蓼科山山行報告
NO.
日付
山名
参加者
会員 障害者(視障)
2名
健常者
6名
1
平成18年2月4日〜5日 蓼科山 合計 8名 会員外 障害者
0名
健常者
0名
  コースタイム:
2/5 白樺高原国際スキー場(8:55)…七合目(9:35)…将軍平(蓼科荘)(11:45,12:20)…
   蓼科山(13:00,13:15)…将軍平(13:30,13:45)…七合目(14:30)…スキー場(14:45)
天候:
快晴

★2月4日
 今日は、午後新宿を発って小淵沢のIさんの山荘に泊めていただく。猛烈な寒気が押し寄せてきているので、とにかく寒い。いつもよりも衣類を多めに着込んで、移動した。

 Iさんの山荘では、奥様の美味しい手料理をいただき、いつしか良い気持ちになって寝込んでしまった。

★2月5日
 今朝は、山荘の外で−8℃。さすがに寒い。しかし、天気は良さそうだ。リフトが動く時間を考えて、スキー場でHさんと待ち合わせしているため、朝食をいただいて6時30分頃に、Iさんに車に乗せていただき、山荘を後にする。

 車窓からは、甲斐駒や八ヶ岳、富士山が見えたが、八ヶ岳は雲に覆われていて、山は吹雪いているかも知れないと思った。しかし、蓼科山が近づくにつれて、雲が切れ、山がよく見えるようになってきた。

 白樺高原国際スキー場でこれから千葉に帰らなければならないIさんとお別れし、総合観光センターで、車できたHさんと合流する。
 ここから、ゴンドラに乗って、標高1830mのゴンドラ終点から歩き始める。トレースがスキーのものしかなく、所々深く潜るため、歩き始めてすぐ、ワカンを付ける。ワカンのある人が前を歩き、ない人はしっかり踏まれた後を歩いてもらう。ワカンを付けずに登っていくパーティーもいた。

 平坦なところから何度か圧雪された車道を横切る。蓼科山が高く聳えていた。木々に着いた氷が、朝日にきらきら輝きとにかく美しい。
 しばらく歩くと、七合目に着いた。ここからが、本格的な登山道だ。しばらく平坦な斜面を緩やかに登っていくが、今日はAさんの調子が悪いようだ。HさんとTさんに付き添ってゆっくり行ってもらい、他のメンバーは少しペースをあげて山頂を目指す。

 天狗の路地と呼ばれるガレ場の脇に出ると、展望が開けて、美ヶ原や車山がよく見えた。上空を通り過ぎる雲は、彩雲となって虹のように美しく見える。木々の付着した雪は、逆光の光を受けて美しい。ここにテントは一張り残されていたが、すばらしいテント場だったのではないだろうか。

 ここから、次第に傾斜が増してくる。雪の結晶をカメラに収めたりしながら、頑張って登っていく。傾斜が落ちてくると、まもなく蓼科山荘が建つ将軍平に到着した。蓼科山の最後の登りがよく見える。登ってきた方に聞いたら、アイゼンもいらないそうだ。

 ここで昼食を取り、空身で山頂を目指す。少し行ったところで、ANさんが、歩きにくいと言うことで、引き返すことにした。残った4人で、樹林帯を過ぎ、最後の急登にさしかかる。さすがにワカンを履いているとキックステップができないので、外してデポする。太陽に向かって登る姿は、絵になると思った。

 傾斜が落ちてくると、そこは山頂だった。山頂は、岩がかなりあったが、平で広かった。展望は、北横岳から権現岳まで、手に取るように見える。その左には、金峰山を盟主とする奥秩父の山並みが見え、右手には北岳や甲斐駒、仙丈岳などの南アルプスが見える。広い山頂の向こうには、中央アルプスと、北アルプスが見えている。時折、穂高や槍ヶ岳が雲の間から顔をのぞかせた。いつまでもいたいが、時間も押し迫っているので、記念写真を撮って、早々に下山する。下山にかかると、浅間山が雲の間から姿を現した。

 山頂直下の下りは、慎重を要する。私以外は、みんなストックだったため、私が一番下になって下り、もしもの場合に備える。ただ、雪が少し固い急斜面も10m程で終わり、あとは柔らかい雪で、シリセードをしようと思っても滑らない雪質だった。
 それでも、樹林帯に入ってから、急な斜面ではシリセードをして遊んだ。将軍平で、ザックを背負い、先に降りて待っているだろう人たちに心配をかけないよう、急いで下っていった。スキー場について、みなさんと合流し、ゴンドラで降りる。ゴンドラの中から、槍ヶ岳がよく見えた。今度は、もっと北アルプスに近い美ヶ原をスノーシューなどで歩いてみたいと話し合っていた。

記:網干

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