高見石山行報告
NO.
日付
山名
参加者
会員 障害者(視障)
1名
健常者
8名
1
平成17年12月24日〜25日 高見石・中山 合計 9名 会員外 障害者
0名
健常者
0名
  コースタイム:
12/24 渋ノ湯(11:45)…高見石小屋(14:40)…高見石往復
12/25 高見石小屋(7:40)…中山(9:15,10:10)…黒百合ヒュッテ(10:45,11:00)…
     パノラマコース唐沢鉱泉への分岐(12:35)…渋ノ湯(13:20)
天候:
12/24 曇り後晴れ
12/25 快晴

★12月24日
 今日は、すばらしい天気になったが、中央線の車窓から見える八ヶ岳は、すっぽりと雲に包まれて姿を見せていない。もしかしたら雪が舞うような天気かも知れない。茅野駅で合流したIさんの話では、小淵沢は今朝雪だったそうだ。

 Iさんの車とバスに分乗して、渋ノ湯まで行き、ここから登山にかかる。黒百合ヒュッテ方面への分岐を右に分け、賽の河原を目指す。シラビソなどの木々は、たっぷりと雪を付けて重たそうだ。

 何度か小さな橋を渡ると、岩の道になる。雪が多いため、例年より歩きやすいようだ。回復しはじめた天気は、賽の河原に着く頃には、すっかり良い天気になっていた。太陽の光を受けて、虹のような彩雲が見られた。賽の河原を過ぎ、樹林帯に入る。すぐに小屋に着くのはもったいないという話が出て、平坦なところで、コーヒータイムとする。見上げると、真っ青な空に樹氷が枝を伸ばして美しい。

 小屋に着き、入る前に高見石を往復する。岩と岩の間に落ちると大けがをする心配があるため、ふんわりと雪の付いた岩の上を慎重に登る。Nさんの適切なサポートで視覚障害者のMさんも、順調に登ってきている。登り着くと、鬱蒼とした森の中に、目の形をした白駒池が真っ白な氷を張って迎えてくれた。遠くに見える浅間山や近くの北横岳、蓼科山、そして中央アルプスも見えている。

 記念写真の後、小屋に引き返す。小屋の前の温度計は、氷点下13度を指している。小屋は、3連休だが、クリスマスで山に来る人は少ないのだろう、我々の他は、単独行の方が1人いただけだった。日の入りの頃、Iさんの木の間から見える太陽が美しいという声に誘われて、写真を撮りに出かける。高見石の上で、寒さを我慢して日の入りを見守る。小屋の煙突から煙を立ち上がり、静かな日の入りだった。夜は、満天の星空も楽しめた。

★12月25日
 今朝は、快晴で明けた。高見石に登って日の出を待ったが、尾根がじゃまをして、なかなか日が昇らないため、モルゲンロートに染まった北横岳などを撮影して、小屋に戻る。
 小屋の朝食を取り、予定より40分ほど遅れて小屋を後にする。

 たっぷりと雪を付けたシラビソの林の中を、シンデレラになったみたいだと女性陣は喜びながら、にぎやかに歩いている。背の低い木の上に、雪がマシュマロのように載って、ちょっとしたショックで落ちそうだ。樹氷の美しさといい、自然の作り出す芸術は、人工のものを遙かに越えている。

 樹林が切れると、中山の展望台に飛び出す。北アルプスは穂高が何とか見える程度だったが、乗鞍岳、御岳、中央アルプスとよく見え、西天狗岳の両側に仙丈岳と北岳が見えていた。来た方向を見ると、蓼科山の右に頸城山群が見え、その右に四阿山や浅間山、その向こうに上越の山も見えていた。
 記念写真を撮って展望台を後に少し歩くと、今度は東側の展望が開け、奥秩父の山々がよく見える。日当たりが欲風も当たらないため、ここでコーヒー休憩にする。Hさんがコンロを出して、お湯を湧かしてくれた。

 中山峠への道からは、硫黄岳と雪煙を巻き上げる天狗岳がよく見えた。峠から黒百合ヒュッテに下る。岩崎元郎さんのグループが私たちより先に、渋ノ湯方面に下っていった。我々は、渋ノ湯に最も近い道を通り過ぎ、パノラマコースを行く。場合によってはそのまま辰野館へと思ったが、車が渋ノ湯にあるので、トレースのない道を渋ノ湯に向けて下る。途中、わかりにくいところもあったが、Hさんの先導で、赤いテープを探しながら下っていく。ようやく渋ノ湯の手前の林道に到着した。Iさんの車に拾ってもらうことにして、何人かはそのまま歩いて辰野館に向かった。

記:網干

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