第7回自然と親しむ子ども山登り教室(武甲山)山行報告
実施日 山名 参加者 会員 障害者 3名 健常者 07名
平成25年6月16日 武甲山 合計 20名 会員外 障害者 0名 健常者 0名
コースタイム:一の鳥居(9:20)…武甲山(12:00-12:40)…林道(15:00-15:05)…土津園(15:40-16:00)
        …浦山口駅(16:10)
天気:雨のち曇り

 家を出る前に、5分の時間があったので、パソコンを立ち上げて、気象庁のレーダー・ナウキャストを見ると、埼玉県の秩父地方は、あと3時間から4時間くらいで雨が止むだろうと予想して家を出る。

 

 電車の中から、「そろそろ止むはずの時間なんだけどな~」と思いながら外を見るが、水たまりには雨が落ちた模様がたくさんできている。「今は雨でも歩き始めれば止むはずだ」と思って、予約したタクシーに横瀬駅で乗り込む。

 

 電車の中で、子どもたちに「ラジオ体操の先生をやってよ」と言っておいたのだが、もうみんなやる気がない。全盲のAさんが先生になってくれた。

 

 雨具を着て歩き始めるが、雨具の中は蒸し風呂状態。汗がじわりじわりとにじみ出てくる感じだ。しかし、不動滝を過ぎる頃から雨が止んだので、カッパを脱ぐことにする。全員カッパを脱ぐと雨が降るから、「Kさんカッパを脱がないで」と言ったが、脱いでしまった。でも、何とかジンクスが当たらず、その後雨が降ることはなかった。

 

 今日も元気にKちゃんや男の子たちと先頭を行く。今日は、先頭の私より先に行く子はいなかった。それよりも、男の子たちは、「休憩しよう」を連発し、今日はバテ気味みたいだ。しかし、Kちゃんは元気いっぱい。早く行こうと手をつないでいく。1丁目ごとに標識があり、励みになる。途中の大杉は31丁目だった。

 

 さらに登って、ようやく神社が見えた。そこが52丁目だった。山頂はそこから目と鼻の先。しかし、山頂直下の岩は滑りやすく注意が必要だった。

 

 山頂に着くと、霧が晴れて、秩父市街がよく見えるようになった。その向こうには長瀞アルプスだろうか?低い山々が見えていた。

 

 山頂でお昼を食べ、集合写真を撮って下山にかかる。下山路は、急坂が続き、危険なため、子どもたちの間にスタッフに入ってもらう。女の子たちは、手をつないで下る。しかし、子どもたちは全く恐怖感なし、疲れ知らず。将来が楽しみだねえ。

 

 急坂が終わったところから、小持山が見えた。空には青空も見え始めた。最後の急坂をジグザグに下りると、沢に出る。流れが急で心配があったが、沢には入らないように注意して遊んでもらう。子どもたちは木を流したりして遊んでいる。さすが遊びの天才だね。

 

 滑りやすい丸太の橋を越え、少し行くと林道になった。ホッと一息ついて、林道をぐんぐん歩く。いつもの土津園の茶店で休憩する。そして浦山口から池袋行きの電車に乗り込む。

 

 電車の中も元気いっぱいの子どもたちだったが、池袋駅に着いたら、一気に疲れが吹き出してきたのだろう、床にしゃがみ込むAちゃんがそこにいた。

 

                                                                 記:網干

 

《参加者の感想》

 土曜日から天気が気になって仕方なかったが、子供たちに明日雨降るんだけど、山いく?どうする?って聞いたら
二人共「いく~」という元気な返事。これで雨の武甲山が決定。ちょっと気が重かったのはわたしだけだったようだ。

 山は九十九折の山道。1丁目から52丁目まであるそうだ。26丁目で半分。あ~まだ半分ある。子供たちは相変わらず元気だ。雨具を着ているとサウナ状態で、湿度は高く、じっとりと汗が出てくる。不快指数100%。途中で雨具を脱いだ時の開放感はたまらなかった。

 山頂についたとき、雲が切れて秩父市の街並みがみえた。雨の予報で二の足を踏んでいたが、来てよかった、子供たちも昼食を元気に食べている。至福のひととき。

 

 下山の途中、Yが足が痛いといいだしたので子供グループから離れて二人でゆっくり歩いた。他人の目がないからか、甘えが出て、ぐずぐずしていたが、川の音が聞こえて、子供たちが遊んでる声が聞こえたら急に目を輝かせて、走り去ってしまった。この変わりようはなに?置いていかれたわたしは、呆気にとられてしまった。今日元気に頑張ったご褒美のラムネとかき氷を食べて大満足な子どもたち。

 

 帰りの電車からは今日登ってきた武甲山が見えていた。石灰を削られていてその山容は痛々しかったが、その姿は堂々としていました。孫たちもよく頑張りました。池袋までは元気にしていた孫たちもみんなと別れるとぐったり。混雑してる電車の中、ザックの上に座って眠り込んでしまってました。我が家の孫たちの子供登山は終了しました。Aリーダー、子供登山スタッフのみなさん、別働隊の皆様、お世話になりました。そしてなによりも一緒に苦楽を共にし、孫たちと歩いてくれたSくん、Aくん、Hくん、Aちゃん、ありがとう。また会う日まで。

 

                                                              記:S.Kさん

 今回は「疲れた」といった子供がいませんでした!帰りの駅でも走り回っていました。とても楽しかったのでしょう、すごいことだと思います。

 子供達のチームワークも一段とよくなったような感じがしました。いたずらしたり、競争したり、思いやったり、いろいろなことをしながらお互いのコミュニケーション量が増えているようです。H君は人の顔をよく見るようになりました。川で大きな枝を投げ入れてものすごい勢いで流れていった光景を見て、万歳して飛び上がって喜んでいました。

 

 レディスはAさんと手をつなぐのを独り占めしようと競争しましたが帰りは仲良く一緒に遊びながら過ごしました。A君は悪いことを注意したり、お菓子をみんなに平等に配ろうとしました。いつもながら冒険心たっぷりの子供リーダーS君は大声でこだまを確認すると、続いてほかの子供達も次々と大声を出してこだま合戦がはじまりました。Y君は途中でみつけたカタツムリを大事に大事に持って歩いてくれました。

 

 本当に楽しい1日でしたね、みんなの笑顔は最高でした!

                                                              記:M.Yさん