上高地スノーハイク(個人山行)山行報告
NO.
日付
山名
参加者
会員 障害者(視障)
1名
健常者
7名
1
平成18年2月20日〜22日 上高地 合計 8名 会員外 障害者
0名
健常者
0名
  コースタイム:
 2/21 中ノ湯(9:10)…釜トンネル出口(9:35,9:45)…大正池(10:20,10:35)…
      河童橋(12:20,13:00)…中ノ湯(15:00)
天候:
曇り後晴れ

 Iさんの山荘から中央高速を飛ばしていくと、周囲が霧や低い雲に包まれていた。雨は降っていないので、この様子なら、上高地に着く頃には晴れているのではないかと期待が膨らむ。

 新島々から沢渡に向けて登っていくと、次第に雲の切れているところも見えてきた。沢渡でタクシーに乗り換え中ノ湯に向かう。沢渡の営業所にはタクシーが1台しかないため、ピストンしてもらう。

 釜トンネルは、古いトンネルは閉鎖され、新しいトンネルの中を歩く。乾いていて快適だ。アイゼンなどはもちろん必要ない。トンネルは、かなりの上り坂で、疲れが出た頃、出口に着いた。
 ここからは、雪も締まっていて、スノーシューは必要なかった。ただ、滑りやすいため、雪道に自身のない人はアイゼンやスノーシューを付けて歩く。
 うっすらと青空が見え始め、焼岳がくっきりと見えている。雪に埋もれた車道を、時折デブリ(雪崩の跡)の上を歩きながら、のんびりと歩いていく。気温が高いため、右手の斜面からの雪崩れに注意しながら歩く。

 最初のカーブを曲がると、西穂高岳が見えてきた。さらに次のカーブを回り込むと、手前の大正池の向こうに、真っ白に輝く穂高連峰が見えてきた。喜びの歓声が上がる。大正池の畔に降りて、写真の撮影タイムとする。湖畔に穂高連峰が姿を映し、素晴らしい風景だ。
 大正池ホテルの脇から遊歩道の道に入る。ここからも、焼岳や穂高連峰がよく見える。池には、オナガガモやマガモが時折大きな声を上げながら泳いでいた。周囲には、ゴジュウカラのフィフィフィという囀りやヒガラのせわしないさえずりも聞こえる。

 樹林の切れたところから、真っ青になった空の下に、穂高連峰がくっきりと見えた。犬を連れてきた人たちもいる。
 遊歩道の踏み跡をたどったが、途中で足跡がなくなり、締まった雪の上を歩いていくと、大正池に通じる林道に出た。この林道は、大正池の西側を通ってくる作業道のようだ。大正池ホテルからは、きれいに除雪された林道を歩いていく。除雪は河童橋のすぐ手前までされていた。

 河童橋で記念写真を撮り、畔で休憩する。穂高連峰がやはり美しい。梓川の畔には、ケショウヤナギが枝を赤くして佇んでいる。この季節でなければ見られない風景だ。カワガラスは、川に潜って餌を探していた。

 時間が少しオーバーしているため、帰りは少し速度を速めて歩く。途中で、サルたちの群れに出会った。食べ物が少ないせいだろう、心持ち痩せているように見えた。まだ小さなサルも、大人たちの後を付いて歩いていた。
 大正池ホテルで、タクシー会社に電話を入れ、迎えに来てもらうことにした。名残惜しい穂高連峰を振り返り、気温が上がってすっかり乾いた舗装道路を、中ノ湯に向かってせっせと歩いて帰った。

 Iさんに、延命の湯経由で山荘まで車で送っていただき、ゆっくりと休むことができた。翌日は、山荘の近くを棒道まで散歩し、アカゲラやヒガラ、カワラヒワなどのバードウォッチングを楽しむと共に、権現岳、甲斐駒、北岳、富士山の展望も楽しんだ。小淵沢まで送っていただき、各駅停車でのんびりと帰京した。

記:網干

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