御前山山行報告
実施日 山名 参加者 会員 障害者 3名 健常者 5名
平成30年11月4日 御前山 合計 9名 会員外 障害者 0名 健常者 1名
コースタイム:猿橋駅(9:10)…登山口(9:25)…神楽山(10:35-10:40)…御前山(11:05-11:50)
        …菊花山(13:15-13:35)…大月駅(14:35)
天気:曇り

 今日は天気予報があまり良くなく、午後からは少し雨も降るかなと思っていたが、一度も雨に降られることはなく、昼頃には青空も見られるようになっていた。

 猿橋駅で全員集合する。今日は、Kさんがお試し参加だ。山の経験は4年とのことだが、茂倉岳や苗場山などにも登っているとのこと。今後が楽しみだ。

 猿橋駅から車道を歩き、登山道を目指す。登山口が近づく頃、霧のような細かい雨を感じたが、濡れることはなく、雨具も出さなかった。登山口からまずは杉林を登る。そして尾根に出る。尾根の左側は、雑木林になっていたので明るく、気持ちも明るくなる。

 最初のピークとなる神楽山への登りは、痩せ尾根もあり、急坂が続き、なかなか厳しい。ロープの張られた所も出てくる。(しかし、ここはまだ厳しいうちに入らなかった)

 神楽山の山頂は展望がなかった。少し休憩して出発する。

 神楽山から御前山へは30分ほど歩く。御前山の山頂は岩場になっていて、展望がよいことは分かっていたが、片側がすっぱり切れ落ちていて、近づかないように気をつける。山頂からは、九鬼山が近くに見え、鈴ヶ音峠から高畑山方面も見えていた。ここも看板には秀麗富岳十二景と書かれていた。今日は雲が多く、残念ながら富士山は見えなかった。鈴ヶ音峠への道路に沿って民家の集落が見える。最奥には数件の家が見えている。あんな山奥にも人が住むんだなと感心する。

 山頂で早い昼食を摂り、後半の山道を歩く。途中にある八五郎岩は、大きな岩場だった。高さは15mほどだろうか?そこを通過し、沢井沢の頭に登り返す。紅葉はあまりきれいとは言えないが、ところどころで色づいた葉を見つける。それより驚いたのは、ツツジの花が咲いていたことだ。しかも満開の木もあった。今回の縦走中に何回も見られた。

 沢井沢の頭からしばらく下る。M君は大月に行きたいという。お母さんは「大月に行こうね」という。しかし、御前山の山頂で集合写真を撮り忘れたので、菊花山の山頂で写真を撮ることにする。M君は、大月で撮ればよいと言っているらしい。みんなが話しているのを聞いているのだろう。菊花山に登ると言う話になると、M君はおとなしくなってしまう。もう登りはしたくないのだろう。

 沢井沢の頭からの下りも、急坂の連続でなかなか大変だった。今回は、御前山まで一人も会わなかったのだが、この下りで数人にあった。「急坂が続きますね」と話したら、「この先もあるよ」と言っていた。

 菊花山への登りが始まる。M君は問題なく登ってくる。山頂付近は、かなりの痩せ尾根だった。山頂に着くと、すばらしい展望だ。大月の町、岩殿山、その向こうには権現山方面が見え、左奥は雲の中だが、大菩薩方面だ。右手に目を転じると、百蔵山と扇山が見える。中央線ではあずさが走って行く。Iさんが「ジオラマを見ているようだ」というが、まさにジオラマだ。途中では、富士急を走る富士山ビュー特急も見えた。

 菊花山で集合写真を撮り、下山にかかる。途中であった人の言葉がよく分かった。今回の縦走の核心部は、菊花山からの下りにあった。滑りやすい岩場で、鎖とロープの連続。標高差で200m位はあっただろう。長く厳しい下りだった。M君もがんばって下ってくる。パニックになる事もなかった。Fさんのサポートはお試し参加のKさんが行い、後でNさんがサポートする。KRさんのサポートはSさんとSKさんが行う。すばらしいチームワークで下ってくる。

 ようやく鉄塔のあるところに出て、急坂は終わった。M君に「楽しかった?」と聞くと「楽しかった」と返ってきた。それを聞くと癒やされる。最後はいつものようにコンビニに立ち寄って、駅に着く。

 予想を遙かに超える厳しい山でしたが、みなさんの協力のおかげで、無事に下山できました。ありがとうございました。

                                                             記:網干

《参加者の感想》
 紅葉と秀麗富嶽景を楽しみに参加しました。が、想像以上の急登が続き、岩をよじ登るようだったり滑りやすい急坂になったり、痩せ尾根が現れたり…
 美しい紅葉はあまり見られず、富士山も厚い雲に隠れていたのがむしろ、幸いでした。足元に集中できましたので…(^^;
 それでも、菊花山から見えた大月の街はジオラマそのもの!!御前山からの眺望も同様、眼下に広がる街や集落、近くの山々を楽しめてよかったです。
 緊張が続く山行で、途中は弱音をはいていた長男ですが、終わってみれば、岩を登ったり下りたりしたのが楽しかったそうです。ありがとうございました。
                                                              記:F.I