大菩薩嶺山行報告
NO.
日付
山名
参加者
会員 障害者
8名
健常者
13名
1
平成22年9月12日 大菩薩嶺 合計 21名 会員外
(賛助員含む)
障害者
0名
健常者
0名
  コースタイム:福ちゃん荘(10:40)…雷岩(11:50)…大菩薩嶺(12:05)…
         雷岩(12:25-13:00)…大菩薩峠(13:50-14:10)…福ちゃん荘(14:50)
天候:
晴れ

 塩山駅で電車を降り、タクシーで福ちゃん荘に向かう。福ちゃん荘まで車で入ると、楽に山頂に立てるのでありがたい。タクシーの中で、Kさんはこれまでに3回登ったと話している。その内の一度は、Tさんにサポートしてもらい、テントを持って登ったらしく、テント場に付いたのは、真っ暗になってからだったらしい。なつかしく貴重な思い出ですね。

 福ちゃん荘で自己紹介をして、歩きはじめる。今回は、唐松尾根から時計回りに回って、福ちゃん荘に戻るコースだ。こちらの方が下りが緩やかなので、楽だと判断して計画した。

 唐松尾根は、真っ直ぐ大菩薩嶺に上がっているが、危険なところもなく、比較的登りやすいルートだ。しばらく登ると、木の間から富士山が見えてきた。2週間前に登ったばかりのSさん親子には、感慨もひとしおだろう。

 さらに登ると、樹林が切れ始め、視界が良くなってくる。富士山とその周辺の山々をはじめ、南アルプスの山々が一望できるようになってくる。足下には、ウメバチソウやノコンギクなどが咲き、ススキが穂を伸ばしている。山は一足早く秋の雰囲気が出ているようだ。

 雷岩に到着し、そのまま大菩薩嶺の山頂を目指す。樹林帯に入ると、ひんやりしていてとても気持ちがよい。うだるような暑さの下界とは大きな違いだ。

 少し下って登り返すと、大菩薩嶺の山頂に到着する。この山は、日本百名山に選ばれている。展望がないので、静かな山頂だ。集合写真などを撮って、雷岩に戻る。

 雷岩で昼食を取り、稜線を歩いて、大菩薩峠に向かう。この尾根は、クマザサの尾根で、非常に見晴が良く、気持ちよい尾根だ。富士山は雲に隠れてきたが、まだ、南アルプスはよく見え、ふり返ると、奥秩父の金峰山や奥千丈岳がよく見える。その左奥には、八ヶ岳の赤岳と権現岳も見えていた。

 妙見の頭を超え、避難小屋を通過し、もう一つ小さなピークを超えたその先が大菩薩峠だ。峠にある介山荘で、数人の方がかき氷を買って食べる。一人で一つは多すぎるということで、お裾分けをたくさんいただいてしまった。介山荘の脇には、トリカブトが咲いていたが、何というトリカブトだろうか?

 介山荘からは、幅の広い林道となる。いろんな話をしながら、快調に下り、福ちゃん荘に14時50分頃到着する。15時30分に予約していたタクシーも、すでに2台来て、待っていた。ここにHさんの車を止めていただいたので、みんなでいろいろと買い物をすることにしていたが、後のグループがまだ着かない。いくら何でも遅すぎると思い、ザックを置いて林道を戻ってみる。下りてきた単独の登山者に10人くらいのグループを見かけなかったか聞いたところ、集まって相談していたということだった。「あー、声は何かあったな」と思い、さらに戻ると、Mさんを背負ったSさんを先頭にみんなが下りてきた。話を聞くと、林道に転がっている石に足を取られて転んだ際、捻挫したようだとのこと。先日の石老山でのことがあったので心配したが、何とか自力でも歩くこともできるので、少し安心した。

 来た時と同じように、タクシーとHさんの車に分乗して、塩山駅へと向かった。すっかり寝込んでしまい、気が付いたら塩山駅だった。すばらしい天気に恵まれ、雄大な展望を楽しめた1日でした。みなさま、お疲れさまでした。

記:網干

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