神成山山行報告
実施日 山名 参加者 会員 障害者 3名 健常者 6名
平成27年3月22日 神成山 合計 9名 会員外 障害者 0名 健常者 0名
コースタイム:南蛇井駅(10:30)…大サボテンの家(10:55)…吾妻山(11:10-11:25)…
        旧宇芸神社跡山頂(12:00-12:40)…竜王ピーク(13:00-13:10)…私立西中学校(13:40)
        …神農原駅(13:55)
天気:晴れ

 高崎駅でJRから上信電鉄に乗り換える。今日は、とても暖かく、電車の中では暑すぎて防寒着などは全て脱ぐ。車窓から今日登る神成山が見える。標高は低いが、西上州の山らしく、しっかりした岩山だ。

 

 名前がおもしろい南蛇井(なんじゃい)駅に降り立ち、自己紹介を行う。今回が4回目のM君は今日も楽しそうだ。すっかり打ち解けている。駅の花壇で早くもオキナグサを見つけた。

 

 ダウンロードした地図を頼りに車道を歩く。踏切を越え、上信越自動車道の高架の下を通って畑の中の道を行く。少し遠くに、数年前に上った鍬柄山が見える。尖ってすごい岩山だ。鎖の連続するあの山を全盲のMさんも一緒に登ったことを思いだす。

 

 大サボテンの家の横の道を登っていく。日本一整備された登山道と呼ばれるだけあって、岩山だが比較的歩きやすい。久しぶりに参加したEさんがM君と手をつないで登ってくれている。

 

 展望の良い所に出るとそこは吾妻山というピークだった。下仁田方面の展望が良い。しかし、尾根の両側は切れ落ちている。特に南側は、断崖絶壁なので要注意。

 

 さらに登っていくと非常に展望の良い所に出た。足下を見るとオキナグサがたくさん咲いている。ここで写真タイム。かわいい上信電鉄の電車も走っていたが、花を優先したため、電車の写真は撮れなかった。

 

 いくつかのピークを巻きながら越えていく。神成山は9つのピークからなる連山だ。どこが一番高いのかよく分からず、12時になった所で昼食タイムとする。旧宇芸神社跡山頂と書いた標識がある。書棚のようなミニ博物館もあった。ここでようやく上信電鉄の電車の写真を撮る。

 

 道標の付け根付近にいくつかシュンランを見た。稜線ではミツバツツジも咲き始めていた。

 

 竜王ピークに着くとここも展望が良かった。Y君とM君が抱きついたりして遊んでいる。Y君の優しさには感心する。

 

 竜王ピークを過ぎると、急に標高を下げていく。広い神成城址本丸跡を過ぎ、広くて歩きやすい登山道を緩やかに下っていく。足下には、スミレの花が咲いている。一つはアカネスミレと思うが、他はよく分からない。

 

 目の前に大きな建物が見えてきた。市立西中学校の体育館のようだ。ここからは車道を歩き、宮崎公園を過ぎて、神農原駅に向かう。計画より1時間半も早かった。早く着いたので、希望者だけで途中下車し、富岡製糸場を見学することにする。初めて見る世界遺産だった。若い女性たちがここで満足に休みももらえずに、ぼろぼろになるまで働いていたことを思うと、悲しい気持ちになる。そういう時代があったことを心にとどめる為には重要な遺産のように思う。

 

                                                                 記:網干