六甲山山行報告
NO.
日付
山名
参加者
会員 障害者
6名
健常者
7名
1
平成22年11月13日〜14日 六甲山 合計 13名 会員外
(賛助員含む)
障害者
0名
健常者
0名
  コースタイム:
11/13 芦屋川駅(9:40)…高座の滝(10:10-10:35)…風吹岩(12:10)…
     雨ヶ峠(13:20-13:45)…一軒茶屋(15:30-15:40)…六甲山最高峰(15:47)…
     六甲有馬ロープウェイ山頂駅(16:45)
11/14 六甲有馬ロープウェイ山頂駅(10:10)…記念碑台(11:00-11:15)…摩耶山(13:15)
天候:
11/13 曇り、
11/14 曇り

★11月13日
 夜行高速バスが40分ほど遅れて三宮に着いた。朝食や昼食を購入していなかったため、コンビニを探したが、人に聞いても見つからず、あきらめて芦屋川駅で探すことにする。幸い、先に着いたYさんに聞いたら、近くにコンビニがあることが分かり、ホッとする。

 阪急の三宮駅で、関東から来たメンバーは全員合流し、芦屋川に向かう。芦屋川で電車を降りると、地元のYさんが待っていてくれた。また、先日の視覚障害者交流登山でお会いした大阪のHCかざぐるまの方たちも5人で来て、待っていてくださった。

 コンビニで食料を仕入れた後、自己紹介をする。そして、高座の滝に向かって車道を歩きはじめる。芦屋川の畔の並木は、紅葉が始まっていてきれいだった。川の水は、さすが六甲の水だけあって、町中を流れているのに、澄んできれいだった。

 高座の滝の脇には、藤木九三のレリーフがあった。トイレと朝食を済ませ、急な登山道を登っていく。この尾根は、花崗岩でできているため、何度か急な岩場を登る。登山者は、非常に多いが、若い人が大勢いるので、驚かされる。私たちの後には、大勢並んでしまっているが、追い抜いてもらうのを待っていると、いつになっても山頂に着かないと思い、「脇を追い抜いていってください」と声をかける。幸い、登山道は比較的幅が広くて、追い抜くスペースがあった。

 かざぐるまのKさんから、ロックガーデンにある岩の名前を何度も教えていただく。阪神淡路大震災の影響をここもたくさん受けていて、崩れてしまった岩場も多いそうだ。町の方を見ると、霞んでよく見えないが、黄砂の影響だそうだ。こんな秋にめずらしい黄砂を恨めしく思うが、自然には勝てないので、仕方ないですね。

 傾斜が落ちてくると、風吹岩が近いはずだ。風吹岩の周辺はイノシシが大変多いそうで、そこでは休憩しない方がよいらしい。昼食休憩は、さらに進んだ雨ヶ峠で行うことにする。

 風吹岩の付近から、ロックガーデン方面がよく見えた。しかし、時間がかなりオーバーしてしまっている。ここからは大変な道はないそうだが、かなり疲れている人もいるので、様子を見ながらいくことにする。

 雨ヶ峠では、かざぐるまのKさんとSさんが先に行って、コーヒーを作っていてくださった。Sさんからは、神戸の名物のなんとか饅頭(すみません名前を忘れてしまいました)もいただいた。どちらもおいしく、食後には最適だった。

 雨ヶ峠から下っていくと、林道の一画にでた。ここから六甲山まで標準タイムは50分ほどだが、行けないのではないかと心配してくださったかざぐるまのKさんやOさんは、林道を歩いて芦有ドライブウェイにでればバスで有馬温泉に行かれると教えてくださる。しかし、ここまで来て、六甲山の山頂に立てないと、残念な人が多いので、もう少し、がんばってもらうことにする。

 この登りは、七曲がりだが、歩きやすい道が続いたので、比較的順調に登ることができた。稜線付近に近づくと紅葉もきれいになってきた。

 ようやく一軒茶屋に到着する。かざぐるまの方たちは、何度も来ているので、山頂には行かないといっていたが、みんなで写真を撮ろうということで、全員で山頂に立った。どんよりした曇り空と黄砂の影響で、わずかに霞んだ麓がうすらと見える程度だった。

 ここから私たちは、山道を下ると時間が遅くなりそうなので、ロープウェイで帰ることとする。登山道で有馬温泉に下るかざぐるまのみなさんとここでお別れとなる。また、再来年の京都での交流山行で会いましょうと約束して、名残惜しく分かれた。ただ、Oさんだけは、一緒に歩いてロープウェイで下りてくださった。

 稜線にはハイキングの山道もあるが、時間がかかりそうなので、舗装道路を車に注意しながら歩く。ロープウェイの最終発車時刻が分からず、心配していたが、17時少し前について、無事に乗ることができた。着いて切符を買うとすぐにロープウェイが発車となるが、全員の分を買えなかったため、今日、夜行バスで帰る3人とかざぐるまのOさんに先に乗って、帰っていただく。ちょっとあわただしかったが、4人は無事に帰っていった。

 残った我々は、暗い夜道を歩いて、メープル有馬に入った。ここは、無色の銀の湯だった。リッチな料理を堪能して、眠りについた。

★11月14日
 朝食を一番に取り、食後のコーヒーを飲んでいたら、近くの瑞宝寺公園の紅葉が見頃だから行かないともったいないですよと教えていただき、みんなでちょっと寄り道することにする。

 行ってみて、とにかく紅葉の美しさに驚いた。赤や黄色のモミジが、周囲を染めていて、本当に美しい。太鼓滝が見えるところまで行って引き返す。公園をでたところに丹波栗を売っていたので、その大きさに驚き、一袋買ってしまった。

 Hさんが風邪を引いて体調が悪そうなので、ロープウェイとケーブルを使って早く下りようかと思ったが、本人はがらがら声だが、体調は悪くないというので、予定どおり摩耶山まで行くことにする。

 ロープウェイの山頂駅から車道や山道を使って、稜線を歩いていく。車道には、ホテルや交番、郵便局もあり、もうここは山ではないようだ。記念碑台を過ぎ、市立自然の家からは、大勢の六甲山全山縦走のランナーと行き交うことになった。

 杣谷峠は知らないうちに通り過ぎ、車道から分かれてアゴニー坂を登る。「美しい鳥がいるよ」という後からの声が聞こえたので、行ってみると、カケスだった。何とか、写真に収めることができた。

 摩耶別山を通り過ぎると、美しい紅葉が見られるようになる。そして、階段を上がると、摩耶山のロープウェイ乗り場に飛び出した。麓がよく見える東屋で昼食とする。縦走大会のランナー向けのレモン湯をNさんたちがもらってきてくださり、とてもおいしかった。

 時間もかなり遅くなっていたので、ここからはロープウェイとケーブルを乗り継いで下ることにする。ロープウェイから見下ろす紅葉もなかなかきれいだった。

 ケーブルの下からバスに乗り、新神戸駅へ行く。ここで、観光をしていく3人と別れ、他のメンバーは、Yさんと一緒に三宮で、反省会をしていくことにする。

 下見もしてくださったYさんに感謝し、我々は、名残惜しい六甲を後に、新幹線に乗車して関東へと向かった。

記:網干

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