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コースタイム:焼山峠(10:20)…小楢山(11:55-12:30)…小楢峠(12:40)…
幕岩(13:00-13:55)…木楢峠(14:10-14:20)…林道(15:20-15:30)…
オーチャードビレッジ(16:10) |
天候:
曇り |
塩山駅からタクシーで焼山峠まで行く。焼山峠に着いて登り口を確認するが、どうも方向感覚が違っている。これは、後山林道が通行止めで、タクシーが琴川ダム経由できたためだった。車の中からダムが見えたのでおかしいなと思ったが、これですっきりして、出発する。
全盲のIさんは、今回、ダブルストックでの歩行にチャレンジだ。道が歩きやすいこともあるが、順調に登っている。しばらく行くと、大きな木が何本も折り重なるように倒れていた。先日の台風の影響だろう。幹の根本から完全に折れている。台風のすさまじさに驚く。倒木帯は、できるだけ歩きやすいところを探しながら通過する。倒木帯を抜けると、通常の登山道になった。それでも小枝は無数に折れて落ちている。
新道と旧道の分岐は、急な登りのある新道を行く。ここは、旧道の法が楽だった。マルバダケブキやカワラナデシコを楽しみながら的岩を過ぎると旧道と合流した。溜まり水となっている一杯水を過ぎると山頂は近い。白樺林を過ぎ、ウメバチソウやワレモコウの咲くところを過ぎると、山頂に飛び出した。広い山頂で昼食にする。Iさんが持ってきたフルートを演奏している。山頂からは、残念ながら富士山などが見えなかったが、塩山の町が見下ろせた。
山頂から焼山峠まで下り、ここから予定にはなかったが、幕岩まで往復する。幕岩には、全員順番に登ってもらった。岩の上は展望が素晴らしい。遠くに見えていた山は、茅ヶ岳だろうか? この岩場は、高さが10m程度で、斜度が70度から80度はありそうなため、ロープを使って視覚障害者の人たちの下りの確保をする。
幕岩を楽しみ、焼山峠まで戻る。かなり時間もオーバーしたため、少し急いだ。Iさんは、まだずっとダブルストックで歩いている。幕岩までの途中には狭い道で切れたところもあったが、そこもダブルストックできたようだ。適切なサポートが絶対条件だが、ダブルストックでもここまで歩けることは、大きな成果となった。
峠からは少し急ぎたいため、通常の方法で歩いてもらう。七曲がりから沢沿いになる母恋し道を順調に降りる。ただ、ここも台風の爪痕で木々の枝がたくさん折れて落ちていた。秋の紅葉も心配だが、これだけ枝を落として、もとに戻るのにどれだけの時間がかかるのだろうか? そんなことを考えながら歩いていると、林道に飛び出した。ここが父恋し道との分岐になる。ここで、タクシーを呼び、1時間後にオーチャードビレッジまで来てもらうことにする。長い林道だが、ツリフネソウやフシグロセンノウ、萩などの花が楽しませてくれた。塩山駅近くの温泉銭湯に入って、びっしょりかいた汗を流して、ロビーで休憩させていただいていたら、どこかの社長さんがバスで出かけるので、駅まで行く人は乗せていってくれるという。ロビーで休ませてもらったり、無料で送迎してもらったり、すごくラッキーだった。山道は予定より遅れ、風呂にも入ったのに、予定時間の電車に乗車して帰着の途についた。
記:網干
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