金時山山行報告
実施日 山名 参加者 会員 障害者 1名 健常者 7名
平成29年2月26日 金時山 合計 8名 会員外 障害者 0名 健常者 0名
コースタイム:乙女峠バス停(9:55)…乙女峠(10:35-10:45)…金時山(11:55-12:40)…
        猪鼻砦跡(13:35-13:45)…足柄峠(14:30-14:40)…足柄駅(15:50)
天気:晴れ後曇り

 今年度最後となる「障害者と健常者が共に楽しむ登山」は、有名な金時山だ。今日は晴れのち曇り。高速バスの中から真っ白な富士山が望まれる。乙女峠に着くと、帯状の雲が富士山の中腹を隠しているが、山頂がきれいに見えていた。しかし、きれいに見えたのは、今日はこれが最後となる。峠のバス停にある茶屋の前には、金太郎と熊が相撲を取っている銅像が建っている。金太郎の尻をなでると良い子に育つそうな。尻だけがぴかぴかに光っている。もう良い子になるのは無理なことは分かっているが、みんながなでて出発する。

 

 杉や檜の林を登って、乙女峠を目指す。植林帯は薄暗く、野鳥たちの声もしない。ひたすら登っていくと、次第に空が見えるようになる。峠に着く頃には、すでに富士山は雲の中になっていた。展望台には寄らず、少し上にあるベンチで休憩する。神山や仙石原がよく見える。大涌谷は、水蒸気をもうもうと上げていた。

 

 乙女峠からは木の階段が多くなる。まだ、雪は全くない。長尾山の下りは、急傾斜の場所や岩場があり気がぬけない。雪も少しだが付いている。IさんがAさんのサポートをしてくださるので安心だ。長尾山の次のピークを過ぎると金時山山頂への最後の急坂となる。

 

 山頂に着くと、大勢の人がいる。Iさんが、金時茶屋のなめこ汁をごちそうしてくださるという。どんぶりに入ったなめこたっぷりの汁を飲み、みんな大満足。Iさん、いつもありがとうございます。

 

 山頂には、写真撮影用に斧がおいてある。斧を持った金太郎役と熊役をして楽しむ。上空はすっかり雲に覆われていて日差しはなくなっている。富士山は雲に隠れてしまっている。それでも神山や芦ノ湖、愛鷹山などがよく見える。なめこ汁に体が温まり、山頂を後にする。

 

 下りも日陰のため、雪がまだ残っている。傾斜もかなり強いので、慎重に下る。ジュラルミン製の仮設のはしごが7台くらいあっただろうか。スリップに気をつけて下る。

 

 傾斜が落ち、道が広くなると猪鼻砦跡に着く。ここは、昭文社の地図では、丸鉢山ではないだろうか? 雲がかかっていたが、スッキリ晴れたら富士山がきれいに見えるところだ。

 

 広くなった林道をぐんぐん下るって行き、足柄峠に到着する。ここからは舗装道路になる。しばらく下っていくと、足柄古道の入口があったので、古道を下ることにする。やはり車道より、足に優しい。

 

 車道への出口にある標識を見ると、赤坂古道となっている。どちらが正しいか分からないが、赤坂古道の標識の横には、馬頭観音があった。

 

 ここからは舗装道路をぐんぐん下っていく。さすがに足がいたくなってきた頃、足柄駅が見えてきた。車に乗っていた人にコンビニはどこか聞いたら、駅に行く近道があることを教えていただいた。その道は、線路のすぐ下を這うように通過する道だった。流れる水で靴を洗い、足柄駅に到着する。

 

 今回のコースは、グレードBとしたが、山頂付近の急登や最後の長い車道歩きを考慮するとCに近かったように感じた。

 

                                                               記:網干