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活動報告2024

桜沢個人山行報告20240810

山行日:2024年8月10日
参加者:萬代(リーダー)、他3名(会員障がい者2名、非会員1名)

コースタイム:
山の駅たかはら(10:40)→咆哮霹靂(ホウコウヘキレキ)ノ滝(12:00・昼食・入渓)→吊り橋(14:30・脱渓)→雷霆(ライテイ)ノ滝(15:00)→山の駅高原(16:00)

 8月3日予定の会山行はサポーター不足で中止となりましたが、何とか行きたかったので、個人山行として個人的知人を呼び出し実施しました。
期待通りの気持ちの良い沢歩きと、ちょっとした滝登りの満足感、さらに色々と勉強になることが多い山行でした。

 この桜沢は、すぐとなりのスッカン沢と合わせて、ハイキングコースが並走し、いろんなタイプの滝、水の色、露頭、ナメと変化に富んだ沢で、かつ初心者が安心して楽しめるコースとして人気です。でも沢に入る人はそれほど多くは無いため、落ち着いて歩けるコースでもあります。

 予定より少し遅れての出発でしたが、リーダーはまだ気楽に考えていました。ところが、ハイキングコースは、落枝、石段の崩れ、細めの木橋などなど、視覚障碍者には意外に歩きにくそうな道…終始注意を伝達するような状況で、さらに入渓点への到着が遅れました。

 そしていよいよ入渓。いきなり咆哮霹靂の滝からスタートです。どちらが咆哮でどちらが霹靂か分かりませんが、この滝は落差20m程度、滝とその周辺が50~60mくらいあり、中々の存在感です。右側が水量が少ない滝なのでそちらを登りました。通常のようにセカンドをビレイするつもり…むしろ強引にひっぱりあげるくらいのつもりで登ったのですが、これは途中の手足の位置を指示する方が重要だと気付き、急遽ロープをFIXして懸垂で降り、アッセンダーで登ってもらいその後ろから指示しながら一緒に登る作戦に切り替えました。この作戦が大成功で、YSさん、YMさんともに自力で滝を登るのに大成功!今日の山行はこの瞬間につきる感じでした。おそらく通常の登山者は登る気にならない滝ですが、全く危なげなく登ることができました。
滝を登ると一面のナメ。この風景は来るたびにため息がもれます。今回は膝くらいまでしか水に浸かりませんでしたが、泳ぐこともできます。ただ、ハイキングコースを降るのに時間がかかったので、目標よりかなり手前で脱渓。短時間でしたが満足のいく山行となりました。

 以下、今回学んだことです。
 ①「滝を登るときは、フィックスロープにアッセンダー」
  サポーターが後ろから指示を出しながら一緒に登る。そのため、できれば二人分を支えられる強力な支点か複数の支点を用意し、それぞれロープフィックスする。
 ②「お助けヒモの使い方指導」
  お助けヒモは慣れないと手を途中で手を放してしまう危険性がある。事前に絶対放さないこと、握り方、体重の預け方を指示する必要がある。
 ③「岩登り練習」
  クライミングジムである程度の練習をしておくこと(今回のお二人は、ジムや日和田山の経験があるので、非常にスムーズに登られました)。
 以上の条件が揃えば、十分に挑戦できることが分かりました。なかなかそこまで条件が揃う滝を探すのが大変かもしれませんが、またがんばって見つけたいと思います。
暑い夏を涼しくプチ冒険に挑戦できるように探しますので、皆さんの参加をお待ちしてます。

記・写真:萬代

涼しい風が気持ちの良い登山道

滝の前で昼食

この滝を登りました!

滝の上のナメ

気持ち良く歩きます

最高の眺めです

足首までの水深

本来のゴール前で

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