鳥海山山行報告
NO.
日付
山名
参加者
会員 障害者(視障)
2名
健常者
3名
1
平成15年8月9日〜10日 鳥海山 合計 7名 会員外 障害者
0名
健常者
2名
  コースタイム:8/10 鉾立山荘(8:25)…御浜小屋(10:50,11:25)…御苗代(12:30,12:40)…
             御室小屋(14:10,14:25)…御浜小屋(16:25,16:30)…鉾立山荘(17:50)
天候:
雨後晴れ

★8月9日(土)
 8日になって当初泊まる予定だった御浜小屋にキャンセルを入れ、代わって登山口にある鉾立山荘に電話を入れたら、何とか7名は泊まれるとのこと。小屋には、コンロや鍋など調理器具や冷蔵庫はあるから、材料だけ買ってくれば良いと言っていただき、夜行高速バスで酒田に着くと、スーパーの開店を待って、チゲ鍋と朝のうどんの材料を買い込んで、鉾立行きのバスに乗り込む。
 まだ、それほど雨も風も強くなく、鳥海山も見えていた。しかし、鉾立付近は、かなり風が強くなっていた。この日は、鉾立山荘で、懇親会を楽しみ、夜7時頃には眠りについた。

★8月10日(日)
 朝、早く出発しようと4時頃起きるが、まだガスが深く雨も降っている。取りあえず朝食を食べ、様子を見るが、雨も風も強そうなので、出発を遅らせることにして、もう一眠りする。8時頃雨が止んだようだという声に目が覚め、出発することにした。

 歩きやすい石畳の道を淡々と登っていく。まだ霧が深く、時折雨が降ってくるので、雨具を着込んで歩く。賽の河原付近は、高山植物が美しい。ニッコウキスゲやヨツバシオガマが咲き乱れていた。あまりきれいに感じなかったアザミは、チョウカイアザミのようだ。
 賽の河原を過ぎ、左手に笹原が広がりはじめると高山植物は一気に増えてきた。ハクサンフウロやコウメバチソウ、イワショウブなどなどたくさんの花を見ながら登っていくと、ようやく御浜小屋に到着。スタートした頃は、御浜小屋まで行ければ良いかなと思っていたが、天気が良くなってきたので、もう少し行ってみることにする。すると、今まで雲に隠れていた山頂が姿を現してきた。鳥海湖も見えてきた。気分がハイになって、七五三掛近くまで行くことにして、出発する。
 少しずつ霧が晴れて、鳥海山がよく見えるようになってきた。この付近になるとハクサンシャジンが多くなる。チョウカイフスマもはじめて発見。七五三掛手前の御苗代に着いて、今日はここから引き返すことにして休憩したが、あまりにも天気が良く、みんな元気なため、もう少し行ってみることにする。帰りのバスは間に合わなくなるが、今日の帰りの夜行高速バスには十分時間があるので、午後2時を行動限界の時間として、それまで行けるところまで行くことにする。
 七五三掛からトラバースをして、千蛇谷雪渓を横切って登っていく。ここは雪渓をそのまま登った方が楽だった。NさんとKさんには、できれば山頂に立ってもらいたいと思い、先に行ってもらうことにする。彼らは、大勢で下ってくる読売旅行のツアー客の間を縫って、元気に登っていった。

 後に残ったメンバーは、2000m付近で待っているからというTさんに甘えさせてもらって、さらに登ってみた。14時を少し回った頃、ようやく御室小屋について、先行していたNさんとKさんに合流した。Kさんは山頂はあきらめたが、Nさんは30年ぶりの山頂に立つことができたそうだ。思いを叶えてもらえて、本当に良かったと思う。御室小屋の近くには、チョウカイフスマがたくさん咲いていた。外輪山の向こうには、月山がよく見えていた。
 写真を撮ったりしていたが、あまりゆっくりしている時間はないので、早々に下山にかかる。私は、一足先に下って、待っているTさんと合流し、少し早めに下りはじめる。御苗代でみんなが合流し、すっかり晴れ上がった、真っ青な空の下を気持ちよく下っていく。御浜小屋が近づく頃、目の前にはきらきらと光る海が広がっていた。南の方には、月山と朝日連峰が連なり、海には飛島や淡島が浮かんでいた。

 タクシーを呼んでもらうため、元気なNさんに先に下ってもらう。鉾立山荘に挨拶をして、タクシーに乗って、日本海に沈む夕日を見ながら、帰路についた。

記:網干

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