笠山・堂平山山行報告
実施日 山名 参加者 会員 障害者 4名 健常者 7名
平成27年3月8日 笠山・堂平山 合計 12名 会員外 障害者 0名 健常者 1名
コースタイム:皆谷(9:44)…萩平(10:22-10:30)…笠山(12:05-12:35)…堂平山(13:50-14:20)
        …剣ケ峰(14:40)…白石峠(14:55-15:05)…白石車庫バス停(15:50)
天気:雨後曇り

 今週は月曜日から天気が気になって仕方なかった。一緒にいく予定になっている、孫たちも毎日天気予報を知らせてくる。

 

 “春に三日の晴れなし”ということわざがあるそうで、この時季は天気マークだけでなく予想気温の確認をといっている。そのことわざどおり、日曜日は曇りマークではあったものの、しっかり雨。気温も4~5度と低い。雨具を着込んで、まずは皆さんにご挨拶して、ひとりひとり声をだしてもらった。天気がずっとこんな感じだったらどうしょうと不安な気持ちを抱えながらスタート。

 

 皆谷の集落をでて、林道から登山道。また林道と2回ほど繰り返しながら東屋のある萩平へ出る。そこで少し休んでいたが、雨に濡れて露出してる手、ほおが冷たくなってくる。すぐに歩き出し、T字路から笠山へ向かう登山道へむかう。

 

 外秩父縦走の案内板がそのままあるので道に迷うことはない。樹林の中に入ると雨がやんだのかと思うが、空けるとやはり冷たい雨が降っている。歩いていないとぶるぶる震えてしまう。Kも少し止まっただけでぶるぶる震えている。Aさんが心配してくれている。手袋を替えて、また元気になってすたすた歩きだした。手先が冷たくなるとやる気もなくしてしまう気がする。手袋を替えて暖かくなっただけでも元気が出てくる。

 

 震えていたKも「山が好き~」といっていたので私はとてもうれしかった。そろそろおなかがすいたなと思ったら、笠山に到着。雨も弱くなったようなのでここで昼食をとる。カップラーメンがとても美味しい。暖かいものを見ているだけで体温が上がると聞いたがその通りだなと感じた。

 

 おなかが満腹になると体は暖かくなる。幸せな気持ちになって次なる山堂平山へむかう。峠へ下ってからまた登ることになる。下りは滑らないように注意しながらあるいてもらう。道はどろどろ道で、足がとられてしまう。バランスが大事。Fさんが大きな声で叫びながら転んでいる。傘を持ちながらでは危ない。どろんこになった傘をしまってもらう。

 

 子どもたちはバランスがいい。警戒しながらも走りながら危険区域をクリアしている。Mくんもバランスがいい。転んだ姿をみていない。Aさんのロープにつかまったり、Kさんと手を組んだりして、とても楽しそうだ。

 

 子どももそうだろうが、変化のない林道を長く歩くより、これはやばいぞ、どう歩こうかと思いながら歩くのが楽しい。

 

 林道を横切る峠から堂平山までは緩やかな登りで芝生の張った広い場所にでた。雨に濡れていなかったら、寝そべりたいくらいのとても広い芝生だった。目の前に展望台が現れる。トイレ休憩をするところに雪と氷があって、子供たちのいい遊び場になってしまった。大人も子供もむきになって雪投げしている。雪投げに夢中になり氷の上を走ってYはすってんころりん。それでも立ち上がりがよかった。子供は身軽だ。

 

 小高い丘にあがったところが堂平山山頂。ここには見えるものが写真にのっている。富士山なども見えるらしい。(晴れていれば)そこから剣ヶ峰はすぐそこ。急な階段(今日の核心部?)を登って、剣ヶ峰。今日は三つのピークを踏んだ。

 

 急な下りをしばらく歩くと白石峠。ここにも東屋がある。縦走大会をする場所だけにそういう施設はちょうどいいところにある。外秩父七峰縦走5年ほど前にいったことがある。忙しい山歩きだった。足の五本の指にまめができてゴールしてから駅までの道のりがつらかったことを思い出す。

 

 白石峠から白石車庫までは3分の1は登山道、それからは林道になる。ほっとしたところでAKさんと歩くことができた。白石車庫についてどろどろになった雨具やスパッツ、登山靴を洗って、バスに乗り込む。雨に降られた山行だったが、充足感の残る山行だったように感じた。初めてあったMくんとY、Kも仲がよくなったようで、バスの中では3人でお菓子をほおばっていた。

 

 二度目のリーダーボランティアでしたが、やはり反省点は多い。いまひとり反省している。あの雨の中、けがもなく、みんなが下山できたのは皆さんの気配り、心くばりがあってこそです。次は隣の大霧山から皇鈴山へと縦走してみたいと思いながら小川町をあとにした。雨はすっかり上がって空が明るくなっていた。
みなさんお疲れ様でした。

 

 ここからは個人的な感想ですが、Y、Kもあのぐちゃぐちゃの歩きにくい道をよく歩きました。雨の中を歩かせるのは、ちょっととためらっていたわたしの思いとは別に、彼らは雨の中でもなんのその、わたしの心配は余計なものでした。大事に大事にして燕岳にもっていこうと思ったわたしの考えは間違っていたようです。いろんな人に助けられて、終えたことに、感激しております。

 

 Iさんのお母さんが雨の中、山に来れること自体、快挙といって涙ぐんでました。出来なかったことができる。うれしいことです。雨ではいかないという設定が出来上がっていたのかもしれませんね。Y、Kもママから雨だよと言われてましたが、雨具を用意しているのをみて覚悟して臨むのだなと思ってみてました。いつまで、一緒に歩いてくれるかわかりませんが、なにか嫌なことがあっても山に登ったこと、頑張ったことを思い出してほしい、そう思います。なによりも健康で登れることが一番素敵なことなんだということだと思いますがそれはこれからわかっていってくれればいいなと思います。

                                                                 記:柏樹

 

《参加者の感想》

突然参加すみませんです。でも、久しぶりの方と、新しい方にあえて良かった!良かった!
なかなか止みそうもない、でも、以前歩いたことがあるからと少し余裕で歩き始めました。
しかし、だんだん 道は粘土質で滑りやすくなり、さほど急でない登りも滑る。私の手袋はどろどろに、雨具もドロドロに。手に持っていた、刺したり閉じたりの折り畳みかさも、どろどろに‥‥「こっちの方が滑りにくいですよ」 という声の中、何とか笠山山頂に着く。雨は止んでいた。でも寒い。Kさんが持ってきてくださったイチゴは、原型を保っていました。
転んでいたいのですね?
手を吹き、簡単に昼食を食べ気を取り直して堂平山へ進む。今度はあまり滑らない。山頂で、手を洗い靴も洗いほっと、しかしあと少しのところで、また滑ってしまった。

リーダーのおかげでバス停には早く着き、もう一度手を洗い、雨具を脱ぎ洗い、靴も洗い着替えてほっと!!
そして帰りの電車は、勿論、皆さんと話に花が咲き、ドロドロになったことなんてなんのその、になっていました。

 

                                                              記:Y.Fさん