットして、多くの人から見ていただくことができた。

 ここから先も、オオルリやキビタキの声がそこかしこでこだましていた。ただ、キビタキは、残念ながら発見できなかった。

 川から少し上がると、牧場の中を通るようになる。多くの牛たちがのんびりと横たわっている。霧に包まれた牧場もなかなか幻想的だ。歩道は柵に遮られているが、行く手にノビタキ発見。するとホオアカも出てきた。望遠鏡に捉えたものの、残念ながら長く留まってはもらえず、鳥たちはすぐにどこかに行ってしまった。

 天気は悪化に向かっているようで、完全に霧に被われてしまった。展望台を過ぎ、今日3回目の沢を超えると、最後の天女山への登りにかかる。天女が好んで住んだという天女山は、車で来ることもできる場所だ。ただ、30数年前にここに来たときは、ほとんど周囲に樹木がなく、展望の良いところだったが、今は、かなり樹木に被われている。

 山頂を後に、甲斐大泉に向けて下っていく。少し下ると、車道に飛び出した。周囲はすっかり霧に被われている。車道を歩いているうちに雨が降りだした。線路を超えると、すぐに甲斐大泉に到着した。予定の電車を見送ると、次は1時間半もあとなので、パノラマの湯はあきらめて、予定の電車に乗り込む。

 不安定な梅雨空でしたが、クリンソウやサラサドウダン、レンゲツツジなどの花や、オオルリなどの野鳥を楽しめた1日でした。

記:網干

2010年度活動報告(障害者と健常者が共に楽しむ登山)に戻る