御正体山山行報告
実施日 山名 参加者 会員 障害者 3名 健常者 6名
平成24年6月24日 御正体山 合計 10名 会員外 障害者 0名 健常者 1名
コースタイム:池ノ平(9:45)…作業道終点(10:35)…妙心法師入定之遺跡(11:40)…
        大野山分岐(12:15-12:35)…峰宮跡(12:55)…御正体山(13:35-13:40)…
        峰宮跡(14:10-14:20)…三輪神社(16:15)
天気:曇り

 梅雨時のため天気が心配だったが、一度も雨は降らず、時折日が差し込むまずまずの天気だった。

 今回は、4年前に立教大学の学生さんとして、ゼミの一環で参加したOさんがお試し参加だ。社会人2年生のOさんは、久しぶりの運動で体力が心配だと言っていたが、ほとんど疲れない様子で、元気に登っていた。

 

 池ノ平から作業道を進み、登山道に入ろうとするが、沢を渡るところが不明瞭で、ルートファインディングに時間がかかった。それでもビニール紐の付いた方向を頼りに登ってみると、御正体山への矢印が書かれた道標があって安心した。

 

 とにかく、かなりの急登で、しかも長く続いていた。このコースではたったひとりに出会っただけだった。とても静かなコースだ。妙心法師入定之遺跡で休憩し、さらに急登をがんばると、傾斜が落ちてきた。ここが三輪神社への分岐だと思って、昼食タイムにしたが、どうも道標が、分岐した方向に「大野山、道が不明瞭」と書かれているので、地図を見てみたら、ここは、まだ三輪神社への分岐でないことが分かった。30分ほど遅れていることが分かったことと、とにかく虫が無視できないほど多くて、昼食後は早々に出発することにした。

 

 ここからは傾斜が落ち、三輪神社への分岐を過ぎて、峰宮跡も通過する。一部、危険なところがあったが、無事に通過し、いくつかのアップダウンの後、御正体山の山頂に着いた。峰宮跡を過ぎたところで会った4人パーティーの人が山頂は虫が多いと言っていたが、確かに猛烈に虫が多かった。山頂も集合写真を撮って、早々に下山する。

 

 峰宮跡からも急な下りが続く。ぐんぐん下っていると、下に車道が見えてきた。皇太子が登った時に付けたのだろうか、立派な手摺りの付いた道を下ると車道に飛び出す。ここから、コンプリート道の脇に付けられた登山道を下るが、途中でコンクリートの道に出る。道路が大きく曲がると、バス路線の道が見え、そこにタクシーが2台待っていてくれた。道志山塊の最高峰の御正体山は、虫の多さに閉口しましたが、参加したみなさま、お疲れさまでした。

                                                                 記:網干

 

《参加者の感想》 感謝の言葉などは省略させていただいています。

 

 今日のメンバ―には、力強いIさん、登りはお任せしましょうと私。石老山でお会いした、当時立教大学生で、社会人に成られたOさんのお試し参加。アルプの事、覚えていて下さり嬉しいですね。登山道は荒れている所が遭ったり、沢もワンツ―スリ―と渡ったり。下りは急勾配のコ―スでしたが、夏山に向けて足慣らしには良い、山行と成りました。楽しかったで―す。

                                                              記:K.Nさん

 

 ホトトギスの甲高い声と渓流の水音に迎えられ、何の予備知識も持たず歩いた御正体山。
 登山口には「平成16年、皇太子殿下登頂」の看板あり、さぞや道は整備が行き届いているのだろうと思ったが、昨年9月の台風と先日の台風4号で土砂の流出や倒木が随所にあった。皇太子の御威光も自然の力には及ばなかったようだ。行程の中ほどで「妙心上人御堂跡」とか「座禅岩」などと書かれた標識が現れた。下山後にネットで知ったのだが、「妙心上人」とは、1780年ごろに美濃の国(現在の岐阜県)で生まれた知名度全国区のドエライ坊さんがこの山で修行され、若干36歳で即身仏となられたのだそうだ。
 豊かな緑と豊かな水を湛える山は、虫たちも豊富で立ち止まれば忽ちにして「蚊柱」のごとく集まってくる虫・虫・虫。我ら凡人はこの虫に閉口した。
即身仏となられたお方は、この虫共を無視して修行されたのだろうから、それはもう「ドエライお坊さんだったのだ」とツマラヌコトに感心した次第である。

                                                              記:T.Yさん