早池峰山・薬師岳山行報告 |
NO. |
日付 |
山名 |
参加者 |
会員 | 障害者 | 3名 |
健常者 | 11名 |
1 |
平成20年7月26日〜27日 | 早池峰山・ 薬師岳 |
合計 14名 | 会員外 (賛助員含む) |
障害者 | 0名 |
健常者 | 0名 |
コースタイム: 7/26 河原の坊(11:00)…小田越(11:35-12:05)…薬師岳(14:05-14:20)… 小田越(16:05) 7/27 河原の坊(6:00)…コウベコウリ(7:55-8:00)…早池峰山(10:45-11:15)… 小田越(14:00) |
天候: 7/26 曇り時々晴れ 7/27 曇り後晴れ |
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★7月26日 花巻から路線バスで、河原の坊まで入る。ここから歩いて小田越に向かう。タテヤマウツボグサやタマガワホトトギス、ヤマオダマキ、ゲンノショウコなどが咲いている。サンカヨウは、大きな実を付けていた。 小田越で少し早い昼食を取り、薬師岳に向かう。樹林帯だが、岩も多く、段差の大きい道が続く。花はあまり咲いていなかった。ハリブキの実が、真っ赤に色づいていたのが印象的だった。 しばらく登ると、登山道を一羽の野鳥が横切った。おかしなところから出てきたなと思い、その付近を探すと、案の定、巣があり、中に白い卵が3〜5個ほど見えた。鳥の種類は確認できなかったが、繁殖のじゃまをしないように速やかに登る。 さらに行くと、岩の奥の暗いところに、ヒカリゴケを発見した。きれいなグリーン色が光り輝いているようだった。この先、何カ所も見られた。こんなにヒカリゴケをはっきり見たのは、はじめてだったので感動した。 さらに登ると、鎖の付いた岩場が現れた。足場のない一枚岩を鎖を頼りに登るため、サポートをしっかりと行う。ここを全員がクリアし、さらに登ると、展望が開け気持ちの良い場所が続く。 山頂の一画に立ち、さらに山頂をめざす。マルバシモツケなどが、たくさん咲いていた。近いようでなかなか着かない山頂にようやく到着する。早池峰山の山頂付近は、雲に隠れているが、東側や南側の山々が見え、まずまずの展望だった。 記念写真を撮って、山頂を後にする。岩が多いので、慎重に下る。途中で山頂をあきらめ待っていたTさんと合流し、樹林帯へと入っていく。小田越に着き、予定のバスより1本あとの最終バスで岳に向かう。民宿「大和坊」さんに泊まり、汗を流して、翌日の早池峰山に向けて英気を養う。 ★7月27日 最初の支流の沢を渡り、その後、3回ほどコメガモリ沢を渡る。センジュガンピやミソガワソウなどが楽しませてくれる。 沢を上がってくると、カワラナデシコやクルマユリも見られ始めた。コウベコウリが近づく頃、目の前の雲がパッと晴れて、山頂付近が見えた。その後、雲に包まれたりしながら、天気は次第に良くなっていった。 コウベコウリを過ぎると、花は一気に増えてくる。ミネウスユキソウやお目当てのハヤチネウスユキソウも現れ始めた。ハクサンチドリにオオバギボウシ、ヨツバシオガマ、イブキジャコウソウ、ミヤマオダマキ、ミヤマアケボノソウ、ミヤマアズマギクなどが、そこかしこに咲いている。 高度を上げてくると、岩場が出始めた。大きな打石を過ぎ、さらに登ると、鎖の付いた一枚岩がでてきた。ここも、鎖を使って難なく通過。次第にペースが落ちてきたが、今まで包まれていた霧が晴れ、青空が眩しくなってきた。 10時45分に山頂到着。ここで少し早いがお昼にする。山頂からは、残念ながら展望は得られなかったが、東側は麓や雲海が見られた。Yさんが、お湯を沸かしてコーヒーを振る舞ってくださった。記念写真を撮影して、小田越コースに向かう。 山頂付近は緩やかなお花畑となっている。今までなかったコバイケイソウが咲き、ハクサンボウフウのお花畑も美しかった。ホソバツメクサが小さな星くずのような花をちりばめ、ハヤチネウスユキソウは、登山道脇で無数に見られた。 八合目で休憩したあと、有名な梯子場に着いた。ホームページなどで他の方の報告を読むと、かなりの悪場と想像していたが、普通の岩場で、申し訳ないのですが、私は前向きに下らせてもらった。二つ目の梯子は、梯子を使うよりも、右側の岩場を下った方が楽そうだったので、そちらを下った。 緩やかな斜面が広がる五合目を過ぎ、岩場混じりの登山道をゆっくりと下る。目の前の雲が切れ、小田越の小屋の屋根と昨日登った薬師岳がよく見えた。大きな岩が積み重なったところを過ぎると、樹林帯に入る。道も歩きやすくなり、木道が現れてきた。タケシマランやオオバタケシマランの実が、真っ赤に熟してぶら下がっている。 予定のバスの1時間程前に小田越に到着。天気予報が外れ、すばらしい天気に恵まれ、ヒカリゴケや百花繚乱の山を楽しみ、充実した二日間でした。 記:網干 |