大菩薩嶺山行報告
NO.
日付
山名
参加者
会員 障害者(視障)
3名
健常者
10名
1
平成17年7月10日 大菩薩嶺 合計 9名 会員外 障害者
0名
健常者
0名
  コースタイム:福ちゃん荘(10:15)…大菩薩峠(11:05,11:25)…大菩薩嶺(12:35,13:00)…
         丸川峠(14:30,14:35)…裂石(16:50)
天候:
曇り後晴れ

 日曜日が近づくにつれて天気予報が良くなり、東京は晴れ間が見えていた。ただ、塩山はどんよりとした雲に覆われて、ちょっと展望は期待できそうにない。

 塩山から予約していたタクシーで福ちゃん荘まで登ってもらう。福ちゃん荘までは、タクシーでないと入れないため、時間短縮にはありがたい。福ちゃん荘で、早速ホトトギスの声に迎えられ、歩き始める。霧が立ちこめ、幻想的な樹林帯の中を、今日は静かに歩く。いつものにぎやかな声が聞こえず、こんな静かさも時には必要かも?
 花が少なく、つい足早になる。途中1度の休憩を交えて、大菩薩峠に到着する。介山荘の脇に立派なトイレと休憩所ができていた。介山荘では、100円の桃が売られていて、盛況だった。峠の看板の前で記念撮影を撮って出発する。この峠から見た富士山の写真は、古い500円札に使われていたそうだ。今日は、ガスに撒かれて見ることができない。

 稜線は、風が強かった。岩混じりの尾根を登っていくと、賽の河原に到着する。ここには無人の小さな小屋も建っていた。賽の河原を過ぎ、しばらく行くとピンク色のきれいな花を発見した。これが今回の一番目的だった花、ニョホウチドリだった。強い風をみなさんから避けていただいて、写真を撮影する。

 ここからさらに登っていき、振り返ると、一瞬だが霧が晴れ富士山が見えた。このときから次第に霧が晴れ、視界が利いてきた。富士山は大きく聳えて墨絵のようなシルエットを楽しませてくれる。足下には雲海が広がり、遠くに南アルプスの地蔵岳も見えた。

 展望を楽しみながら登っていくと、ニョホウチドリがたくさん咲いているところに出た。テガタチドリも咲いていた。他にも、シモツケやヤマハハコも咲き始めていた。また、サラサドウダンはもう終わりだが、わずかに花を付けていた。また、ベニサラサドウダンにも出会えた。鳥たちは、カッコウやカケス、ヒガラが鳴き、ビンズイは姿を見せて歌ってくれた。

 昼食は山頂で取ったが、ここは展望がなかった。また、ブヨなどの虫が目の前をうるさく飛び、どこからか犬もついてきて、餌をねだっていた。記念写真を撮って、早々に山頂を後にする。ここからの道は、楽だと思っていたが、意外と歩きにくい道だった。樹林帯を何度かトラバース気味に歩いていると、巣箱からヒガラが出入りしていた。登山道のすぐ脇なので、脅さないように注意したが、可愛い姿が楽しませてくれた。

 予定より少し遅れて丸川峠に到着。ここからも富士山がよく見えた。峠の丸川荘は営業していた。ここからの下りは、過去の記憶が間違っていたようで、かなり悪いところが多かった。視覚障害者のIさんも、今回はかなり疲れたようだった。しかし、それでもミヤマカラマツやイチヤクソウの花が楽しませてくれ、オオルリやコマドリ、メボソムシクイなどの歌声が聞こえてきた。

 予定より、少し遅れたがバスの時間前に裂石に到着。バス停前の番屋茶屋さんからお風呂の情報を聞いて、塩山駅の近くのお風呂に行くことにした。汗を流し、空腹を満たして、遅い電車で帰宅の徒についた。

記:網干

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