双子山(二つ塚下塚)山行報告
実施日 山名 参加者 会員 障害者 2名 健常者 6名
平成25年9月29日 双子山(二つ塚下塚) 合計 9名 会員外 障害者 0名 健常者 1名
コースタイム:御殿場口新五合目(10:40)…双子山(下塚)(12:10-12:45)…幕岩(13:35-13:50)…
        御殿場口新五合目(14:55)
天気:晴れのち曇り

 天気予報よりも雲の多い天気にやきもきしながら小田急から御殿場線に乗り換える。御殿場線の車窓からは、富士山がよく見えていた。

 

 御殿場駅からタクシーで御殿場口新五合目まで行く。吉田口の五合目と違って、なんて質素なのだろう。すでにしまっていたが、ここには一つの売店と小さなトイレしかない。売店の前で自己紹介をして歩き始める。

 

 帰りの道となる幕岩方面への分岐を左に見てさらに登っていく。閉まっている売店が一つあった。自動販売機の飲料は駐車場から近い割には、北アルプスの主な山小屋と同じ料金で、高く感じた。

 

 登山道の脇には、大きなフジアザミがまだ咲いている。足下は、火山岩の砂地となっていて、少し歩きにくい、富士山の山腹を見ると、ほとんど植物が育たない殺伐とした風景が広がっている。水分が非常に少なく、ざらざらと風で流れ落ちるような地質で生きられる植物はほとんどいないのだろう。こんな厳しい自然の中でも、草むらとなってぽつんぽつんと生育している植物には、力強い生命力を感じる。

 

 樹木が全く生えないので、展望は素晴らしい。箱根の山や山中湖周辺の山々、そして雲をかぶっている丹沢の山々も見えている。富士山は時折雲に隠れるものの、赤茶けた山肌を見せてくれている。

 

 H君は、登りが苦手なのだろうか?それともおなかがすいていたからなのだろうか、何度も立ち止まっていたが、お父さんやTさんに手を引かれて徐々に順調に歩くようになってきた。Aちゃんは、すこぶる元気だ。

 

 砂地の急坂を登ると双子山下に着く。ここから下双子山(二つ塚下塚とも言う)に登る。振り返ると富士山がその姿の全てを見せてくれていた。下双子山に着くと、富士山が雲に隠れそうなので、すぐに集合写真を撮る。少し山頂付近が雲に隠れてしまったが、これ以降、富士山は2度と山頂を見せてくれなかったので、この判断は大正解だった。

 

 山頂も火山岩の砂礫地だが、腰を下ろして昼食タイムとする。Yさんがミカンを1個ずつ全員に振る舞ってくれた。Yさん、ありがとうございます。

 

 昼食後は、少し上り坂をがんばり、幕岩上に到着する。休憩せずそのまま幕岩方面に下っていく。最初はなだらかな道だったが、次第に樹林帯となり、斜面もきつくなって滑りやすくなる。AちゃんもH君もがんばり、さらにMさん、Kさんも無事に幕岩に到着。ここで休憩し、新五合目を目指す。

 

 最初は、片側が切れたところもあったが、次第に歩きやすい道になる。ツタウルシの紅葉がなかなかきれいだった。H君もAちゃんも元気で、走り始めるので、一緒に走ることになってしまった。そのうちに、けんかも始まり、いろいろあったが、全員、無事に新五合目に到着。

 

 新五合目に着くと、他のグループの人が、サルナシの実があるというので、教えてもらうと、小さな実がたくさんなっていた。中の実を食べてみると、まさにキウイフルーツ、最高においしいごちそうをいただきました。

 

 二人の子は、元気に周囲を6周も走っていた。ようやくバスが来て、席に座ると、二人ともぐっすりと眠りに落ちていた。

                                                                 記:網干