九重山山行報告
NO.
日付
山名
参加者
会員 障害者(視障)
5名
健常者
12名
1
平成16年6月11日〜13日 九重山 合計 18名 会員外 障害者
0名
健常者
1名
  コースタイム:
 6/11 長者原(13:15)…雨ヶ池(15:30)…法華院温泉(16:50)
 6/12 法華院温泉(7:30)…大戸越(9:10,9:25)…平治岳(10:20,10:25)…
     大戸越(11:05,11:35)…法華院温泉(13:10,13:30)…すがもり越(14:50,15:00)…
     コスモス荘(17:10)
 6/13 コスモス荘−牧ノ戸峠(5:20)…沓掛山(5:55)…久住分かれ(7:45,7:50)…
     久住山(8:35,8:50)…久住分かれ(9:20,9:30)…牧ノ戸峠(11:35)
天候:
6/11 曇後雨
6/12 晴れ後曇
6/13 快晴

★6月11日
 今日は台風が九州の近くを通過するため悪天を覚悟していたが、福岡空港から九重山(くじゅうさん)登山口にバスで向かっている途中で青空まで顔を出し、少し期待が膨らんできた。登山口に下りると、山の方は雲に覆われているが、雨は降っておらず、まずまずの天気だ。
 熊本から参加したOさんと合流し、雨ヶ池越(あまがいけごえ)経由で法華院温泉(ほっけいんおんせん)を目指す。ホオジロやセッカの声を聞きながら湿原を行く。さらに鬱蒼とした緑の森に入っていく。ここは自然観察路と名前が付いているだけに、緑が豊富で、野鳥たちの歌声もひっきりなしに聞こえてくる。すでに午後2時なのに、ホトトギスやオオルリなどがさえずっている。ただ、九州の野鳥の知識が足りないこともあり、今まで聞いたことのない声が多くあった。ただ、中には、かご抜け鳥のソウシチョウもいたのではないかと思う。

 雨ヶ池が近づく頃、ミヤマキリシマを初めて見ることができた。濃いピンク色が美しい。雨ヶ池は、どこにあるのか分からないまま、通り過ぎてしまった。坊がつるに向けて下りはじめるころ、小雨が降り出した。雨具をつけ、滑りやすい道を坊がつるに下る。坊がつるは、アセビが多く、霧に覆われて幻想的だった。林道を行くと、すぐに法華院温泉が見えてきた。
 手続きを済ませ、温泉に入ってビールで乾杯をする。おいしい料理を食べ、部屋にみんなで集まって、歌を歌い楽しく過ごした。

★6月12日
 昨晩は雨も降っていたが、起きてみると、良い天気だった。明け方、ホトトギスがにぎやかに歌い、トラツグミの声も聞いた。朝食を取り、不要な荷物を小屋に預かってもらい、大戸越経由平治岳(ひいじだけ)を目指す。さわやかな坊がつるを横断し、ぬかるみの道に入っていく。登山道の入り口には、一人一石運動と言うことで、登山道のぬかるみに石を運ぶための石が置いてある。何人かが持ったが、歩き出してすぐに置いてしまったようだ。

 このコースも多くの野鳥の声がする。ぬかるんだ道を登っていくと、ぬかるみを避けるためにできた道が、いろんな方向に伸びている。私たちも、できるだけ歩きやすい道を探して登っていく。登るにしたがって、春ゼミの大合唱になってくる。ものすごい数の蝉がいるようだ。

 かなり登って、ようやく大戸越に到着する。ここから平治岳が見えるが、ミヤマキリシマは、点々とある程度で、山がピンクに染まるほどはなかった。今回は少し時期が遅かったようだ。ここで、平治岳に登らない2名の方に待っていていただき、平治岳の山頂を往復することにする。
 登りのコースタイムが25分だったため、たいしたことはないと思ったが、途中でロープを張った岩場があるなど、なかなかの急登だった。しかし、登るにつれてミヤマキリシマが増えてくる。所々ピンクに染まり美しい。
 山頂手前のピークに着いたところで、みなさんで相談し、大船山は時間的に無理と判断し、平治岳を往復して、来た道と同じ道を下ることにする。平治岳頂上付近は、ミヤマキリシマが美しかった。また、シロドウダンの花も時々咲いていた。

 大戸越に下り、待っていた二人に同じ道を帰ることを伝え、了解していただく。少し早いが昼食を取り、下山にかかる。滑りやすかったため手間取るかと思ったが、意外と早く下に下りることができた。法華院温泉に戻って、預けた荷物をもらって、すがもり越を目指して登りはじめる。下ってくる人と何度か行き交い、ゆっくり登っていく。ようやく登りが終わり、北千里浜の一角に立つ。目の前の硫黄山が噴煙を上げている。平坦で歩きやすい北千里浜を行き、途中から岩混じりの道を登りにかかる。一登りですがもり越に到着する。ここは、多くの人たちが休憩していた。
 人の増えた道を九重山登山口を目指して下る。林道に出て、さらに近道を下り、再度林道に出て、九重山登山口に到着。やまなみハイウェイを越えて、コスモス荘に入る。今日、東京から来たYさんとここで合流する。

 明日、久住山に登る人と登らない人に分かれ、登る人は朝食を弁当で頼み、朝5時にタクシーに来てもらうよう予約する。

★6月13日
 今日は、朝早くでなければならないが、男3人で寝ていた連中は、タクシーが来るまで寝ていて、Tさんに起こされてしまった。この3人の中に私もいた。(^^ゞ

 タクシーに乗って、牧ノ戸峠に到着。峠を5時20分に出発する。登山道は、コンクリートで固められ歩きやすい。こちらのコースは、雨ヶ池越や平治岳への登山道と違って、乾燥していて、全体的に歩きやすいコースだった。
 今日は、雲一つない快晴だ。沓掛山の手前で、阿蘇山なども見えてきた。名前は分からないが、遠くの山もくっきりと見えていた。

 岩場の沓掛山を通過し、朝食とする。ここからは、歩きやすい道だ。登るにつれて、ミヤマキリシマの花も見られるようになってきた。平坦な西千里浜を過ぎ、岩混じりの道を越えると久住分れの避難小屋の前に出た。ここでトイレをすまし、最後の久住山の最後の登りにかかる。久住山は、左側から回り込むように登る。
 美しく咲くミヤマキリシマを見ながら頑張ると、ほどなく山頂に到着。山頂からは、近くの九重連山の山々をはじめとして、遠くの山々やふもとがよく見えた。記念写真を撮影して、下山にかかる。

 同じ道を引き返すが、若いNさんが星生山(ほっしょうざん)に登りたいと言う。彼の足ならすぐに追いつくので、ひとっ走り行ってもらう。私たちは、先にゆっくり下ることにする。ホオジロがすぐ近くの梢でさえずり、カメラマンのモデルとなっていた。私も近づいて撮らせてもらう。

 扇ヶ鼻の分岐を過ぎ、広い平坦地で休憩していると、Nさんが早くも追いついた。素晴らしい快足だ。沓掛山の岩場を越え、コンクリートの道を下ると、牧ノ戸峠に到着。別行動の方たちと合流して、昼食とする。
 豊後中村に向かうバスの中では、みんな熟睡していたようだ。予想以上の好天に恵まれ、楽しむことのできた3日間でした。参加者のみなさん、お疲れさまでした。

記:網干

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