中山峠山行報告
NO.
日付
山名
参加者
会員 障害者(視障)
1名
健常者
3名
1
平成16年2月7日〜8日 中山峠 合計 6名 会員外 障害者
0名
健常者
2名
 

コースタイム:
 2/7 渋ノ湯(11:35)…黒百合平(14:50,15:00)…中山峠(15:10)…しらびそ小屋(17:05)
 2/8  しらびそ小屋(8:35)…稲子湯(10:00)

天候:
 2/7 雪
 2/8 快晴

★2月7日
 東京は素晴らしい天気だったが八ヶ岳方面は笠雲がかかっていた。やはり冬型気圧配置の影響を受けているようだ。

 渋ノ湯に着くと非常に寒い。早々に支度をして歩き始める。橋を渡った先の上り坂が凍っているというNさんやKさんの話を聞き、渋ノ湯からアイゼンを付けて歩き始める。ただ、最近雪が降ったのか、凍っている部分はほとんど出ていなかった。

 全盲のAさんは、雪道の歩きやすさを実感したようだ。しかし、高度が上がるにつれ、調子が落ちてくる。やはり高度障害が出始めたようだ。それでも、頑張って登っていく。雪のない時期は歩きやすい道も、雪が凸凹を埋めて、とても歩きやすい道になっている。

 左側の斜面に岩が見え始めると黒百合平は近い。黒百合ヒュッテの前の温度計を見ると氷点下13℃だった。昼間の気温としては、かなり冷えていたのではないだろうか?
 時間的にちょっと苦しいので、早々に小屋をあとにする。中山峠もすぐに過ぎ、今回のコースで少しだけ心配だった峠からの下りも、難なく下る。調子の悪いAさんも少しすべりながらぐんぐん下りる。

 余り遅い時間に小屋に着くと、夕食をもらえない可能性があるので、SさんとKさんに平坦になったところで、先に小屋に行ってもらう。
 あとに残った私たちは、ゆっくりと小屋に向かう。

 本沢温泉への分岐を過ぎると、すぐにしらびそ小屋だ。小屋では新館に案内される。体調のすぐれなかったAさんは、小屋に着いたとたん元気を取り戻した。うーん、本当に高度障害なんだろうか? ビールで乾杯し、ワイン付きのおいしい夕食を食べ、こたつでみなさんの話を聞いていたら眠くなってきた。

★2月8日
 今回はしらびそ小屋で9時までゆっくりする予定だったが、稲子湯の温泉に入りたいという意見が多かったので、少し早めに出発することにする。しかし、7時頃から小屋の前に訪れてくれたヒガラやコガラ、ゴジュウカラなどの野鳥たちや、少し遅れて登場したホンドリスのかわいいしぐさを見たり、写真に納めたりしているうちに8時半過ぎの出発になった。

 今日は素晴らしい天気だ。空に伸びたダケカンバの枝振りや、枝に着いた雪が朝日を浴びて輝く様子が素晴らしい。切り株の上に乗った雪の固まりは、ほんわかと丸くてかわいい。そして、先頭を行くNさんとAさんのお喋りと笑い声は、雪に吸収されることなく、静寂を突き破る。それも楽しく、みんなるんるん気分で下っていると、すぐに林道に出て、稲子湯もあっという間だった。温泉は体の芯まで暖めてくれる。上がったあとのビールは最高。楽しい山行だったことを喜び合って乾杯!!

記:網干

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