第9回自然と親しむ子ども山登り教室(陣馬山)山行報告
実施日 山名 参加者 会員 障害者 2名 健常者 12名
平成27年4月19日 陣馬山 合計 16名 会員外 障害者 0名 健常者 2名
コースタイム:和田(9:50)…陣馬山(11:35-12:20)…明王峠(13:10-13:20)…矢の音(13:55-14:00)
        …相模湖駅(15:20)
天気:曇り

 今年度の最初の山は、陣馬山だ。本隊の子どもたちは4人。スタッフが6人。親御さん2人。別働隊は障害のあるI君と大人3人となる。初めての子どもが2人で、昨年と違って賑やかになる。

 

 藤野駅から相模湖行きのバスは、長蛇の列で、臨時バスが出た。それでも、全員乗り込めるかどうか微妙な感じ。すし詰めのバスに全員がやっと乗り込むことができた。

 

 途中でほとんどが下車し、和田には我々の他にひとりいただけだった。ここで、自己紹介と体操をする。妖怪体操ではなくて、まじめなラジオ体操第一。Aさんのリードで行う。

 

 和田から少し歩いて、最初の登山口を登る。急なコンクリートの道だ。春らしい淡い色彩の木々が楽しませてくれる。足下には、タチツボスミレが咲く。子どもたちは元気に登っている。お父さん、お母さんももちろん元気だ。

 

 M君が止まってしまったようだが、今日はIさんとEさんが面倒を見てくれている。また歩みが始まった。

 

 一の尾根に上がり、さらに登っていく。サクラが咲き、アケボノスミレやエイザンスミレ、それにヒトリシズカやミミガタテンナンショウも咲いている。ミツバツツジもまだ咲き始めではあるが、きれいなピンク色を楽しませてくれる。

 

 エイザンスミレがきれいに咲く階段を登っていくと陣馬山の山頂に到着する。梢でホオジロがさえずる。子どもたちも元気いっぱいだ。山頂には色とりどりのサクラがたくさん咲いている。その向こうに、生藤山が佇み、その右奥には大岳山が見える。ちらちら雨が降った時もあったが、すぐに止んだ。ここで昼食にする。Iさんが子どもたちに組み立てる飛行機のプレゼントを持ってきてくれた。みんなで飛ばして楽しむ。

 

 集合写真を撮った後は、山頂を後にして、明王峠に向かう。梅がきれいに咲いていた。淡い新緑の雑木林を歩く。M君も元気になった。明王峠を過ぎて、矢の音を巻く。大明神山に登った後は、ぐんぐん下る。子どもたちもしっかり歩いている。途中で相模湖が見えるところで、小休止。

 

 与瀬神社に着いて、ホッと一息。相模湖駅に着き、子どもたちは、Iさんからアイスを買ってもらって大喜び。今回が初めての参加となるK君も、M君も、最後の燕岳まで全て参加するという。全ての登山が、好天に恵まれることを願わずにはいられない。

                                                                 記:網干

 

《参加者の感想》

 今日は今期1回目の子供登山の日、陣馬山。YもKも朝早く起きてきて、行く気満々。ママの作ってくれたお弁当をリュックサックに詰めて、いざ出発。


 電車の中で子供たちのリュックサックを仕分けしていたとき、雨具がないことに気が付き、あわてて傘を購入。これは大きな失敗。命取りになってしまう。わたしはずっと空が気になってしかたなかった。スタッフのCさんやOさんが傘をかしてくれるといってくれてうれしかったです。しかしこんなことはあってはならないこと。数年の経験の中から出てくる傲慢。自然をなめちゃいけません。気が緩んだなと反省しかり。次回は気を付けないといけない。お菓子でいっぱいになっていたリュックサックが頭に残る。

 

 Yは人懐こいので初めて会う、加藤くんにも笑顔で近寄っている。KT君のお母さんから「うちの息子は人見知りをするのでうれしかった」といってもらえた。KDくんとは子供登山説明会でやはりYが一緒に遊ぼうで仲良くなった。KD君は自然教室に通っているとのことで自然のことをよく知っている。大人たちが「そうなんだ」と聞いている。山では大人も子供もみんな変わりないんだなと思う。子供も大人も疲れるときは同じ。おなかもすくし、のども乾く。子供たちの曇りのない、飾らない笑顔を見ながら歩く山は楽しい。

 

 Iさんの「アイス」のキーワードが子供たちを元気づけてくれたと思います。山頂での飛行機飛ばしも山ならでは。こういう遊びを今時代の子供たちはしってるだろうか?

 

 心配だった雨も小雨がぱらっと降っただけで無事に相模湖駅に到着。早速Iさんに買ってもらったアイスを食べて、子供たちは満足そう。来月も頑張る、ずっと頑張ると聞いたわたしは目頭が熱くなってしまった。学校でもいろんなことがあるかもしれない。でも頑張る。踏まれてもまた起き上がり、頑張る、その気持ちはちゃんと育まれている、そんな気がしています。

 リーダーはじめ、スタッフの皆様、参加者の皆様ありがとうございました。今年もお世話になります。

                                                              記:S.Kさん

 

 今回初めて参加させて頂いて登った陣馬山は、以前から高尾山から縦走してみたいと思っていた山でした。

これまでは子供と2人で、鳥のさえずりを聞き、時折道端の花や草などに目を留め、うっそうとした木々を見上げ、すばらしい展望に感激しながらいくつかの山々を歩いてきました。

 それはそれで楽しいのですが、登山教室ではさらにこれまで名前を知りたくてもわからずに通り過ぎていた小さな花々の名前を教えて頂き、雑草と思われた草の名前を教えて頂き、こんな小さな植物にも名前はあるのだと驚きながら歩きました。陣馬山で覚えたのは、ひとりしずか、やぶれがさ、しゃが、えいざんすみれ(?)などです。

名前がわかると、さらに楽しさが増すように思います。

 

 子供は、花よりも友達と一緒に登るという事が何より楽しかったようです。

用意して頂いた飛行機を飛ばして遊んだ時もすごく楽しそうでした。私と2人の登山とは違った楽しさが、いろいろ詰まっていると思いました。残りの山々も、親子ともに楽しみにしています。

                                                    記:M.Kさん(K君のお母さん)