神山山行報告
実施日 山名 参加者 会員 障害者 2名 健常者 7名
平成25年11月9日 神山 合計 9名 会員外 障害者 0名 健常者 0名
コースタイム:早雲山ケーブル駅(10:15)…駒ヶ岳への分岐(11:45-12:15)…神山(13:10-13:25)…
        防ヶ沢分岐(14:10-14:15)…防ヶ沢(15:25-15:30)…ピクニックガーデンバス停(15:50)
天気:曇りのち霧

 天気予報は、数日前まで今日は晴れ時々曇りだったが、前日くらいから曇り時々晴れとなってしまった。低気圧の前面にできる雲が予想より広がっていたので、予報が変わったと思うのだが、やはり1日中曇りで、山頂付近は霧の中だった。

 

 先週は湿性花園のハイキングで箱根湯本駅を訪れたが、まだ紅葉が始まったばかりだった。だが、今回は、駅付近もかなり紅葉が進んでいた。登山鉄道で強羅まで行き、強羅からケーブルに乗り換える。乗り換え場所までは1分もかからないが、大勢並んでいるのとキップを買うので、時間を要し、予定より1本遅いケーブルとなった。

 

 ケーブルを終点の早雲山で下り、ここから歩き始める。いきなりの登りとなるが、順調に登っていく。次第に紅葉した木々が増えてくる。主に赤色が多いが、時々黄色もある。

 

 登るにつれて、落ち葉が増え、登山道が赤い絨毯を敷き詰めたような美しさになる。この晩秋の時期でなければ見られない貴重な風景だ。

 

 登っていくと硫黄のにおいが強くなり、シューシューという音が聞こえるようになる。大涌谷から蒸気を吹き出す音だろう。さらに登り、駒ヶ岳に通じるお中道の分岐に着いたところで、昼食時間とする。もうこの付近も霧に包まれている。

 

 大涌谷への分岐を過ぎ、さらに登っていく。所々、落ち葉が織りなす秋模様が美しいところがある。蜘蛛の糸も多く、霧の日は、糸に付いた水滴が美しい。冠ヶ岳への分岐を過ぎ、最後の登りをがんばると神山に到着する。やはり、山頂には人が多い。こけの先端に付いた水滴の写真を撮ったり、集合写真を撮ったりして、下山にかかる。

 

 神山からの下りは、滑りやすい石の多い登山道となる。こちらは、早雲山方面と違って、紅葉した木々が少なく、紅葉した落ち葉もない。植生がかなり違うのだろう。

 

 当初の計画は、駒ヶ岳に登って、ロープウェイで箱根園に下りる予定だったが、歩いて下りようという意見が出たので、みなさんの意見を聞き、防ヶ沢分岐から下りることにする。

 

 この道は、歩く人が少ないのだろう、笹藪もあった。それでも道に迷うようなところはなく、急坂も順調に下っていく。傾斜が落ちてようやく防ヶ沢の車道に飛び出した。ここから、ピクニックガーデンのバス停に向けて車道を歩くが、この車道には歩道がないので、ここが一番危険箇所だった。登山道のある防ヶ沢にバス停を作って欲しいものだ。

 

 渋滞で時間がかかったが、箱根湯本からはそれほどの渋滞はないようだ。しかし、我々は時間が確実な箱根湯本駅からの電車で帰ることにする。先週、駅でけがをした際、お世話になった駅員さんにお礼を言う。駅員さんは、「こちらこそ、事故が起きないような設備の導入を検討したい」と言ってくださった。駅員さんの真摯な姿勢に感動して、電車に乗り込み、小田原駅に向かった。

                                                                 記:網干

 

《参加者の感想》

 天気予報の晴れマーク=富士山と期待して、新宿から箱根へ向かう。どんよりしている、あれ?どうして?なんで?と思いながら登山開始。

 紅葉は早雲山近くは綺麗だったが登るうちに葉がおちて、それでももみじの絨毯が綺麗だった。ずっと薄曇りの中での登山でしたが、それはそれで味わいのある、晩秋らしい山行でした。

 蜘蛛の巣が水滴に濡れてあちこちで光っている。晴れていたら見えないものが曇ってると見えてくる。おもしろい。孫たちがいたら、さぞかし大騒ぎするだろうと想像した。木の枝?についている水滴が綺麗でした。すごいものを発見した感じ。

 

 富士山はいったいどこにいるのかわからないまま、ガスの中を歩く。歩きながら富士山てどこだろう?と聞くと小賀野さんは11時の方向って教えてくれる。11時の方向って?と考えながらそれでも歩く。

 

 箱根の道は混むことは以前経験済みだが、わたしたちはすっかりはまってしまった。夕暮れの中でバスから見る景色も暖色系の明かりが綺麗で、ほっこりしてよかった。とても心が休まる、心温まる山行でした。ありがとうございました。

                                                              記:S.Kさん