那須岳山行報告
NO.
日付
山名
参加者
会員 障害者(視障)
4名
健常者
6名
1
平成16年1月11日 那須岳 合計 13名 会員外 障害者
1名
健常者
2名
  コースタイム:大丸温泉(10:30)…峰の茶屋手前森林限界付近(12:00,12:05)…
         峠の茶屋(12:20,12:40頃)…大丸(13:20頃)
天候:吹雪

 東京は素晴らしい天気だったが、宇都宮を過ぎる頃から山の方に雲が見え始めてきた。黒磯に着くと、山から押し寄せた雲が町の近くまで来ていた。
 予約していたタクシーに乗り込み、大丸温泉向かう。風花が舞い始め、大丸温泉に着く頃には、道路を地吹雪が通り過ぎて行くようになっていた。

 大丸温泉のトイレの前で準備をしていると、上から下りてきたという人がいた。話を聞くと、強風のため峰の茶屋まで行けずに引き返してきたという。我々も無理をせず、行けるところまで行くことにして、アイゼンを付け出発する。

 車道を横切っていく近道を登る。1時間近く歩いたところで、今日の強風に備えて、耐風姿勢をみなさんに練習してもらう。さらにしばらく行くと、ロープウェイの那須山麓駅が見えてきた。職員の方と思われる人たちが作業をしていた。時折強い風が吹き抜けていく。さらに行くと、峠の茶屋に到着。途中、何パーティーか上から下りてきたが、みんな峰の茶屋の手前で引き返してきたようだ。
 ここから、登山道になった道を登っていく。少し登っていくと、単独の方が下りてきた。足に怪我をしているようで、顔を見たら、顔から血も流れていた。話を聞くと、風に飛ばされて怪我をしたらしい。我々も、そろそろ引き返す頃だと思い、そのタイミングを探しながらもう少し登ってみた。
 まだ、登れそうではあるが、岩が出てきて森林限界を過ぎたと思われる付近で、引き返すことにする。

 下ってきて、峠の茶屋の前で昼食にしていたら、先ほどの怪我をした単独の方がよろよろと道路を歩いていくのが見えた。強い風が吹いてきては、よろよろとよろけているので心配になり、みんなで一緒に歩こうと、彼のところまで下りていく。顔の怪我はたいしたことはなかったようだが、スネに大きな怪我をしているそうだ。
 Kさんに彼のザックを持ってもらい、Sさんと私で肩を貸し、彼を挟むようにして、一緒に道路を下っていく。

 下りは早く、ほどなく大丸温泉に到着。怪我をした彼は車で来たそうだが、Sさんに足の怪我を見てもらうと、骨が見えて、骨折していることが分かった。携帯電話で救急車を呼び、彼は麓の病院に運ばれた。
 私たちは、大丸温泉に入ってビールで乾杯をし、予約していたタクシーに乗って黒磯に向かった。

記:網干

2003年度活動報告(山行)に戻る