角田山・弥彦山山行報告
NO.
日付
山名
参加者
会員 障害者
2名
健常者
6名
1
平成19年4月7日〜8日 角田山・弥彦山 合計 8名 会員外 障害者
0名
健常者
0名
  コースタイム:
4/7 やひこ荘(13:20)…ロープウェイ乗り場(14:10)−頂上駅(14:25)…
   弥彦山(14:50-15:30)…やひこ荘(17:30)
4/8 五ヶ峠登山口(8:15)…角田山(10:10-11:10)…ほたるの里(13:30)
天候:
4/7 快晴
4/8 晴れ後曇り

★4月7日
 高速バスの車窓からは、谷川岳をはじめとした谷川連峰がくっきりと見え、新潟県側に入ると、巻機山や越後三山が間近に見られた。雪をたっぷり抱いて、真っ白だった。

 燕三条で下車し、やひこ荘の車で迎えに来てもらう。やひこ荘に不要な荷物を置き、弥彦山ロープウェイに向かう。
 歩き始めると、すぐにニリンソウやキクザキイチゲ、スミレサイシン、ナガハシスミレなどが迎えてくれた。民家の脇の空き地に無造作に咲く山の花たちに、これから先への期待が高まる。
 弥彦神社にお参りをし、ちょうど待っていたロープウェイの送迎バスに乗り込み、ロープウェイで一気に山頂駅まで上がる。山頂駅に下りると、日本海が見え、佐渡島もうっすらと見えた。

 ここから電波塔の林立する尾根にある階段を登る。カタクリやキクザキイチゲ、オウレンなどが楽しませてくれる。山頂からは、すばらしい展望が広がる。海岸線には寺泊港がよく見え、その向こうには、私のふるさとの出雲崎の海岸線も見えていた。左手に目を移すと、越後平野が広がり、大河津分水が緩やかに流れる。その向こうには、雪を抱いた守門岳が見え、その左には、粟ヶ岳が見える。どちらも立派な山だ。
 山頂で腹ごしらえをし、下山にかかる。送迎バスの運転手さんに聞いていた道を下ろうと思ったが、連絡がうまくいかず、ロープウェイの脇の登山道を下ることにした。この道は、ショウジョウバカマが非常に多く、カタクリが一面に咲いているところもあった。コシノコバイモやシュンラン、トキワイカリソウなども咲き、オオミスミソウの花も一つだけ見つけることができた。

 予定より遅れて、やひこ荘に17時30分頃到着。美味しいビールと食事に舌鼓を打って、ほろ酔い気分で早々にダウンした。

★4月8日
 宿の車に五ヶ峠登山口まで送ってもらう。登山口で、新潟県で視覚障害者の人たちと登山を楽しむ「新潟あいゆー山の会」のみなさんと合流する。自己紹介のあと、一緒に登りはじめる。登山道の脇には、カタクリがたくさん咲いている。急登が終わる頃、オオミスミソウも見つけた。トキワイカリソウやナガハシスミレなどもたくさん咲いていたが、とにかくカタクリがすごい。全山カタクリの山といっても良いくらい、一面をピンクに染めている。

 しばらく登り、灯台コースと合流すると、ほどなく山頂に到着した。山頂は、非常に広くて、数百人は十分に休める広さがある。
 かなり早いが、昼食タイムとする。新潟のみなさんが、プチトマトやゼンマイを持ってきてくださり、さらにネマガリタケとサケのみそ汁を作ってくださり、美味しくいただいた。

 山頂からは、木の間越しに新潟市方面に続く海岸線が見えた。角田山周辺は、まだ芽吹きを迎えておらず、関東より2〜3週間、季節の進みが遅いようだ。
 山頂からはほたるの里コースを下る。少し行くと、急な道を下るようになる。慎重に15分ほど下ると、急な道も終わり、あとはなだらかな道が続く。そして、どこまで行っても、カタクリの絨毯は絶えない。そんな華やかな中に、コシノカンアオイの地味な花も咲いていた。あいゆーのみなさんも、この花は初めてだったらしく、見つけて喜んでいた。

 近くにある射撃場の音が興ざめするが、それでもカタクリの絨毯はそれを十分に癒してくれる。ほたるの里までもう少しの頃、今度はオオミスミソウたちが迎えてくれた。雪割草と呼ばれ、雪国に春を告げるこの花は、さまざまな色合いを持っている。あなた好みの色に染まりたいなどと古い歌が浮かんでくるが、小さく可憐な花は、いろんな植物と交雑し、色合いから花弁の形までさまざまだ。
 オオミスミソウを堪能し、山道を下りると、ここで「新潟あいゆー山の会」のみなさんとお別れする。また、次ぎに会える機会を楽しみにして、私たちはじょんのび館に向かう。タクシーを呼び、巻潟東のバス停から、高速バスに乗り、池袋を目指す。車窓から、今回登った角田山と弥彦山が、優しく佇む姿が望まれた。

記:網干

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