七時雨山山行報告 |
NO. |
日付 |
山名 |
参加者 |
会員 | 障害者(視障) | 4名 |
健常者 | 7名 |
1 |
平成18年6月3日〜4日 | 七時雨山 | 合計 12名 | 会員外 | 障害者 | 0名 |
健常者 | 1名 |
コースタイム: 6/3 七時雨山荘(10:50)…二合目(12:00,12:30)…七合目(13:25,13:35)… 七時雨山北峰(14:15)…七時雨山南峰往復…七時雨山北峰(15:00)… 七時雨山荘(17:20) 6/4 七時雨山荘(7:35)…田代山(9:10,10:00)…七時雨山荘(11:05) |
天候: 6/3 快晴 6/4 曇り後晴れ |
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★6月3日 いわて沼宮内で下車し、タクシーに分乗して七時雨山荘に向かう。藤が咲き、家々の庭には、無数の花が咲き競っている。新緑の中を走り抜け、田代平高原に着くと七時雨山荘はすぐそこだ。小屋に入り、不要な装備を置かせていただき、そのまま七時雨山に向かう。山荘の脇では、早速、オオヨシキリがギョギョシという大きな声で迎えてくれる。 昨年、七時雨山に登ろうとしたが道に迷って登れなかったというMさんに案内してもらいながら登りはじめる。道の脇には、ワラビやタラノメが芽を出している。周囲には山菜取りの人たちがたくさんいた。 標識は、直進となっているが、昨年これに従って間違ってしまったというMさんの言うとおり、左側に登っていく。牧場の中は見晴がよい。振り返ると田代山が、牛が座っているように佇んでいる。足下の牛の糞を踏まないように、注意しながら進む。草原が切れ、樹林帯に近づいたが、道らしいものがない。ガイドブックを見させていただいたりして確認したら、たぶん下の標識どおり、直進するのが正しかったのではないかと思われた。下まで戻るのは、せっかくここまで上がってもったいないので、牧場を横断することにした。途中、沢を横断するところが、かなりぬかるんでいて、苦労して渡る。 沢を渡ってさらに牧場を行くと、登山道に合流した。この少し上が二合目だった。ここで昼食にする。周囲は、緑の中にタンポポの黄色が鮮やかだ。 ここから、牧場の淵を右に回り込むように登ると、登山道に入る三合目だった。美しい新緑を楽しみながら、高度を稼ぐ。タチツボスミレがたくさん咲いている。クルマバツクバネソウも咲いている。六合目を過ぎるとシラネアオイも咲いていた。 南峰へ戻り、全員揃って記念写真を撮る。山頂を後にして、下りにかかる。下りは快調だ。遠くに聞こえていたジュウイチが、突然近くに現れて、みんなで鳴き声を覚えた。下っていくとキビタキの声も聞こえた。 夕食はバーベキュー。牧場にいた牛さんのお肉をもらうことになった。風呂上がりのビールも美味しく、みんなで腹一杯になるまでバーベキューをいただいた。 ★6月4日 登山道にはいると、今度はチゴユリとタチツボスミレの群落が次々に現れる。こんなにたくさんのチゴユリを見たのは、ここがはじめてかも知れない。しばらく登っていくと、白花のタチツボスミレ、別名オトメスミレが咲いている。オオヤマオダマキはまだつぼみだった。斜面は急だが、ジグザグに登るため、わりと楽な登りだ。 山頂に到着すると、360度の展望が広がる。南に七時雨山と岩手山、七時雨山の右手には残雪を抱いた八幡平が広がる。北西側に見えていたのは、白神山地かなと思ったが、八甲田山や十和田湖周辺の山だったようだ。稜線を吹き抜ける風がひんやりと心地よい。山頂で50分の大休止を取り、名残惜しい山頂を後にする。 今日も下りは順調だ。登ってくる時はあまり花が開いていなかったミツバツチグリが、日を浴びたせいだろうかきれいに花開いている。陽射しが暑く感じるようになった頃、登山口に下り立った。山荘に帰って、汗を流す。小屋の周囲でゆっくりと帰りのタクシーを待つ。パラグライダーが、田代山の稜線から飛び立った。Yさんは、パラグライダーに乗ったことがあるという。今回は、七ツ石山荘まで自転車で来た。個性豊かなメンバーと楽しい一時を過ごすことができました。ありがとうございます。 雪残る 岩手の山を 仰ぎつつ 緑やわらか 七時雨山 田代山 ヤシオツツジに 迎えられ 尾根渡る風 どこかやさしく こころよき 人に囲まれ 七時雨 一夜の憩い 温もりの宿 記:網干 |