甘利山山行報告
NO.
日付
山名
参加者
会員 障害者
1名
健常者
6名
1
平成23年6月26日 甘利山 合計 7名 会員外
(賛助員含む)
障害者
0名
健常者
0名
  コースタイム:広河原(10:45)…甘利山(11:10-11:20)…奥甘利山(11:50-12:20)…
         大西峰分岐(13:10)…千頭星山(13:40-14:00)…甘利山(15:20-15:40)
         …広河原(15:50)
天候:
曇り後晴れ

 韮崎駅からジャンボタクシーで広河原に向かう。韮崎の町から、雲の上に顔を出した富士山が見える。山の方は曇っているが、麓は薄日が差すくらいの天気に回復してきた。

 駐車場の周辺のレンゲツツジは満開だ。アヤメもきれいに咲いていた。スズランは、もう花が終わっていたようだ。

 この付近は雲の中に入っているため、視界がないが、満開のレンゲツツジを楽しみに登り始める。緑の中のシラカバが美しい。足下には、オオヤマフスマやシロバナノヘビイチゴ、ツマトリソウ、ウマノアシガタなどが咲いている。緩やかな登山道を登っていくと、樹林が切れ始めた。そして、一面のレンゲツツジが広がる。何というすばらしい光景だろう。これほどのレンゲツツジの大群落に出会ったのは初めてだ。ふり返ると、富士山が雲海の上から頭を出している。

 レンゲツツジに囲まれた木道の上を歩いて、甘利山山頂に向かう。霧も晴れてまずまずの天気になってきた。これから登る奥甘利山もよく見える。多くの人たちが昼食を取っているが、私たちは集合写真を撮って、奥甘利山で昼食を取る予定で、出発する。

 ここから先は、レンゲツツジの群落は終わるが、見事に花を付けたツツジが迎えてくれる。ちょっと派手に思えるが、ヤマツツジなのかも知れない。実際には、何という種なのでしょうか?

 奥甘利山には、千頭星山まで続く登山道から、少し分岐して行くことになる。この山頂直下にも見事なヤマツツジ(?)が咲いていた。奥甘利山の山頂は、展望がなく、カラマツ林に囲まれた静かな山頂だった。ここで昼食を取り、登山道に戻って、千頭星山を目指す。奥甘利山を下りきった付近で、登山者がシロバナノヘビイチゴやマイヅルソウを摘んでいるのを発見した。「花を摘んでよいのですか? 高山植物ですよ」と注意したが、何という人たちなのだろうか?

 コル付近のカラマツには、鹿除けが巻かれている。非常に多くのカラマツに巻かれているので、作業の大変さが、感じられた。この付近で、Yさんが、膝の調子が心配なので、引き返すという。16時に迎えに来るタクシーに遅れないように、再会しましょうと言って分かれた。

 ほとんど展望のない樹林帯を登っていく。サルオガセが、かなり多くの木に付いている。今は元気でも、いつかは生気を吸い取られて、枯れてしまうのだろうか?

 大西峰手前の分岐にようやく到着する。右の道は、青木鉱泉へと繋がっているが、こちらは千頭星山を目指す。ここからは、急になだらかになり、快適な笹原の道が続く。レンゲツツジの大群落とすばらしい展望を見て、東京方面から日帰りで来られる山としては、第1級の山なのではないだろうかと思った。

 笹原を歩いていると、富士山がよく見えるようになり、右手には、鳳凰三山の薬師岳とすぐ右の観音岳、そしてオベリスクがよく目立つ地蔵岳がよく見えた。

 最後の短い登りをがんばると、千頭星山の山頂に到着した。展望はないが、ここは山梨百名山に選ばれている。山頂そのものよりは、稜線の展望の良さが、すばらしい山のようだ。何でも、山名の「千頭」は、動物が豊富で、千頭もいるというところから取ったらしい。なお、甘利山も山梨百名山だ。

 千頭星山の山頂では、以前、山仲間アルプの会員だったHさんにお会いした。今も元気に山を登られているようで、よかった。4人くらいのパーティーできたようだった。

 私たちは、14時を引き返す限度の時間としていたので、ちょうど14時に下山を開始する。山頂を過ぎ、草原に出ると、八ヶ岳が見えた。赤岳は見えないが、一番左に、特徴のある蓼科山が見え、手前には編笠山と権現岳が見えた。鳳凰三山は、登りの時よりも、きれいに見えていた。

 下りは順調だ。大西峰の分岐からも順調に下っている。奥甘利山への分岐も過ぎ、甘利山に到着する。タクシーの時間に、まだ余裕があるので、写真タイムとする。富士山がだんだんきれいに見えるようになってきた。また、南アルプス南部の笊ヶ岳や上河内岳もよく見えている。登ってきた千頭星山も間近に見えるし、隣の櫛形山もよく見えている。すばらしい天気になってきた。

 タクシーの時間に合わせて下山にかかる。あっという間に駐車場に着き、すでに待っていたタクシーに乗り込んだ。

 タクシーの運転手さんに聞いたら、甲府盆地は、蒸し暑かったらしい。山の上は、休憩すると肌寒いくらいの快適な気温だった。梅雨のわずかな晴れ間が私たちを迎えてくれて、今日は、すばらしい一日となった。山の神様に、ただただ感謝です。

記:網干

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