高尾山ふれあいハイキング報告
NO.
日付
山名
参加者
会員 障害者(視障)
6名
健常者
17名
1
平成17年4月10日 高尾山 合計 9名 会員外 障害者
2名
健常者
8名
  コースタイム:高尾山ケーブル駅(10:30)…高尾山(11:40,12:00)…清滝ケーブル駅(15:10) 天候:晴れ

 家を出る時は、どんよりと曇っていて天気が心配だったが、高尾山に近づくにつれて良くなり、1日中ぽかぽか陽気のすばらしい天気の下で楽しむことができた。高尾山口駅には、イワツバメがたくさん飛んでいた。Zさんに案内していただき、ガード下の巣を見に行く。イワツバメは、ツバメの巣を横取りして、そこに継ぎ足して自分の巣にするそうだ。

 高尾山口駅で班分けをし、ケーブル乗り場の清滝駅まで歩く。ここで、ケーブルに乗り、急な勾配を登る。清滝駅の脇には、ツツジやしだれ桜が美しい。ケーブルは、先頭に乗ったため、進行方向と周囲の景色がよく見えた。木々は芽吹きが始まったものや新緑に彩られたものなどがあり、ほんわかとして、まさに「山笑ふ」という季語がぴったりの季節だ。

 ケーブルを降りると、早速、この木なんの木と質問が植物の先生に寄せられ、先生は忙しそう。足下にも眼を寄せ、ナガバノスミレサイシンは、炬が丸いことを教わる。ミヤマカタバミやタチツボスミレを楽しみながら、ゆっくりと歩いていく。
 途中で奥の院に登るグループと脇を通るグループに分かれたが、山頂は一つのためそのまま進んでいく。脇を通るグループは、カントウカンアオイを見たり、エイザンスミレのたくさん咲いたすばらしい株に喜んだりしながら、山頂を目指す。アブラチャンやダンコウバイも黄色い花を付けて目を引く。
 山頂手前で、奥の院から来た人たちと合流し、山頂で大休止。桜はまだ咲いていなかったが、暖かな陽射しの下で、思い思いに昼食を楽しむ。思ったほど、混雑していなくて良かった。
 トイレを済ませ、山頂を周遊するコースを歩きながら、奥の院の脇を通るコースに向かう。少し疑問だったスミレは、ヒナスミレだろうという結論に達する。シキミやヤマルリソウの花を楽しみながら、奥の院下の桜がちらほら咲き始めた道を、のどかに歩いていく。アップテンポのヒガラやヤマガラの甘いさえずりを聞きながら、ケーブルの高尾山駅で休憩し、1号路を下る。途中の展望の良い金毘羅台で休憩し、階段を下りていく。センボンヤリやニオイタチツボスミレが咲いていた。沢筋に降りると、蛙の声がゲコゲコと聞こえる。ヨゴレネコノメもきれいに咲いていた。
 ふと、耳を澄ますと「シシシシ」というヤブサメの声を聞いた。いよいよ山にも夏鳥が渡ってきたようだ。

 満開の桜が咲く清滝駅で解散し、高尾山口駅に向かう。暖かな陽射しの中で、のんびりと木々や草花の花を楽しめた1日だったと思います。参加していただいたみなさん、お疲れさまでした。

記:網干

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