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活動報告2024

伊能忠敬記念館ふれあいハイキング(20241012)報告

山行日:2024年10月12日(土)  参加者:酒井(リーダー)、他4名(うち障がい者1名)
天候 晴

コースタイム:
JR線 佐原駅改札(10:20発)…伊能忠敬記念館、旧宅見学(10:45-11:45)…休憩所で昼食(11:45-12: 45)…歴史的町並みや祭りの見学(12:45-13:30) (佐原駅(13:51発)

 三名が一足先に佐原駅に到着しており、後の二名の到着まで近くを散策してもらった。今回はS君のご家族が初参加。駅前で簡単に声出し。

 今日は佐原の大祭秋祭りの中日。色とりどりの屋台と美味しそうな香りが路を彩る。歩き始めすぐ、一台目の山車が見られた。早速お祭りの雰囲気につつまれワクワクする。山車は江戸・明治期の名人人形師によって制作された高さ4mにも及ぶ大人形などが飾られている。

 伊能忠敬記念館では、精度の高い地図や彼の情熱に感心。ちょうど館の方が展示物を説明をしてくれた。そのあと小野川を渡った反対側にある居宅を見学した。この川は江戸時代水運の中継地であり、周囲には情緒漂う建物が数多く残っていた。

 昼は休憩広場でめいめい屋台の食べ物を買ったりお喋りした。今回は早めにここで解散とし、各自佐原の街を電車の時間まで楽しんだ。

 お祭り期間の混雑を心配したが、程よい人出で杞憂に終わった。思いの外、見どころの山車を何台も見る事ができ、佐原の歴史を感じられた一日となった。
皆様お疲れ様でした。

記:酒井
写真:網干

山車を引く人たち
参加メンバー
多くの山車が出ていた。
小野川の両側に江戸時代を思わせる町並みが
古い町並みを歩く
古風な街並みを楽しみながら小野川沿いを歩く
伊能忠敬記念館に到着
樋橋にて
伊能忠敬旧宅の一部
旧宅内の竈など
一等水準点
休憩所で昼食タイム
佐原駅前と神武天皇の山車
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川苔山報告 20240929

川苔山

山行日:2024年9月29日 参加者:萬代(リーダー)、他4名(障がい者2名)

コースタイム:川乗橋バス停(8:55)→川苔山登山口(9:55)→百尋ノ滝(11:05_11:20)→川苔山山頂(13:15・昼食・13:35)→舟井戸(14:00)→大根ノ山ノ神(13:50_16:00)→鳩ノ巣駅(16:40)

 予報ではあまり傘マークがなかったので雨が降らないことを期待したが、初めから雨だった。しかし、F夫妻(YO、YU)がこの難コースに挑戦するという事に加え、久々の会長Aさん参加で皆の士気は高い。くれぐれも注意して歩こうと確認して出発。まずはカッパを着て、長い車道歩きを1時間頑張る。

 登山道に入ると、ほどなく岩や木の根が出てきたり、道が細かったりと難コースらしい歩きにくい道となる。何よりも谷側はかなりの傾斜で切れ落ち、川底まで50mではきかない、100くらいだろうか…などとその高度感を確認しながら注意して歩く。特に視覚障害のお二人には気が抜けない登りが続く。いくつもの木道、木の階段、桟道なども出てきて、これも一つ一つ落ちないように確かめながら渡る。サポートの体制は、難所でMが状況を伝えYOさんが続く、AさんがYOさんのリュックを掴み方向を伝えながら後ろのYUさんにも注意を伝える、しんがりのKさんがさらにサポートする、といった感じであった。たまに広くて傾斜のない道に出ると皆がホッとするが、すぐに次の傾斜がせまってくる。

 そうして気の抜けない歩きを1時間半、ついに百尋ノ滝に到着。なかなかの迫力である。水量も多く、見事だ。写真を撮ったりしながら休憩した後、山頂に向けて急登への挑戦だ。

 階段を上がりきると、すぐに急傾斜の岩の段差が続く難所が現れる。幅のせまい足場で鎖をつかみながらトラバースする場面もあり前半以上に緊張が続く。階段も鎖も非常に新しく、道標も立派なものが新しく立てられている。かなり最近整備されたようだ。このコースは滑落者も多く対策を取っているのだろう。そんな中、カエル(ヤマアカガエル?)を踏みそうになる。慌てたカエルが登山道から落ちる。途端にクルクルと回転しながら谷に消えていく。転落だ!滑落だ!ま、カエルだから大丈夫でしょう…などと話していたが、我々だとひとたまりもない。

 そんな緊張の中を2時間、ついに山頂到着!念願のコースクリアでF夫妻が喜ぶ。他の参加者も登りきれた!と安堵の声。霧雨で眺望は全くないが、満足な登頂の瞬間だった。

 遅めの昼食後、今度は長い下山だ。やたらとヤマグリが多く、イガを踏みながらの下山だった。Aさんの子供のころの栗拾いの話が盛り上がる。大根ノ神(ダイコンでは無い)からはあと少しだと思ったが、石が多く中々足運びに苦労する。駅に着いた時にちょうど発車の時刻となった。

 次の電車を待つためには、駅前のお店で一杯(二杯)乾杯をして本日の労をねぎらうほか無い。酷い雨も無く、ケガもなく長い難コースをクリアでき、楽しい山行だった。

記:萬代  写真:M、A、K

舗装路からいよいよ山道へ
滑り落ちそうな難所(Kさん撮影)
細くて急な岩場(Kさん撮影)
谷川は切れ落ち谷底が遠くに(Aさん撮影)
急な階段を降ると滝は目の前
百尋ノ滝
アップで(Aさん撮影)
苦労の末、山頂到着
ガスで展望ないですが満足
トリカブトがたくさん咲いてました
大量の栗が登山道を覆ってました(Aさん撮影)
蜘蛛の巣(Aさん撮影)
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桜沢個人山行報告20240810

山行日:2024年8月10日
参加者:萬代(リーダー)、他3名(会員障がい者2名、非会員1名)

コースタイム:
山の駅たかはら(10:40)→咆哮霹靂(ホウコウヘキレキ)ノ滝(12:00・昼食・入渓)→吊り橋(14:30・脱渓)→雷霆(ライテイ)ノ滝(15:00)→山の駅高原(16:00)

 8月3日予定の会山行はサポーター不足で中止となりましたが、何とか行きたかったので、個人山行として個人的知人を呼び出し実施しました。
期待通りの気持ちの良い沢歩きと、ちょっとした滝登りの満足感、さらに色々と勉強になることが多い山行でした。

 この桜沢は、すぐとなりのスッカン沢と合わせて、ハイキングコースが並走し、いろんなタイプの滝、水の色、露頭、ナメと変化に富んだ沢で、かつ初心者が安心して楽しめるコースとして人気です。でも沢に入る人はそれほど多くは無いため、落ち着いて歩けるコースでもあります。

 予定より少し遅れての出発でしたが、リーダーはまだ気楽に考えていました。ところが、ハイキングコースは、落枝、石段の崩れ、細めの木橋などなど、視覚障碍者には意外に歩きにくそうな道…終始注意を伝達するような状況で、さらに入渓点への到着が遅れました。

 そしていよいよ入渓。いきなり咆哮霹靂の滝からスタートです。どちらが咆哮でどちらが霹靂か分かりませんが、この滝は落差20m程度、滝とその周辺が50~60mくらいあり、中々の存在感です。右側が水量が少ない滝なのでそちらを登りました。通常のようにセカンドをビレイするつもり…むしろ強引にひっぱりあげるくらいのつもりで登ったのですが、これは途中の手足の位置を指示する方が重要だと気付き、急遽ロープをFIXして懸垂で降り、アッセンダーで登ってもらいその後ろから指示しながら一緒に登る作戦に切り替えました。この作戦が大成功で、YSさん、YMさんともに自力で滝を登るのに大成功!今日の山行はこの瞬間につきる感じでした。おそらく通常の登山者は登る気にならない滝ですが、全く危なげなく登ることができました。
滝を登ると一面のナメ。この風景は来るたびにため息がもれます。今回は膝くらいまでしか水に浸かりませんでしたが、泳ぐこともできます。ただ、ハイキングコースを降るのに時間がかかったので、目標よりかなり手前で脱渓。短時間でしたが満足のいく山行となりました。

 以下、今回学んだことです。
 ①「滝を登るときは、フィックスロープにアッセンダー」
  サポーターが後ろから指示を出しながら一緒に登る。そのため、できれば二人分を支えられる強力な支点か複数の支点を用意し、それぞれロープフィックスする。
 ②「お助けヒモの使い方指導」
  お助けヒモは慣れないと手を途中で手を放してしまう危険性がある。事前に絶対放さないこと、握り方、体重の預け方を指示する必要がある。
 ③「岩登り練習」
  クライミングジムである程度の練習をしておくこと(今回のお二人は、ジムや日和田山の経験があるので、非常にスムーズに登られました)。
 以上の条件が揃えば、十分に挑戦できることが分かりました。なかなかそこまで条件が揃う滝を探すのが大変かもしれませんが、またがんばって見つけたいと思います。
暑い夏を涼しくプチ冒険に挑戦できるように探しますので、皆さんの参加をお待ちしてます。

記・写真:萬代

涼しい風が気持ちの良い登山道

滝の前で昼食

この滝を登りました!

滝の上のナメ

気持ち良く歩きます

最高の眺めです

足首までの水深

本来のゴール前で

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視覚障がい者のサポート方法を追加

視覚障がい者の方のサポート方法をサイトに追加しました。

サポート方法はこちらをご覧ください>>

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森吉山・秋田駒ケ岳個人山行報告20240629

山行日:2024年6月29日~30日 参加者:加登(リーダー)、他3名(うち障がい者2名)

コースタイム:

<一日目>森吉山
田沢湖駅(車9:40)→阿仁スキー場(11:20)→登山口(11:45)…石森(12:10・休憩20分)…避難小屋(12:50・小休憩)…山頂(13:40)…避難小屋(14:20・小休憩)…登山口(15:00)→阿仁スキー場(車15:30)→田沢湖駅(17:10)

<二日目>秋田駒ケ岳・山行
アルパこまくさ(バス7:40)→八合目登山口(8:20)…シャクナゲコース…見晴台(9:20・小休憩)…焼森…横岳(9:40)…分岐入口(10:00・小休憩)…ムーミン谷…乗越…避難小屋(11:30・休憩20分)…男女岳(12:15)…阿弥陀池→新道コース…八合目登山口(14:00着・バス14:40)→アルパこまくさ(休憩・15:40)→田沢湖駅(16:10)

<一日目>
 初日は梅雨の時期で天気が心配されたが、晴れ間が広がる天気となった。特別参加としてSさんの娘さんも参加してくれた。総勢5名で田沢湖駅からレンタカーを利用して森吉山麓の阿仁スキー場まで向かった。ゴンドラで昇ると駅からすぐ登山口があった。

 登山道を歩いてしばらくすると、今年初のニッコウキスゲやシラネアオイが咲いていた。開けた場所の右手には山頂を見る事ができた。間もなくして見晴台である石森に到着、ここで昼休憩とした。遠くの山は霞んでいたが、明日登る予定の秋田駒ケ岳が見えた。

 山頂に向かう途中で色々な花があったが、登山道沿いにニッコウキスゲが多く咲いていた。山頂手前のチングルマの花畑を期待していたが、白い花はごく僅かで多くが綿毛になっていた。高い標柱がある山頂で記念写真を撮った後、来た道を戻った。

 帰りにFYさんの要望で森吉神社に行ければと考えたが、時間もないためそのままゴンドラ駅に向かって下山した。今回は花畑を一面見る事はできなかったが、天気に恵まれ心地よい山行となった。

<二日目>
 二日目の朝方は晴れ、昼過ぎに天気が崩れる予報だった。ホテル近くのアルパこまくさから登山バスを利用して八合目まで昇った。ホテルで登山者の情報を聞いて、花が見れるシャクナゲコースから登る事にした。

 低木に囲まれた登山道のためか登山者は少なかったが、シャクナゲや焼森近くではミヤマダイコンソウ、エゾツツジ、コマクサも見れる花道コースだったので良い選択だった。大焼砂ではコマクサが群生していて、珍しい白いコマクサも見れて本当に幸運だった。

 次に一番お目当てのムーミン谷に向かった。最盛期はチングルマの広大な花畑となるが、すでに綿毛も混在する状態だった。それでもきれいな花を見る事ができて、他のメンバーは初めての景色で感動したと思います。

 谷から乗越までの急坂をジグザグに登ったが、ガレ場で不安定な場所もあり注意して登った。阿弥陀池の木道を通って、避難小屋近くの見晴らしの良いベンチで昼休憩した。その後、最高峰の男女岳を登ると、風が強く薄雲が広がっていて雨が降りそうな気配だった。

 帰りは新道コースで下山した。たまたま木道脇でウスユキソウを発見して、白い綿毛がなかったので新種かなと冗談混じりに話をした。景観の良いコースで左手に田沢湖やホテル街を見ながら歩いた。途中の谷間にサンカヨウが群生していて、雨に濡れると花が透明になるんだよと話をした。八合目登山口近くになると、雨がパラパラと降り始めたが、本降りになる前に下山する事ができた。

 二日間にわたり、花を巡る秋田の山2座を楽しむ事ができました。私も初めて見る花もあり、色々な花を愛でる事ができました。天気にも恵まれ、皆さん満足の山行となりました。

記・写真:加登

森吉山の写真
登り途中からの森吉山
ニッコウキスゲの写真
登山道のニッコウキスゲ
白いシャクナゲの写真
白いハクサンシャクナゲ?
森吉神社方面の写真
森吉神社方面
タニウツギの写真
タニウツギ
マイヅルソウの写真
マイヅルソウ
オオバキスミレの写真
オオバキスミレ
綿毛になったチングルマの写真
綿毛になったチングルマ
ハクサンチドリの写真
ハクサンチドリ
森吉山山頂での集合写真
森吉山山頂にて
シャクナゲと湯森山方面の写真
シャクナゲと湯森山方面
ハクサンシャクナゲの写真
ハクサンシャクナゲ
登り途中から見た阿弥陀池方面の写真
登り途中から見た阿弥陀池方面
ミヤマダイコンソウとエゾツツジの写真
ミヤマダイコウンソウとエゾツツジ
コマクサとムーミン谷の写真
コマクサとムーミン谷
白花のコマクサの写真
白花のコマクサ
チングルマの写真
チングルマの群生
男女岳山頂での集合写真
男女岳山頂にて
歩いてきた焼森の稜線の写真
歩いてきた焼森の稜線
木道わきのウスユキソウの写真
木道わきのウスユキソウ
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甘利山・千頭星山山行報告20240601

山行日:2024年6月1日 参加者:加登(リーダー)、他5名(うち障がい者2名)

コースタイム:
韮崎駅(8:50)→登山口駐車場(9:40)→登山口(9:50)→見晴台(10:00・小休憩)→甘利山(10:10・小休憩)→奥甘利山(11:00)→山頂(12:40・休憩20分)→甘利山(15:00・小休憩)→登山口(15:30・小休憩)→登山口駐車場(15:50)→韮崎駅(16:40)

 前日まで台風接近で天気が心配されたが、当日は晴れ間も広がる天気となった。駅からレンタカーを利用して登山口駐車場まで向かった。駐車場は既に満車に近い賑わいだった。

 登山口から小鳥の心地よいさえずりを聞きながら森を抜け、ツツジと富士山が見える見晴台に向かった。早朝はまだ見えていたようだが、残念ながら富士山は雲隠れしていた。甘利山ではツツジは満開に近い状態でここでにこやかに記念撮影とした。

 ここから本格的な登山道に入り、千頭星山に向かった。森はこの季節らしく新緑の木々と丈の伸びた熊笹が広がっていた。山頂までは上り基調で所々で急な登りがあった。Kさんのペースと状況を見ながら、途中で小休憩を何回か取るようにした。

 山頂近くなると広大な草原となり、空も青空が広がっていて気持ちよく歩く事ができた。木の枝には藻みたいな物がぶら下がっていて、後で調べるとサルオガセという苔の仲間のようでした。予定より少し遅れたが、間もなくして山頂に到着した。山頂では見晴らしはなく、木々に囲まれた場所で昼休憩とした。高度も2000mを越える場所なので、休憩しているとひんやりとして肌寒く感じた。

 帰りは来た道を戻った。下る途中で甲府市内はくっきりと見えたが、最後まで富士山は見ることができなかった。下りも急な箇所があるので、Kさんは少し歩きづらそうであった。

 下りは登山道の花々を見つけながら、ゆっくりと下った。花はズミの白い花が多く咲いていて、つぼみは赤くて可愛く見えた。また、小さな花のバイカオウレンやマイヅルソウも咲いていた。

 登山口まで降りてからは女性たちが甘い物を食べたいという事になり、皆さんソフトクリームを買って美味しそうに食べていた。駅まで車で戻り、無事に一日を終える事ができた。今回は天気にも恵まれ、気温も丁度よく気持ちの良い山行となった。皆さんも低山と違って空気が澄んでいると言って、満足の行く山行のようでした。

記・写真:加登

甘利山山頂での集合写真
甘利山の山頂
青空の下草原を歩いている写真
青空と草原歩き
広い草原を歩いている写真
広い草原(撮影:酒井)
サルオガセを見ている写真
藻みたいなサルオガセ
千頭星山山頂での集合写真
千頭星山の山頂
慎重に山道を下っている写真
慎重に下るKさん
櫛形山方面の写真
櫛形山方面を望む
ツツジと千頭星山の写真
レンゲツツジと千頭星山方面
休憩してソフトクリームを食べている写真
登山後の休憩
ズミの花の写真
満開のズミの花
見晴台のレンゲツツジの写真
見晴台のレンゲツツジ
マイヅルソウの花の写真
小さなマイヅルソウ