雨飾山山行報告
実施日 山名 参加者 会員 障害者 1名 健常者 5名
平成26年10月4日~5日 雨飾山 合計 6名 会員外 障害者 0名 健常者 0名
コースタイム:10/5 雨飾山荘(5:00)…中ノ池(8:10-8:50)…雨飾山荘(12:20) 天気:10/5 曇り後雨(強風)

★10月4日

 台風が近づいているが、新潟県の下越地方や富山県は、4日がまずまずの天気で、5日も午前中が曇り、午後から雨になる予報だったので、実施することとする。ただ、笹平から小谷温泉側に下るコースは、急坂で厳しいので、状況によっては同じコースを引き返すことを念頭に出発する。

 

 根知駅に着き山口行きのバス停を探すが、なかなか見つからないと思っていたら、他のメンバーが2人だけ乗っていった。予定ではバスだったが、長い車道を歩くより、タクシーで雨飾温泉まで行ってしまった方が良いという意見もあり、最終的に残った4人はタクシーで雨飾温泉まで行くことになった。

 

 山口から歩いている2人をタクシーで抜いて、4人は先に雨飾温泉に着く。先に温泉に入り、のどを潤しながら待つことになる。時々、かなり強い雨も降ったが、若い2人は元気に雨飾温泉に到着した。

 

 夕食後は、隣の別グループと一緒に歌を歌って楽しむ。2日目、雨飾温泉をあとにする時、女将さんが、本当に楽しい会ですね。いつもこうなんですか?と聞く。「そうなんです。いつもあんな感じです」と言うと、「いいですね~」とうらやましそうだった。

 

★10月5日

 雨飾山荘は、朝食時間を出発時間に合わせて準備してくれる。4時に朝食をいただき、ちょっとトイレに時間を取られたこともあり、5時に出発する。まだ曇り空で雨は降っていない。山荘の周辺はまだ風もない。私たちよりも早く1パーティーが出発していった。

 

 ヘッドランプを付けて、くらい山道を、滑りやすい石に注意しながら登っていく。FさんのサポートをCさんが行っている。くらい中、滑りやすいところをしっかりサポートしている。

 

 とにかく、急登が続く。急坂を登っていくと、難所ノゾキに到着する。ここで薬師尾根上に上がったことになる。樹林の間から糸魚川の海岸線が見えるようになる。左後ろには、海谷山塊の鋸岳と鬼が面山が見えてくる。

 

 片側の切れた痩せ尾根や杉の巨木が現れてくる。さらに急坂を登っていくと、アルミのはしごが現れた。ここを登ると、「一ぷく処」の案内板が現れる。さらに登ると、山腹をトラバースするようになる。ぬかるんだ道が多くなる。小さな池が現れるが、これはまだ中ノ池ではないだろうと思い、さらに進んでみる。先頭を歩くTさんが中ノ池を見つけた。

 

 私の持っている1994年版昭文社の地図は、雨飾温泉から笹平まで3時間になっているが、新しい地図は中ノ池まで3時間になっているらしい。時間的にかなり厳しいことと、風がかなり強くなってきたため、ここで引き返すことにする。ここから少し上がるとガスに包まれている。

 

 昼食を摂り、下山にかかると、雨が降り始めてきた。滑りやすく厳しい下りが続くので、FさんとFさんのサポートをするTさんとCさん、それに私がロープでつなぎ合って下山する。女性2人は自己責任で下ってもらうことにする。

 

 雨は降ったり止んだりで強くなることはなかったが、風はごうごうという音を立て、木々を揺らしている。先行したパーティーは山頂に向かったのだろうか? 今回は、このパーティー以外、誰にも会わなかった。

 

 無事に下山し、雨飾温泉に入る。タクシーを女将さんに呼んでもらったが、タクシー会社の受付の人が、時間を1時間間違ってしまって、予定の電車に乗れなくなってしまった。女将さんは、こんなことは初めてだとあきれていたが、根知までの料金で南小谷まで送ってくれるということなので、まあ仕方ない。1本遅れた電車で行くことにしよう。

 

 南小谷駅に着くと、朝、先行したパーティーがいた。話を聞くと、予定通り小谷温泉に下山したらしい。稜線は猛烈な風が吹いていたらしい。ただ、笹平からの下りはそれほど風は強くなかったそうだ。

 

 鈍行列車に揺られて、信濃大町で乗り換え、さらに松本でスーパーあずさに乗り換えて、帰宅の途につく。関東は、激しい雨が降っていた。

 

                                                                 記:網干