権現山山行報告
実施日 山名 参加者 会員 障害者 1名 健常者 5名
平成28年12月10日 権現山 合計 6名 会員外 障害者 0名 健常者 0名
コースタイム:浅瀬入口(9:30)…標高550m(10:00-10:10)…権現山(11:40-12:10)…
        二本杉峠(13:00-13:10)…細川橋(14:00)
天気:快晴後曇り

 賑やかだった先週の筑波山とは打って変わって、今回は6人という少人数。しかし、雲一つない快晴に恵まれた。新松田駅からも真っ白な富士山も見えていた。

 

 バスの乗客の多くは玄倉で降りた。ここで降りた人は檜洞丸方面やユーシンロッジ方面に行くのだろうか? 私たちは、浅瀬入口で降りる。軽く準備運動をして登り始める。まだ美しく紅葉した木があるが、いきなり階段の急登となる。今回の登山道は、昭文社の地図では破線になっていて、道が不明瞭なため、初心者は通行不可になっている。どんな道なのか興味深い。

 

 急坂を登ると、標高550mの小ピークに出る。玄倉付近では雲一つなく真っ白だった富士山には、すでに雲がかかっている。ここからさらに急坂になる。落ち葉が多く、登山道もはっきりしていない。ただ、道標はしっかりしている。急坂はしっかり踏まれていないので、滑りやすい。傾斜が落ちたところで、ハンターに遭遇。鹿の間引きをしているらしい。今日は20人のハンターが来ているとのこと。

 

 標識はあるものの、はっきりした登山道ではないため、確かに初心者にはルートファインディングが難しいかと思う。ただ、登りは尾根を外さなければ大丈夫。木に掴まったり足場を固めたりしながらぐいぐい登っていく。振り返ると箱根方面の山々や大野山、不老山が見える。さらに登ると愛鷹山も見えてきた。

 

 山頂直下にはさらに長い急坂がある。滑り落ちないように慎重に、しかしぐいぐい登っていく。傾斜が落ち、さらに少し行ったところに山頂標識があった。北西側が少しだけ樹林が切れ、展望がある。雲が山頂の半分を隠した富士山と遠くに白い雪をかぶった南アルプスの峰が見える。山名の同定まではできなかった。近くには、菰釣山などが見えていた。

 

 山頂で昼食を食べ、下りにかかる。ここまで計画した時間通りに来ている。「さすがリーダーだ」と上げたり下げたり、今日の登山道もアップダウンが多い。登り続けるよりおもしろいでしょう。

 

 昭文社の地図では下りは実線になっているが、この道も少し不明瞭だ。ただ、丸太で階段を作ってあるので、登りのコースより人の手は入っているようだ。しかし、急坂なので慎重に下る。途中で地崩れして展望の良いところがあった。檜洞丸や蛭ヶ岳など丹沢の主脈が見えている。塔ノ岳方面もわずかに見えていた。

 

 もう登りはないと思ったら、二本杉峠の前にもう一登りある。「リーダーは嘘を言ったな」と今度は下げられる。地図をよく見れば確かに二本杉の手前に小ピークがある。問題なくそこを越えて、二本杉峠から細川橋に下る。最初はトラバースが続き、なかなか標高は下がらない。しかも、このトラバース道は、ところどころ足場の狭いところがあり、慎重に下る。

 

 堰堤の工事をしている重機が見えてくる。重機用の道もできているが、そちらに行く道はないので、登山道を下る。林道に出て、しばらく歩くと細川橋のバス停に到着。バスの時間まで50分ほどある。中川温泉まで歩こうかという話も出たが、それはやめて、バス停でストレッチや筋トレ、ダンスの練習などをして寒さをしのいで、バスを待つ。一人も乗客のいないバスが着き、中に入り込む。非常に暖かいバスに揺られて、いつしかまどろみの世界に入っていった。

 

                                                                 記:網干