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活動報告2024

川苔山報告 20240929

川苔山

山行日:2024年9月29日 参加者:萬代(リーダー)、他4名(障がい者2名)

コースタイム:川乗橋バス停(8:55)→川苔山登山口(9:55)→百尋ノ滝(11:05_11:20)→川苔山山頂(13:15・昼食・13:35)→舟井戸(14:00)→大根ノ山ノ神(13:50_16:00)→鳩ノ巣駅(16:40)

 予報ではあまり傘マークがなかったので雨が降らないことを期待したが、初めから雨だった。しかし、F夫妻(YO、YU)がこの難コースに挑戦するという事に加え、久々の会長Aさん参加で皆の士気は高い。くれぐれも注意して歩こうと確認して出発。まずはカッパを着て、長い車道歩きを1時間頑張る。

 登山道に入ると、ほどなく岩や木の根が出てきたり、道が細かったりと難コースらしい歩きにくい道となる。何よりも谷側はかなりの傾斜で切れ落ち、川底まで50mではきかない、100くらいだろうか…などとその高度感を確認しながら注意して歩く。特に視覚障害のお二人には気が抜けない登りが続く。いくつもの木道、木の階段、桟道なども出てきて、これも一つ一つ落ちないように確かめながら渡る。サポートの体制は、難所でMが状況を伝えYOさんが続く、AさんがYOさんのリュックを掴み方向を伝えながら後ろのYUさんにも注意を伝える、しんがりのKさんがさらにサポートする、といった感じであった。たまに広くて傾斜のない道に出ると皆がホッとするが、すぐに次の傾斜がせまってくる。

 そうして気の抜けない歩きを1時間半、ついに百尋ノ滝に到着。なかなかの迫力である。水量も多く、見事だ。写真を撮ったりしながら休憩した後、山頂に向けて急登への挑戦だ。

 階段を上がりきると、すぐに急傾斜の岩の段差が続く難所が現れる。幅のせまい足場で鎖をつかみながらトラバースする場面もあり前半以上に緊張が続く。階段も鎖も非常に新しく、道標も立派なものが新しく立てられている。かなり最近整備されたようだ。このコースは滑落者も多く対策を取っているのだろう。そんな中、カエル(ヤマアカガエル?)を踏みそうになる。慌てたカエルが登山道から落ちる。途端にクルクルと回転しながら谷に消えていく。転落だ!滑落だ!ま、カエルだから大丈夫でしょう…などと話していたが、我々だとひとたまりもない。

 そんな緊張の中を2時間、ついに山頂到着!念願のコースクリアでF夫妻が喜ぶ。他の参加者も登りきれた!と安堵の声。霧雨で眺望は全くないが、満足な登頂の瞬間だった。

 遅めの昼食後、今度は長い下山だ。やたらとヤマグリが多く、イガを踏みながらの下山だった。Aさんの子供のころの栗拾いの話が盛り上がる。大根ノ神(ダイコンでは無い)からはあと少しだと思ったが、石が多く中々足運びに苦労する。駅に着いた時にちょうど発車の時刻となった。

 次の電車を待つためには、駅前のお店で一杯(二杯)乾杯をして本日の労をねぎらうほか無い。酷い雨も無く、ケガもなく長い難コースをクリアでき、楽しい山行だった。

記:萬代  写真:M、A、K

舗装路からいよいよ山道へ
滑り落ちそうな難所(Kさん撮影)
細くて急な岩場(Kさん撮影)
谷川は切れ落ち谷底が遠くに(Aさん撮影)
急な階段を降ると滝は目の前
百尋ノ滝
アップで(Aさん撮影)
苦労の末、山頂到着
ガスで展望ないですが満足
トリカブトがたくさん咲いてました
大量の栗が登山道を覆ってました(Aさん撮影)
蜘蛛の巣(Aさん撮影)