第9回自然と親しむ子ども山登り教室(扇山)山行報告
実施日 山名 参加者 会員 障害者 1名 健常者 11名
平成27年6月14日 扇山 合計 14名 会員外 障害者 0名 健常者 2名
コースタイム:鳥沢駅(9:05)…梨の木平(10:20-10:30)…大久保のコル(11:55-12:05)…
        扇山(12:10-12:55)…君恋温泉(14:10)
天気:曇り

 今年度の子ども山登り教室3回目となる扇山は、梅雨時の山行のため、天気予報が気になったが、雨でも実施する予定だった。理由は、今後は泊まりの山になるが、2日以上費やす登山の場合、雨になる可能性が非常に高いため、日帰りの山でも雨に慣れておく必要があるためだ。ただ、今回は、雨の可能性もあったが、一度も雨に降られずに下山できた。

 

 今回は16人参加の予定だったが、Y君が登山に向かう電車の中で体調を崩しおばあちゃんと帰ることになった。妹のKちゃんも帰ると思っていたが、Kちゃんはひとりでも参加したいと言うことで、1本遅れの電車でIさんと鳥沢駅に到着した。

 

 全員揃って声出しをして出発する。今回は、駅からバスなどを使わず、車道を歩いて登山口の梨の木平に向かう。空には思い雲が立ちこめているが、目指す扇山と隣の百蔵山は見えている。

 

 かなり車道を登ったところで、イチゴの実が出てくる。木イチゴの仲間だが、ニガイチゴだった。食べてみるとなかなか甘かった。さらに少し進むとオレンジ色のモミジイチゴが実を付けていた。こちらの方がおいしいはずだが、今回は少し酸っぱかった。

 

 梨の木平からは登山道となり、次第に急になる。途中の水場は冷たい水が湧き出していておいしい。いつものことだけど、沢ガニがいてもさわがにいように。

 

 杉林から雑木林へと変わっていく。緑が力強さを増してきたが、それでも落葉広葉樹の緑は柔らかく目に優しい。

 

 ひとがんばりで大久保のコルに着く。男の子二人はいつもながらの元気さで登ってきた。今回、初めて一人で参加したKちゃんも、楽しそうにがんばって登ってくる。

 

 大久保のコルからはひとがんばりで扇山の山頂だ。富士山の見える方向が刈り払われたのだと思うが、今日は雲に隠れて富士山の姿を見ることはできなかった。

 

 今回、山仲間アルプのTシャツを着てきたメンバーが5人、まずはこの5人で集合写真を撮る。続いて、みんなで集合写真を撮る。

 

 山頂でお昼を食べて下山にかかる。子どもたちは元気すぎて先へ先へと行こうとする。しかし、先頭を歩いていた子どもが転落死した事故も起きているので、子どもたちにブレーキをかける。とにかくなかなか言うことを聞かないが、ブレーキをかけ続ける。

 

 途中、何度か「君恋温泉」の案内板がある。この温泉は事前に予約しないと温泉が沸いていないので、入ることができない。今回は予約してきた。

 

 山腹をトラバースしていくと大滝不動に出る。Iさんがみんなのためにと持ってきてくれたスイカを出してくれる。この日2回目だ。ほどよい大きさに切って冷やして持ってきたので、冷たくてとてもおいしい。いつもいろいろと気遣ってくれるIさんにただ感謝です。

 

 少し歩くとあじさいの咲く山里に出る。ここが君恋温泉だ。今日はじめじめと暑い日だったので、汗を流してさっぱりできた。Kさんが事前に頼んでいてくれたタクシーが予定の時間に着き、2回に分かれて鳥沢駅に向かった。

 

 電車の中でも元気だった子どもたちだが、京王線に乗り換えると、ぐっすりと眠りについていた。

 

                                                                 記:網干