夕日岳山行報告
実施日 山名 参加者 会員 障害者 2名 健常者 5名
平成29年5月7日 夕日岳 合計 7名 会員外 障害者 0名 健常者 0名
コースタイム:細尾峠(10:15)…薬師岳(11:10-11:20)…1,406m付近(12:00-12:30)…
        三ツ目(13:05-13:10)…夕日岳(13:30-13:45)…三ツ目(14:00)…
        薬師岳(15:20-15:30)…細尾峠(16:05)
天気:晴れのち曇り

 昨年のGWには満開だと聞いていたアカヤシオ。今年は開花が遅いようで、5月3日頃にはまだ咲き始めという情報だった。それでも、この季節は毎日、次々に開花するはずなので、アカヤシオが堪能できることを期待して、東武の電車に乗車する。天気はまずまずだ。

 

 東武日光駅でメンバーが集合する。タクシーで細尾峠へ。タクシーの運転手さんは日足トンネルを越えてから細尾峠へ向かう。長い日足トンネルは、幽霊がでるらしい。今日は、こちらの妖怪パワーに恐れをなしたのか、幽霊は出てこなかった。

 

 タクシーの車窓から新緑の林やオオルリの歌声を楽しみながら乗っていると、細尾峠に到着した。今回は初参加の方もいないので、帰りのタクシーを予約し、軽いストレッチをして出発する。

 

 最初は片側が切れた箇所のトラバースなどがあり、慎重に通過する。M君のサポートをCさんに担ってくいただく。

 

 登るにつれてアカヤシオのピンクの花が楽しめるようになる。うすいピンクから濃いピンクまで、それぞれの個体で違っている。標高が上がると、木々はまだ葉も付けていない。葉を落とした裸の木々の中で、アカヤシオだけが目立っている。これが昆虫を引き寄せるアカヤシオの生存戦略なのだろう。

 

 登っていくと樹林が切れ、皇海山方面が見える。さらに登ると薬師岳に到着する。山頂付近は、アカヤシオのトンネルだ。まだ満開になっていないが、とてもきれいだ。満開になったら、どれほどきれいなんだろうか? 想像を絶するに違いない。薬師岳山頂からは、男体山がよく見えていた。

 

 さらに尾根を進む。アカヤシオはまだ咲いている。歩きやすい道もあるが、アップダウンを続く。それでも、アカヤシオの花があるから疲れを感じない。

 

 急な岩混じりの坂を下ったところで、M君がこれ以上は行かないという。無理はできないので、お母さんとCさんが付き添ってくださることになる。ただただ感謝です。

 

 その先は急坂の上りで、少しきついところだった。ここを過ぎ、さらに登っていくと左手に夕日岳が木々の向こうに見えるようになる。登り着いたところが三ツ目の分岐点。夕日岳に登ったパーティーが三ツ目に登ってくる。その中の一人に見覚えが。以前、山仲間アルプの会員だったHさんだ。「まだがんばっているんだね」と感心していただいたが、こちらも今も現役で山に行っているHさんに驚かされた。Hさんのパーティーは、細尾峠から来て、古峰ヶ原方面に下山するとのこと。またの再会を願って分かれる。

 

 夕日岳への尾根のアカヤシオは、まだつぼみが多い。ここも満開になったらすばらしいに違いない。

 

 最後の登りをがんばると夕日岳に到着する。残念ながら男体山は雲に隠れてしまったが、日光白根山がよく見える。まだ雪をたくさん抱いている。左奥には皇海山も見える。山頂で少し休憩し、M君達が待っているので早々に下山する。予定よりはかなり早い時間だ。

 

 M君達と合流し、来た道を引き返す。逆に歩くと登りとはまた違った風景に見える。何度も見たはずだが、やっぱり良いなとアカヤシオを堪能する。薬師岳に着いたところで、KSさんからタクシー会社に電話をしていただき、予定より1時間早く細尾峠に来てもらうこととする。

 

 少し厳しかったトラバース道もM君はCさんのサポートで順調に下りている。私は少し早めに下りて、待たせているタクシーの運転手さんに挨拶する。「タクシーに乗る」と何度も言っていたM君に、「タクシーがいたよ」と伝える。

 

 今日は、まさにアカヤシオ三昧の一日でした。

                                                               記:網干

 

《参加者の感想》

アカヤシオの可愛らしさ、美しさを堪能できました!まだ新緑芽吹く前の木々の中の、あの環境だからこそ美しさが際立ち、魅力が増しているのですね!

参加して良かったです。気分も高揚して、下山時には笑い話が弾みました。

アップの写真、楽しみです!マクロレンズ?からみた、また違う美しさを期待します!

                                                             記:F.Iさん

 

 足尾山塊の夕日岳は近くに住んでいながら、なかなか行けないでいた山だった。今回はたくさんのアカヤシオが咲くと言われる時期に登らせてもらえた。アカヤシオは例年より遅いといわれていたが、あちらこちらに咲くピンク色のアカヤシオが目に飛び込んでくる。新緑が目に優しい。

 男体山がどーんと大きく見える。夕日岳からは遠くにある白根山の高さが低く見える。女峰山や大真名子山も並ぶ。ここにきたかったから喜びもひとしお。芽吹いている草木は太陽の光を浴びている。この冬を越してきた草木からは元気パワーをもらえる。山はいい。家族のまたいくの?という声をあとに出てきた。やっぱりきてよかった。途中出会ったグループの人が私たちのTシャツをみて、山仲間だー、いいねといってくれた。とてもいい一日でした。

                                                             記:S.Kさん