檜洞丸山行報告
実施日 山名 参加者 会員 障害者 3名 健常者 10名
平成25年2月17日 檜洞丸 合計 14名 会員外 障害者 0名 健常者 1名
コースタイム:西丹沢自然教室(9:50)…ゴーラ沢出合(10:55-11:00)…展望園地(11:55-12:30)
        …檜洞丸(14:10-14:30)…展望園地(15:45-15:50)…ゴーラ沢出合(16:55-17:00)…
        西丹沢自然教室(17:50)
天気:曇り後晴れ

 檜洞丸を目指したのは、法人を設立した2003年の11月16日だった。その時は、展望園地の少し上で時間切れのため引き返した。そのため、今回は、休憩時間も通常より短くして、リベンジを目指した。

 

 バスの中で知り合った船橋の労山の方と、西丹沢自然教室の前で集合写真を撮る。とても明るく、気持ちの良い方だった。労山の人たちは、加入道山を目指すという。

 

 私たちは、一足早く登山道に入る。急斜面を少しジグザグに登り、山腹をトラバースしてゴーラ沢出合を目指す。右側が切れているので注意が必要だ。桟道がいくつかあって慎重に通過する。右手には権現山と畦ヶ丸が見えてきた。途中でミツマタの群落に出会った。まだつぼみだが、咲いたら一面を黄色に染めてとてもきれいだろうなと思った。

 

 東沢を渡ってゴーラ沢出合に着く。ここからが急登となる。すぐに鎖場が現れるが、問題なく登っていく。時々、雪も出てきた。多少滑るところがあるが、何とか展望園地まではアイゼンなしで行きたいと思う。展望園地の手前は、かなりの雪があったが、そのまま登り、展望園地で昼食とする。展望園地からは富士山がよく見える。日も差してきて、風もなくホッとする一時だった。

 

 展望園地で軽アイゼンを付け、雪の多い斜面をトラバースし、その後尾根上を歩く。前と後が離れるため、「オーイ」と声をかけるのだが、何かあったと思った人が「遭難」と大声を出す。私たちは遭難があったのかと思い、「どうしたのですか?」と声をかけるが、また「遭難」と返ってくる。どうも大声を出した私たちが遭難したのではないかと思ったようだが、「遭難」だけでは良く分からず、こちらは「遭難」と言っている人が遭難したのかと思ってしまった。

 とにかく、下っていく人に下から「遭難」という声が聞こえたので、下っていく時に確認してくださいと伝えて、私たちは山頂までもう少しなので登っていく。

 

 最後は鎖や梯子のある急坂を登る。木の階段が出てくると、テシロノ頭方面への分岐が近い。Aさんが少し遅れ気味だが、NさんとIさんが一緒に登ってくれているようだ。富士山や南アルプス、相模湾、大野山、八ヶ岳などの見える展望のすばらしいところを登り、念願の檜洞丸山頂に到着する。山頂付近からは、蛭ヶ岳や丹沢山、塔ノ岳、鍋割山なども見えていた。集合写真を取って、すぐに下山にかかる。

 

 急斜面が続くが、適切なサポートで順調に下り、ゴーラ沢からはYさんとKさんに先に下ってタクシーを呼んでもらうことにする。夕陽に山がほんのり染まる中を、山腹をトラバースして、下っていく。ようやく林道に出ると、すぐに薄暗くなってきた。

 

 非常に寒かったが、西丹沢自然教室にきてくれたタクシーに乗り込み、ホッとして新松田駅に向かった。

                                                                 記:網干

 

《参加者の感想》

 久しぶりに標高差1000mを超える山行で最後はきつかったのですが、K.Nさんの「私、山頂に行きたいの!」という意気込みに励まされ最後のパワーが湧き出ました。全員で山頂に立ち、どーんと構える大きくて美しい富士山を眺めるといつものようにそれまでの苦しかったことは吹き飛んでしまいました。

 

 今回の山行では、雪が少ない所や岩の上などアイゼンが邪魔となり危険を感じる箇所もありました。私自身も木の根っこにアイゼンを引っ掛けて転びそうになりました。。(-_-;) 最後まで気を抜かない注意力が必要ですね。「家に帰るまでが山行」を忘れずに、これからも安全第一で行きましょう!

 

追伸

 会計担当の皆様、バスや帰りのタクシーなど煩雑な計算もあり大変だったと思いますが、取りまとめ頂き、ありがとうございました。お蔭様で交通費を安くすることができました。

 

                                                              記:M.Yさん