日向山山行報告
NO.
日付
山名
参加者
会員 障害者(視障)
4名
健常者
10名
1
平成18年10月29日 日向山 合計 14名 会員外 障害者
0名
健常者
0名
  コースタイム:矢立石(10:20)…日向山(12:25,13:05)…錦滝(14:50,15:00)…
         矢立石(15:40)
天候:
晴れ

 前日まで雨の予報で、中止も考えたが、天気予報が次第に良くなってきていることもあり、予定どおり実施した。ただし、錦滝から不動滝の間が道が崩れて通行不能のため、日向山だけに変更して実施した。

 韮崎駅からタクシーで、矢立石まで入る。矢立石には自家用車で来た人が多く、車がたくさん止まっていた。真っ赤に色づいたカエデが何本かあり、その美しさに驚く。登山道は緩やかに登っていた。真っ赤に色づいたカエデや、オレンジ色のカエデ、グラデーションのようにオレンジと赤が混じったカエデもあった。色とりどりの木々に歓声を上げながら、緩やかな道を登っていく。

 次第に周囲はカラマツ林になってきた。葉は黄色というよりもまだ茶色だったが、木漏れ日が差し込み、美しい。平坦になって、少し下り、さらに少し登ると視界が一気に開け、日向山の山頂に到着した。風化した花崗岩の白砂に、みんな驚き、展望を楽しんでいる。八ヶ岳が豊かなすそ野を引き、佇んでいる。権現岳の向こうに赤岳の頭が見えた。その左には阿弥陀岳が見える。ずっと左に目を転じると、蓼科山も見えている。甲府盆地の向こうの奥秩父は、雲に隠れていた。北西側には、雨乞岳が緩やかな山頂を見せ、佇んでいる。南西側の甲斐駒は、雲の中だった。

 山頂で昼食を取り、記念写真の後、錦滝に向けて下山する。最初の砂場のルートは、見た目ほど危険はなく、スムーズに通過した。左に手には、地蔵岳のオベリスクが見えてきた。白砂が終わり、美しい紅葉の林に入っていく。
 ここから、急になることは知っていたが、登山道は転げ落ちるようにぐんぐん下っている。全く息を抜くことができない緊張の連続だ。滑りやすい根っこの斜面でザイルを出して、視覚障害者の人を確保する。紅葉は素晴らしく美しいのだが、慎重に足下や後を確認しながら下るので、とても鑑賞している暇がない。次々に現れる急な斜面や、ロープを張った斜面を下っていくと、鉄の梯子が現れた。それを下って少し行くと、錦滝の脇にようやく出た。
 予約していたタクシーの待ち合わせ時間に遅れるため、NMさんに途中で電話していただいたが、ここからは通じなかった。林道を歩き、電波が届くところで、タクシー会社に電話していただいた。林道の脇には、長大な黒戸尾根が甲斐駒に向かって伸びていた。その脇には、富士山も見えてきた。
 タクシーに乗り込み、麓に下りると、富士山と大きな積雲が赤く染まっていた。

記:網干

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