入笠山山行報告
実施日 山名 参加者 会員 障害者 4名 健常者 8名
2019年7月21日 入笠山 合計 12名 会員外 障害者 0名 健常者 0名
コースタイム:ゴンドラ駅(10:45)…入笠湿原(11:20-11:40)…入笠山(12:20-12:50)…
        仏平峠(13:15)…ゴンドラ駅(14:10)
天気:曇り

 今年の梅雨明けは遅く、この日も梅雨は明けず、曇り空で午後からは雨も降る予報だった。それでも、甲府駅を過ぎた頃から日も当たるようになってきた。甲斐駒ヶ岳もよく見えていた。

 富士見駅であずさを降り、無料送迎バスに乗る。送迎バスはかなりの混雑だった。バスを降りて、切符を購入してゴンドラ乗り場に行く。駅にある温度計は、23℃を指している。

 ゴンドラに乗れるか心配もあったM君だったが、問題なくゴンドラに乗って一気に標高1770mの山頂駅に行く。途中で富士山を見ることもできた。ゴンドラの頂上駅の温度計は20.5℃をさしている。標高の割りには比較的暖かい。

 ゴンドラ駅からは、釜無ホテイアツモリソウの実験園?方面を経由していくことにする。こちらには、クガイソウやヤナギラン、ニッコウキスゲなどが咲いている。途中で行き止まりだったので引き返し、入笠湿原に向かう。

 入笠湿原に入るには、柵に付けられた扉を開けて入る。シカの食害から草花を守るための処置だ。キバナノヤマオダマキなどを見ながら木の階段を下っていくと、湿原に着く。湿原では、ノハナショウブやアヤメがたくさん咲いている。クリンソウも咲いている。

 花を見ながら湿原の木道を歩き、山彦荘前で休憩する。ここに少し前まで釜無ホテイアツモリソウが咲いていたようだが、もう花はなくなっていた。

 山彦荘前から、車道ではなく遊歩道を歩いて山頂を目指す。クリンソウがたくさん咲くところもあり、写真を撮りながら歩く。マナスル山荘下から、上に続くお花畑を歩く。ここには、ハクサンフウロやニッコウキスゲ、アヤメなどが咲いている。

 お花畑から、牧場横の道を登っていく。途中の分岐で、岩場コースを上ることとする。高さ1mほどの岩場に鎖が付けられていて驚いた。鎖場から少し登ると山頂に到着する。山頂には大勢の人たちがいる。八ヶ岳は権現岳が見え、雲が少し切れると赤岳も見えていた。八ヶ岳の右奥には奥秩父の金峰山が見えている。富士山と甲斐駒ヶ岳は、残念ながら雲の中だった。

 山頂で昼食を摂り、集合写真を撮った後は、仏平峠方面に下山する。仏平峠から、大阿原湿原まで往復しようとも思ったが、無料送迎バスに遅れると困るので、そのままゴンドラの山頂駅に戻ることにする。

 道路脇には、ウツボグサが咲く。また、樹木を枯らしてしまうサルオガセがたくさん樹木に付いているところもあった。もう一度、入笠湿原を通り、山頂駅に向かう。山頂駅の近くでは、ノアザミに止るギンボシヒョウモンやヒメキマダラセセリを見ることができた。ナデシコも咲いていたが、入笠山の散策ガイドブックを見るとエゾカワラナデシコのようだった。

 ゴンドラの横にある売店で、飲み物やソフトクリームを買って一休みして、ゴンドラに乗り込んだ。雨が心配された1日でしたが、一度も雨に降られることなく、湿原の植物などを楽しむことができました。

                                                               記:網干

《参加者の感想》
 入笠山は、手軽に夏の登山が楽しめて、たくさんの人で賑わうのが納得です。
 見渡せる湿原にきれいな木道が続くロケーションは開放感が感じられ、湿原の花は色とりどりで、特にショウブやアヤメの濃い紫が周りの緑に映えていたのが印象的でした。

 ゴンドラで一気に高地に連れていってもらえて、得をした気分♪極度の高所恐怖症の長男は手に汗をにぎっていましたが、山行の楽しさは恐さを勝ったようです。下りは一緒に乗る方々を勝手に決めてさっさと乗り込み、手を振る余裕さえみせてました(笑)!

 心地よい高原の風を、もう少し味わいたかったですが梅雨明け前の時期でありながら、雨にも降られず眺望さえ楽しめて、ラッキーな1日になりました。ありがとうございました!

                                                              記:F.Iさん