那須岳山行報告
NO.
日付
山名
参加者
会員 障害者(視障)
1名
健常者
6名
1
平成18年1月8日 那須岳 合計 7名 会員外 障害者
0名
健常者
0名
  コースタイム:大丸温泉(10:25)…峠の茶屋上の東屋(12:10,12:25)…
         峰の茶屋(14:05,14:10)…大丸温泉(16:20)
天候:
吹雪

 日本海側に豪雪をもたらしている寒気の影響で、寒さと強風が予想されたが、太平洋側気候との境目に位置する那須岳は、事前の予想が難しいため、予定どおり決行することにする。

 すばらしい快晴の中、宇都宮を過ぎると、日光の男体山などが見えてきて、期待がもたれた。しかし、黒磯に着くと、山の方は雲に覆われていて、やはり悪天候だった。

 それでも、大丸温泉に着くと、時折太陽も顔を出し、昨年1月の状態よりは、かなり良さそうだった。しかし、積雪はかなり多く、しばらく車道を膝下までのラッセルをしながら進む。しばらく行くと、大丸温泉から階段を登ってきたトレースと合流し、ラッセルからは開放された。

 道路にも1m近く積もっていただろうか。車道や樹林帯を登り、ロープウェーの駅を通り過ぎ、しばらく行くと峠の茶屋に到着する。ここから少し歩いて、登山道に入る手前にある東屋の下で昼食にする。東屋の屋根には、1mを越える積雪があったようだ。

 ここから、雪に埋もれた橋を渡り、急なところを登っていくと、ナナカマドの木に無数の鳥が止まって実をついばんでいた。逆光ではっきり見えなかったが、アトリかなと思った。が、カワラヒワだった可能性も高く、識別はできなかった。

 次第に積雪が少なくなり、昨年登った時の最終到達点を通り過ぎた。この付近から風が強くなり、飛ばされる危険性もあるため、Yさんが持ってきてくださったザイルで繋ぎあう。吹雪の中で、風は時折地吹雪を舞いあげて、襲ってくる。時折現れる岩場を通過していると、ようやく峰の茶屋が見えてきた。何度か雪渓をトラバースし、最後の少し長い雪渓を通過すると、峰の茶屋に到着した。時間的に遅いため、今回はここまでにする。小屋のドアが見えたため入れるのではないかと思って、確認してもらったが入れないということなので、写真だけ撮ってすぐに下山にかかった。後で会ったパーティーに聞いたら、小屋には入れたそうだ。

 足下がふらついているKさんが心配になり、聞いてみるとサングラスが雲って前が見えないということなので、サングラスを外して歩いてもらう。目出帽を持っていなかったKさんの頬が凍り付いているようで凍傷が心配になり、私のマフラーを使ってもらう。

 下りは順調に進んだが、雪が深くなってくると、足を取られてペースが落ちる。登りの時に休憩した東屋で再度休憩し、下山を急ぐ。ロープウェイ駅の手前で、タクシー会社に電話を入れ、大丸温泉まで来てもらう手配をした。わずかに薄暗くなりかけた頃、全員大丸温泉に着いて、タクシーに乗り込んだ。
 冬山がはじめての方もいましたが、今回は前回の高見石と違って、冬山の厳しさを体験できたのではないかと思います。

記:網干

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