西穂高岳独標山行報告
NO.
日付
山名
参加者
会員 障害者
1名
健常者
6名
1
平成19年2月10日〜11日 西穂高岳独標 合計 7名 会員外 障害者
0名
健常者
0名
  コースタイム:
2/10 ロープウェイ西穂高口駅(14:10)…西穂山荘(15:50)
2/11 西穂山荘(7:40)…独標下(9:40)…西穂山荘(11:10,11:30)…西穂高口駅(12:40)
天候:
2/10 曇り、2/11 吹雪

★2月10日
 松本は、すばらしい天気だったが、北アルプス方面は、高い山に雲がかかっていた。バスで新穂高温泉に向かうが、沢渡付近までほとんど雪らしい雪がなかった。さすがに安房峠を抜けると、雪はぐっと増える。
 ロープウェイを乗り継いで、西穂高口駅から登り始める。トレースはしっかり付いていて、ワカンなどは必要なかった。どんよりとした曇り空だったが、時折青空も見え、風もない穏やかな天気だった。
 尾根が近づき、トラバースを始めると、ほどなく西穂山荘に到着した。受付を済ませ、私たちは一部屋を使わせていただいた。

★2月11日
 夜半、かなり強い風が吹いたが、明け方には止んでいた。しかし、雪は降り続いているようだ。風の音も人の声も知らずにぐっすり眠れた人もいて、うらやましかった。
 6時30分に朝食を食べ、早く準備が終わったので、小屋前の登り口のラッセルをしてトレースを付けた。時折青空が見える時もあるが、天気は良くない。アイゼンを付け、全員で出発する。丸山の少し手前で、KさんとTさんが、引き返すことにする。

 平坦な尾根をしばらく行ったところで、引き返そうかという話が出たが、時間的にはまだ余裕があるので、もう少し先まで行ってみることにする。長い登りにかかるところで、ロープを出し、全員で繋ぎあう。強い西風に乗った小粒な雪が顔面に吹き付けるため、眼鏡をしている人は雲ってよく見えなくなる。時々ホワイトアウトになり先が見えなくなるが、一瞬霧が晴れてピラミッドピークや独標も見えた。独標手前の岩場は、ロープに繋がりながら慎重に通過した。最後の岩場を残すだけになったが、時間が押し迫ってきたこともあり、ここで引き返すことにする。Yさんの眼鏡のレンズが外れてどこかに行ってしまった。どうしても見つからないため、あきらめることにする。

 岩場を過ぎて、少しいたところで、登ってくる人とすれ違う。登ってきた人のルートを下りるが、こんなところは登りにはなかった。たぶん、右下の雪の斜面を登ったのだろうと思い、行ってみるが、どうもおかしい。ガスに巻かれて視界が利かないため、少し待つことにする。霧が晴れた時、独標が間近に見え、このルートは完全な間違いであることが分かったため、引き返すことにする。上には、大勢の人もいた。

 正しい尾根に戻り、前の人について下るが、次第に離される。先頭のHさんが、ゴーグルをしていて、踏み後が見えないということだったので、先頭を交替して下る。こんな時は、コンタクトレンズが役にたつ。それでも、まつげが凍って見えにくい。
 急な斜面を下り、あとは平坦な尾根を丸山まで行き、西穂山荘に下った。しかし、松本行きのバスに乗るために余裕がないため、小屋で休憩せず、すぐに下ることにする。アップダウンのあるこの尾根は、登りになるとペースが落ちるため、時間が気になったが、ロープウェイの発車5分前に到着した。あとは、文明の利器が、安全なところまで運んでくれる。
 冬山の厳しい本来の姿を経験できたリーダー養成登山だったと思います。お疲れさまでした。

記:網干

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